ENFPは明るく社交的で、自由奔放なイメージを持たれやすいタイプです。
一見するといつも楽しそうで、天真爛漫で生きやすそうと思われがちですが、実際には「生きづらい」「頑張っているのに空回りしてしまう」と感じることも。
人との関係を大切にし、可能性を信じ、理想を追い求めるからこそ、現実とのギャップに苦しみやすい側面があるようです。
そこでこの記事ではENFPが生きづらく感じる理由を、認知機能や価値観の観点から掘り下げてみたいと思います。
ENFPのあなたが、少しだけ楽に生きるためのヒントを考えていきましょう。

ENFPはなぜ生きづらいと感じる?

ENFPが生きづらいと感じる理由は、性格の弱さではなく、性格と環境が噛み合わないことで生じることが多いようです。
E(外向型)でP(柔軟)である性質は、魅力でもありますが、それが同時に疲労や葛藤の原因にもなるのですね。
具体的に、ENFPがどんなときに生きづらさを感じているのか見てみましょう。
理想と現実のギャップを感じやすいから
ENFPはN(直観型)のため、基本的な考え方としては理想主義です。
「こうなったら素敵だな」「もっと良い方法はないかな」と、明るく前向きな未来を夢見る傾向が強いタイプ。
そのため、現実が理想に追いつかない状況が続くと「なんでうまくいかないんだろう」という失望感を抱きやすくなるのですね。

周囲からは「考えすぎ」「現実を見たほうがいい」と言われることもあるでしょう。
しかしENFPにとって、理想を思い描くことは生きる原動力でもあります。
それが否定されると、自分自身の価値まで否定されたように感じ、生きづらさが増してしまうのです。
期待に応えようと頑張りすぎるから
ENFPはF(感情型)で、人の感情に敏感。
場の空気を和ませたり、相手を元気づけたりする役割を自然と担いがちです。
そのため、無意識のうちに「期待されている自分」「みんなに好かれる自分」を演じ続けてしまうことがあるでしょう。
本当は疲れていても、自分の明るさが求められていると思うと、無理にでも明るく振る舞ってしまいます。

そして自分が悩んでいても、誰かに相談されると親身になって話を聞こうとします。
このように、ENFPは自分の感情を後回しにして他者に尽くそうとしてしまうため、気づかないうちに心の消耗を招いているのですね。
自由と優しさの板挟みになるから
ENFPはP(知覚型)なので、基本的には自由人。
しかしその一方でE(外向型)の要素も持ち、人が大好きなので、約束や責任を軽んじることができません。
そのため「人間関係に縛られたくないけれど、断れない」「1人の時間もほしいけれど、人とも一緒にいたい」といった葛藤を抱えやすくなるのですね。
自由でいることも社交的でいることも、どちらもENFPにとって大切な価値。
それゆえに、どちらかを選ぶたびに罪悪感が残り、生きづらさにつながっていくのでしょう。
認知機能から見るENFPの生きづらさ

ENFPの内面を理解するには、認知機能の働きを知ることが重要です。
認知機能とは、すべてのMBTIタイプに備わっている機能のことで、それぞれのタイプによって「主機能(いちばん強い機能)」から「劣等機能(いちばん弱い機能)」まであります。
ENFPの生きづらさは、この認知機能をどう使っているかを見ると、よりわかりやすくなるでしょう。
主機能Neが可能性を広げすぎてしまう
ENFPの主機能は、外向的直観(Ne)です。
外向的直観(Ne)は、1つのテーマからあれこれ発想を広げ、あらゆる可能性を見つけ出す機能。
ENFPは常にワクワクすることを考えていて「明日はこれをしよう」「次はあれをやってみたい」と、アイデアが止まらないタイプなんです。
しかしその反面、考えるすべてのことが魅力的に見えたり、選びきれなかったりすることも。
選択肢が多いほどワクワクしますが、決断を迫られるとストレスを感じたり、生きづらさを感じたりすることがあるでしょう。
補助機能Fiが繊細さを強調する
続いて、ENFPの補助機能(2番目に強い機能)を見てみましょう。
ENFPの補助機能は、内向的感情(Fi)です。
内向的感情(Fi)は、自分の価値観や感情を大事にしながらものごとを判断する機能。
そのため、ENFPは他人の何気ない言葉や態度が、心に深く残りやすいのです。

これは「傷つきやすい」という意味でもあり、明るく見えるENFPほど、内面は繊細だったりします。
そんなガラスのハートが理解されにくく、周囲からは「そんなことで悩んでるの?」と言われることが、さらに生きづらさを強めるのですね。
劣等機能Siによる不安の蓄積
最後に、ENFPの劣等機能を見てみましょう。
劣等機能は、いわば「弱み」であり、コンプレックスでもある機能。
そのため、劣等機能はいちばん弱い機能でありながら、その人がコンプレックスに感じて一番意識しやすい機能でもあるのです。
ENFPの劣等機能は、内向的感覚(Si)です。
内向的感覚(Si)とは、過去の失敗や経験を強く記憶し、次に活かす機能のこと。
つまり、ENFPは次々に新しいことを考えるのは得意ですが、失敗体験を次に活かしたり、入念に行動したりすることが苦手なのですね。

この内向的感覚(Si)が劣等機能であるがゆえ、ENFPは普段は前向きでも、疲れが溜まると急に過去の後悔や不安が押し寄せてくることがあります。
この落差が大きいため、自分でも感情のコントロールが難しくなり、生きづらさを感じやすくなるのですね。
ENFPが人間関係で感じる生きづらさ

ENFPは、人とのつながりを大切にするタイプですが、そのぶん人間関係での悩みも深くなりがちです。
自由人ではあるのですが、実は根っからの楽天家ではありません。
内面では、人の気持ちや将来について考えを巡らせているタイプなので、意外にも悩むことは多いんですよ。

「意外にも」って失礼すぎ~!ww
本音と建前の使い分けに疲れる
ENFPは、場の雰囲気を壊さないように配慮するのが得意なタイプです。
N(直観型)のため、その場にいる人の気持ちや表情を注意深く見ようとします。
周囲のようすを窺って行動するという配慮が自然にできるので、本音を飲み込んでしまうことも。
相手に合わせようとするあまり、自分が何を感じているのかわからなくなり「本当の自分を誰もわかってくれない」という、孤独感につながることがあります。

ENFPは自由人と呼ばれやすいけど、陰と陽がはっきりしたタイプなんだね
距離感が近すぎて誤解される
ENFPはE(外向型)であるがゆえ、人との距離感が近すぎてしまうことがあります。
親しみやすいのはENFPの強みでもあり、初対面でも距離を縮めるのが得意です。
しかしその距離感の近さや高いコミュニケーション力が、相手によっては重く感じられることも。
自分は仲良くしたいがために近寄るけれど、相手から距離をとられてしまうと、ENFPは「拒否された」「嫌われたかも」と、自己否定に陥りやすいかもしれません。
それが、生きづらさを感じる理由になることがあります。
人に期待しすぎる
ENFPは、自分が人に向けている思いやりを、無意識に相手にも期待してしまいます。
しかし、人によっては配慮に欠けることがあったり、優しく接するのが苦手だったりする人もいますよね。
ENFPが無意識に抱いている期待が裏切られると、傷つきやすくなります。
「どうしてわかってくれないのだろう」と感じ、悲観的になってしまうこともあるでしょう。
この期待と失望の繰り返しが、対人関係での疲れにつながります。
ENFPが社会で感じる生きづらさ

社会的な場面では、ENFPの柔軟性や発想力が活かされる一方で、苦手さも目立ちやすくなります。
とくにENFPは愛と自由を具現化したような人物なので、秩序正しい組織に所属するのは向かない可能性も。
ENFPが本来いるべき居場所から外れてしまうと、さらに生きづらさを感じやすくなるでしょう。
秩序正しい環境を息苦しく感じる
ENFPは、なにをするにも「意味」や「目的」を重視します。
そのため、会社や所属先などで「こういう決まりだから」「前からこうしている」からという理由だけで指示をされると、納得できないことがあります。
創造性の高いENFPは、自分で考え行動し、アレンジしながら新しいものを作っていきたいタイプ。
そのため、自分なりの工夫を許されない環境では、窮屈さや生きづらさを感じるでしょう。
1つのことに縛られるのが苦手
好奇心旺盛なENFPは、常にさまざまなことにチャレンジしたいタイプ。
そのため仕事で同じ作業を長期間続けたり、同じ趣味をずっと続けたりすることに、苦痛を感じやすいのです。
しかし、そういった特性を「飽きっぽい」「根気がない」と評価されると、自信を失いやすくなります。
基本的にENFPはポジティブなので、他者評価を気にしない努力もできますが、F(感情型)のため傷つきやすいのは事実です。
特性が社会で評価されにくい
ENFPの強みというのは、なかなか社会で評価されにくい性質を持っています。
ENFPはN(直観型)のため、意欲や実力の表し方がやや抽象的で、結果よりも過程ややる気を大切にしたいタイプ。
しかし、実社会では結果や数字で評価されることが多いですよね。
ENFPも努力していることや才能、強みもあるのですが、社会で評価されにくい基準のため、どうしても周囲から認められないことがあります。
自分でも、努力しているのになかなか評価されないという感覚が芽生えやすく、生きづらさにつながるのです。
ENFPが生きやすくなるために

ENFPが生きづらさを感じる理由は、上記のようにいくつかあります。
ENFP自身が自己否定をするのではなく、自己理解を心がけることで、少し気持ちを軽くできるかもしれません。
たとえば、以下のことに気をつけてみましょう。
自分の感情を見える化する
ENFPはF(感情型)で、感情豊かだからこそ、言葉にすることでより整理されるでしょう。
周囲への感情表現は、E(外向型)のためお手のもの。
しかし、自分と向き合うときに「今日自分が感じたこと」や「今日うれしかったことと嫌だったこと」などを見える化すると、より自己理解が進むでしょう。
感じたことをノートに書いたり、信頼できる人に話したりすることで、自分を見失いにくくなりますよ。
すべてに全力を出さない
ENFPは人が好きなため、人にかかわることや仕事など、すべてのことに全力で向き合おうとします。
しかし、実際にENFPは1人でじっくり考える時間、自分と向き合う時間も必要なタイプ。
全部に全力を出そうとせず、優先順位を意識してみましょう。
そうすることで、エネルギーの消耗を防ぐことができるかもしれません。

本当に大切なことやものにエネルギーを使えるようになりたい!
飽きっぽさを強みだととらえる
ENFPは、MBTIの中でも特に飽きっぽく、天真爛漫なタイプです。
興味が移ろうことや考えが変わることは、ENFPにとって自然なことなのです。
しかし、とくに日本では「1つのことを長く続ける」というのが美徳と考えられ、あちこちに興味が移る性格は評価されにくいですよね。

F(感情型)の要素をもつENFPは、そういった他者評価に振り回されてしまうことがあります。
飽きっぽいこと、あちこち手を出したくなることを「欠点」ととらえるのではなく、柔軟性や適応力として認めてみてください。
ENFPはいろんなことに興味を示し、やってみて、失敗して…
それをくり返しながら、どんなときもポジティブに悠々と生きられるのが魅力です。

それって誰にでもできることじゃないんですよ

本当にそう!そうしたくてもできない人だって、たくさんいます
まとめ
ENFPが生きづらさを感じるのは、感受性が高く、理想や可能性を大切にしているからこそです。
その特性は弱点ではなく、使い方や環境次第で大きな強みになります。
自分の認知機能や価値観を理解し、無理に型にはまろうとしなければ、ENFPはより自然体で生きられるでしょう。
生きづらさは、今のあなたに「合っていない場所」にいるサインかもしれません。





















