ESFPとESTPは、どちらも明るくて社交的なイメージがありますよね。
しかし、実際のところどう違うのか分からない…という声も聞かれます。
外向的・感覚型・柔軟性のあるタイプですが、実は「F(感情)」と「T(思考)」の違いによって、性格やコミュニケーションスタイルに意外な違いが現れます。
この記事では、ESFPとESTPの主な違いをわかりやすく比較。
「自分はどっちなんだろう」と迷っている方のために、本質的な違いや見分け方を解説します。

ESFPとESTPの基本的な性格とは

まず、ESFPとENTPの基本的な性格を見てみましょう。
ESFPとESTPは、MBTIのアルファベットでいうと【F】感情型と【T】思考型の部分で相違しています。

実はこの部分、コミュニケーション力やものごとの考え方に大きく影響するものなの。
【F】感情型と【T】思考型が違うだけで、性格がガラリと変わる可能性があります。
それぞれの性格的特徴を、軽くおさらいしてみましょう。
ESFP:感情豊かな盛り上げ役
ESFPは、人の気持ちに敏感な盛り上げ役。
場を明るくしたり、相手の気持ちに寄り添ったりすることが得意なので、誰とでも打ち解けやすい性格をしています。
しかし共感力が高いゆえ、傷つきやすく繊細な一面も。
人間関係を大切にし、感情のつながりを求めます。

ラブ&ハッピー♡♡
ESTP:勝負強い行動派
ESTPは、どんな状況でも冷静に現実を分析する行動派。
チャレンジ精神が旺盛で、リスクを恐れず大胆にものごとを進めるタイプです。
人との交流も得意ですが、結果や論理に基づいたやりとりを好むので、ドライに見えることもあるでしょう。
喜怒哀楽など感情的な話題には、あまり深入りしない傾向があります。

行動!挑戦!結果!
ESFPとESTP|3つの主な違いとは

ESFPとESTPの違いの中で、特に顕著な3つをピックアップしてみましょう。
ESFPのほうがフレンドリーで優しく、ESTPのほうがバリキャリのようなイメージがありませんか?
それは【F】感情型と【T】思考型の違いが大きく関係しています。
たった1つのアルファベットが異なるだけで、性格がまるで違うように見えるこの2組。
具体的にどのような部分で差があるのか、見ていきましょう。
感情重視のESFP・論理重視のESTP
ESFPは人間関係において、その場の雰囲気や気持ちを重視します。
そのため、場の空気を読んで柔らかく対応することを好み、そういう立ち振る舞いが自然にできるタイプです。

一方のESTPは、場の空気や気持ちはあまり重視せず、合理性や効率をより考えます。
そのため、ときにははっきりとものを言うこともあり、カリスマ性やキツさを感じさせることもあるでしょう。

たとえば、友人に「仕事で上司に怒られた」という悩みを相談されたとしましょう。
ESFPは真っ先に「怒られるの嫌だよね」「あなたも頑張っているのに…」と、相手の気持ちを思いやる反応が出てくるでしょう。

女友達に悩み相談をするときは、こんなふうに優しくうなずきながら聞いてほしいよね♡
一方のESTPは、感情に寄り添うよりも先に「なんで怒られたの?」と、原因を追究しようとすることが多くあります。
そして「じゃあ次はこうしたら怒られないんじゃない?」「こうするべきだったんじゃない?」というように、再び同じことが起きないための対策を考えてあげるでしょう。
事実と対応策を重視するため、ただ聞いてほしい相手にとってはお説教のように感じてしまうかもしれません。
しかし、この表現こそがESTPなりの優しさなのです。
【F】感情型と【T】思考型の違いが、発言や対人距離に強く表れていますね。
共感するESFP・事実を見るESTP
困っている人を見かけたとき、ESFPはまずその人の気持ちに寄り添おうとします。
対してESTPは、今できることや解決方法を瞬時に考えて行動します。
例として、職場で失敗した人がいて、部署全体に迷惑がかかってしまったとしましょう。
ESFPはその人の失敗を責めることはせず「きっと何か事情があって遅れちゃったんだよね」と、その人の気持ちや背景を考え、寄り添おうとするでしょう。
対するESTPは、遅れた人を責め立てる気持ちはなくとも、
- 納期に遅れた
- 部署全体の仕事に支障があった
という「事実」に目を向けます。
遅れた人の事情や気持ちよりも、今起きている事実をどのように対処するかを優先するでしょう。

ESFPのほうが優しい印象があるけど、仕事ならESTPの対応のほうが正解な気はする…
どちらも【E】外向型なので人に対する行動力が高いですが、その動機や優先順位が異なるのですね。

ESFPは純粋な優しさを向け、ESTPは現実的な解決策を提案できるから、それぞれ違った頼もしさがあるね
心のつながりを求めるESFP・あっさり派のESTP
ESFPは、相手の気持ちを深く知ろうとする反面、自分の感情も大切にしたいタイプです。
ESTPはよりサッパリした関係を好み、感情的な口論ややりとりには煩わしさを感じることもあるでしょう。
たとえば友達でも恋人でも、ESFPは「毎日連絡がほしい」と感じ、そっけない態度をとられるとネガティブに考えてしまうことがあるかもしれません。
対するESTPは、連絡がなくても相手がそっけなくても「忙しいだけじゃない?」「会えるときに会えればいいじゃん」と、楽観視できるタイプです。
長く付き合うほど、そのスタンスの違いが誤解を生みやすくなるかもしれません。
自分はESFPとESTPどっち?と迷ったら

中には、MBTI診断をしてESFPとESTPの両方が出たことがある人や「ESFPっぽくもあるけどESTPっぽくもある」「ESFPと出たけど自分ではESTPだと思う」という人がいるでしょう。
ESFPとESTPで迷っている人向けに、見分け方のポイントを解説します。
以下の点をチェックすれば、あなたがどちら寄りなのか判断するヒントになるでしょう。
とっさに相手の気持ちを考える?
誰かと会話をしているとき、トラブルに遭遇したとき、ハプニングが起こったとき…
とっさに「悲しんでいるかも」「驚いたんじゃないかな」と、相手の気持ちがどうだったか考えるタイプであれば、あなたはESFP寄りでしょう。
もしあなたがESTP寄りなら、最終的に人の気持ちを考慮できるとしても「とっさ」には考えつかないでしょう。
ESTPは「誰がどう感じたか」ではなく「解決しなきゃ」「何をすればいいだろう」と、現実的な行動に移そうとします。
あなたはとっさに相手の気持ちを考えるほうですか?

寄り添う?割り切る?
誰かと話しているときのあなたの気持ちは「この人の話に寄り添ってあげたい」「とことん悩みを聞いてあげたい」というものですか?
それとも、そこまで相手との心のつながりは意識せず、楽しく話せれば良いと考えますか?
前者であれば、ESFPよりの可能性が高いでしょう。
ESFPは感情面でとことん相手に寄り添おうとし、相手の話で涙することもあるほど、感受性が豊かな人物です。
後者であればESTPよりの可能性が高いでしょう。
ESTPは相手とそこまで近しい関係になれなくても、楽しい時間を一緒に過ごせれば満足します。
仮に友情や恋愛の関係が途切れてしまったとしても、深くは考えない「割り切り派」です。
あなたが誰かと過ごすときの気持ちで、近いのはどちらのほうですか?

優しさをどう表現する?
他者に優しさを表現するとき、あなたは「言葉」で伝えますか?それとも「行動」で示しますか?
前者であればESFPに近く、後者であればESTPに近いでしょう。
ESFPは言葉・表情・ボディタッチなどを通し、ストレートに愛情を表現します。
対してESTPは、困っている人を手伝ったり、好きだと言っていたお菓子を買っておいたりなど、言葉ではなく、何かしてあげることで優しさを表します。

ESFPはデレデレ、ESTPはツンデレって感じだね♡どちらもキュン♡♡
上記のポイントで、ご自身がどちらに当てはまるかチェックしてみてくださいね!
ESFPが誤解されがちなこと

感情豊かで愛情深いESFPは、軽々しいイメージを持たれたり、気分の浮き沈みが激しいために「情緒不安定」と誤解されることがあります。
しかし、その感受性の高さこそがESFPの長所でもあります。
ESFPは日本語名で「エンターテイナー」と言われ、周囲には自然と人が集まってくる人物でしょう。
それは、ESFPが持つ「人間関係をつなぐ大きな力」によるものであり、唯一無二の魅力です。
自分の境界線を保ちつつ感情を表現することで、より安定したイメージが持たれ、信頼される存在になるでしょう。
たとえば、ストレスがたまりすぎないように「小さな不満を小さく表現する練習」をしてみても良いかもしれません。
ESFPの明るい人柄を活かして、こんなふうに不満を小出しにしていけば、相手を不快にせずESFPの思いを伝えられるでしょう。
空気を読んで我慢ばかりしていると、感情が爆発したり本音が見えなかったりして、不安定な印象を与えてしまいがち。
嫌なときはサラッと正直にぶっちゃけるのも、ESFPができるコミュニケーションの1つですね!
ESTPが誤解されがちなこと

ESTPは率直でストレートな表現が多いため、冷たい印象や自己中心的なイメージを持たれることがあるかもしれません。
しかしESTPは現実的で、困っている人を見過ごせないタイプです。
【T】思考型のために、表現方法がドライに見えたり、より手っ取り早い方法を選んだりするために、近寄りがたく思われることがあるようです。
自分なりの優しさを伝えるタイミングや方法を工夫することで、誤解を減らせるでしょう。
たとえば、ESTPはつい「こうしたほうがいい」と先に言いがちだと思います。
そこに「感情を受け止める一言」を差し込んであげることで、印象がマイルドになるでしょう。

おぉ~!いつもピシッと言いがちだけど、なんか優しい印象になるね!
また、ESTPは屈強メンタルでもあります。
だからこそ言い方が強くなったり、いじったりしても、相手がそれほど傷つかないだろうと思ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、ほかの人もESTPと同じメンタルの強さを持っているわけではありません。
言葉が強くなったり、言いすぎたと感じたりしたら一言「ごめん、言い方キツかったね」「冗談だよ、ごめんね」と、誠意を示す言葉でフォローしてあげると良いでしょう。
ESFPとESTPの相性は?

実はこの2タイプ、性格は違っていても「行動派」「瞬発力がある」という共通点があり、一緒にいるとテンポ良くものごとが進みやすい関係です。
ただし【F】感情型のESFPと【T】思考型のESTPの間では、お互いに「ESTPが冷たい」「ESFPは重い」といった誤解が生まれやすい面も。
お互いの違いを理解することで、バランスの取れた関係を築けるでしょう。
まとめ
ESFPとESTPは、一見似ているようで、実は価値観や人との向き合い方が異なる2タイプです。
だからこそ違いを理解して付き合うことで、新しい視点を得られる関係にもなり得ますね。
「感情」と「思考」のバランスを取ることで、お互いにとって刺激的で成長につながるパートナーシップを築けるでしょう。