INFPとINFJは、どちらも繊細で思慮深い性格を持ち、似ているタイプだといわれています。
しかし実際に関係を築いていくと、意外な違いに戸惑ったり、すれ違いを感じたりすることもあるでしょう。
この記事では、INFPとINFJのMBTI的な性格の共通点と違いをふまえながら、相性や上手な付き合い方について詳しく解説していきます。

INFPとINFJの基本的な共通点

INFPとINFJは、内向型(I)・直観型(N)・感情型(F)という3つの同じ文字を持っています。
そのため、ものごとを抽象的にとらえたり、人の気持ちに寄り添ったりする感性がよく似ています。
静かな時間を大切にし、深い会話を楽しんだり、理想を共有できる点は大きな共通点でしょう。
特に似ているポイントは、以下の通りです。
人の気持ちに敏感で共感力が高い
INFPもINFJも感情型(F)タイプであり、他者の感情に対して敏感です。
相手の表情や声のトーンから心の変化を察知する力に優れており、相手が今どんな気持ちなのかを、無意識に考えています。
困っている人を見ると放っておけず、自然と寄り添いの姿勢を取るのも特徴。
特に、カップルや家族などの深い人間関係においては、真の理解者として信頼されやすい人物です。
癒しや安心を与える存在として、重宝されるでしょう。
理想が高く未来を見据えている
どちらのタイプも「直観型(N)」を持つため、現実的なことよりも理想を大事にします。
未来志向の考え方をするため、目の前にある状況だけでは満足できない傾向も。
「もっと意味のあることがしたい」「現状を変えたい」と、常に高い理想を掲げているでしょう。
人生においても、自分なりの使命感や価値観を強く持っています。
人付き合いや仕事でも「自分の心が動くかどうか」を重視して行動するところが、共通しています。
自分の世界を持っている
INFPとINFJは内向型(I)の特徴が強く、1人の時間を大切にする点も共通点です。
社交的に見える場面があっても、基本的には人と一緒にいるとエネルギーを消耗しやすいタイプ。
自分と向き合う時間がないと、心が疲れてしまいます。
また、どちらも内面に豊かな空想世界や哲学的な思索を持ち、それを誰にも見せずに育てています。

自分の世界観が深く、クリエイティブな感性を持っているこの2組は、アートや文章に関心を示すことも多いみたい!
INFPとINFJの決定的な違い

INFPとINFJの最大の違いは、主機能にあります。
主機能とは、各MBTIがもつ「もっとも活発に働く機能」のことです。
INFPの主機能は「Fi(内向的感情)」で、INFJの主機能は「Ni(内向的直観)」です。
まず、これらの主機能がどのように違うか簡単に見てみましょう。
特徴 | Fi(INFP) | Ni(INFJ) |
---|---|---|
判断基準 | 自分の感情や価値観 | 未来のビジョンや理想 |
情報の扱い | 自分がどう思うか | 全体を俯瞰して決める |
傾向 | 感情的だが控えめ | やや理性的でこだわる |
共通点 | 内面が深く誠実で繊細 | 繊細で他人に配慮できる |
INFPの主機能は「Fi(内向的感情)」で、感情が内向きになっている状態を示します。
つまり、何かを判断したり行動したりするとき「自分がどう思うか」と自問自答して決めるタイプですね。
一方、INFJの主機能は「Ni(内向的直観)」で、これは直観力を示しています。
何かを判断したり行動したりするとき「これをすることで未来への影響は?」を瞬時に考えるでしょう。
どちらも【N】理想主義者であることに変わりないのですが、行動の原動力が異なるのです。
そのため、判断の仕方や優先順位で、ズレが生じることがあります。
\ 違いについてはこちらの記事で /
【恋愛編】INFP×INFJの相性

INFPとINFJは、恋愛面でどちらも慎重派です。
関係が進展するまでに時間を要し、お互いにノリや楽しさなどで交際を決めるタイプではありません。
恋愛では特に深い絆を求め、交際を決意するまでには熟考を繰り返します。
しかし一度通じ合うとお互いを癒し合い、精神的に深くつながることができる関係になるでしょう。
INFJが先回りして気遣いをし、INFPがその心に温かく応える。
そんな理想的なやりとりが築かれることもありますよ。

はたから見ているだけで癒されそうなカップルだね…♡
特に、INFPとINFJの恋愛においてみられる特徴を整理してみましょう。
お互いを深く理解しようとする
INFPもINFJも他人の気持ちに敏感で、相手の内面に寄り添うタイプです。
表面的な恋愛よりも「心がつながっていること」が重要。
そのため、言葉にならない気持ちや沈黙の時間を、自然と受け入れ合える関係になれるでしょう。
特にINFJの洞察力は、INFPの繊細な気持ちをすばやく察知し、安心させてくれるでしょう。
理想が高くすれ違うことも
両者とも理想主義的で、恋愛には「意味のある関係」を求めます。
そのため、関係が深まるほどに期待値も高くなりがち。
そのぶん、お互いに理想的な関係に達するまでに時間がかかり、悩むこともあるでしょう。
INFPは感情を、INFJは全体像を重視するため、すれ違いが起きると溝が深まるリスクもあります。
内向的な2組ですが、意識的に対話をすることが大切ですね。
安心と静けさを求める
INFPとINFJはどちらも【I】内向型で、刺激的な恋よりも安心感を求めます。
一緒に静かに過ごす時間やゆったりとした深い会話に、心地よさを感じるでしょう。
【E】外向型のパートナーには理解されにくい部分でも、INFPとINFJであればお互いが内面の繊細さを尊重しあえます。
静かで穏やかな愛を、安心感あふれる安定した関係の中で、築くことができます。
【友情編】INFP×INFJの相性

INFPとINFJは、友情においても深く長い関係になりやすいペアです。
ただし、INFJは時に先回りしすぎてしまい、INFPの「自分で考えたい」という感情を圧迫することがあるかもしれません。
逆に、INFPが自分の世界に没頭しすぎると、INFJが孤独を感じてしまうこともあるでしょう。
友情となると、恋人ほどの親密さを求めない人もいますし、恋愛感情と友情は別物ですよね。
だからこそ、INFPとINFJの場合には、距離感の保ち方が難しくなるでしょう。
定期的にお互いの気持ちを丁寧に共有することが、友情を保つカギになります。
INFPとINFJの友情でみられる特徴をまとめてみましょう。
特別な関係になれる
INFPもINFJは、ともに表面的な関係よりも心の深い部分でつながる関係を望みます。
少人数で、心から分かち合える友情を求める傾向があり、その点で相性は良好でしょう。
お互いに安心して本音を語りやすい関係が築けて、生涯の友になれる可能性も高いです。
沈黙や距離も受け入れやすい
INFPもINFJも、友情にノリやテンションを求めません。
そのため、頻繁に会わなくても関係が続く精神的なつながりが築かれるでしょう。
連絡の頻度が少なくても自然に会話が始まるような関係が築けるため、気を使いすぎずに付き合える関係性ですね。
お互いに1人になりたい時間を尊重できるのも、友情が長続きする大きなポイントです。
違いを受け入れるフォローが大切】
INFPは自分の感情を基準に行動し、INFJは全体の未来像を基準に行動します。
深い部分では共通点があっても、判断の軸が違うことで「ちょっとずれてる…」と感じることもあるかもしれません。
そんなときこそ断絶するのではなく、相手の世界を理解しようとする姿勢が、友情をより強くしてくれるでしょう。

両方が【F】感情型だから、お互いの気持ちに寄り添い理解し合うのは難しくないね♡
お互いの優しさに甘えすぎず、尊重する意識を大切にしましょう。
INFPとINFJがうまく付き合うためのポイント3選

それでは、INFPとINFJがうまく付き合うためには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。
すでにハートフルな関係を築ける相性を持ったこの2組。
さらに関係を深めるためのポイントをご紹介します。
違いを補い合う視点を持つ
似ているようでアプローチが異なる、INFPとINFJ。
「自分と違うからこそ学び合える部分がある」と認識できれば、関係はさらに安定します。
お互いに控えめで相手の感情を読み取るのが得意なタイプですが、同時にINFPは強い信念を持ち、INFJは正論をぶつけがちな一面もあります。
ここを乗り越えるためには、INFPはINFJの正義感が強い一面を尊重し、INFJはINFPの独自の価値観を理解する。
このような歩み寄りがあることで、お互いに適切な距離感を掴むことができるでしょう。
お互いに沈黙を受け入れ合う
INFPとINFJはどちらも【I】内向型で、沈黙の時間が心地よいこともあるでしょう。
無理に会話を続けず、お互いのペースを大切にする時間の過ごし方があっても良いですね。
片方が【E】外向型だと、沈黙が気まずい関係になってしまう可能性がありますが、INFPとINFJはその点の心配はほとんどないでしょう。
ともに【F】感情型で空気を読むのが上手なので「相手が沈黙を嫌がったらどうしよう」と考え、無理に話題を振りがちかもしれません。
しかし、このペアでは気にしすぎる必要のないことなので、安心して静かな時間を共有してくださいね。
しかし、お互いの気持ちを共有しなくても良いわけではありません。
INFPとINFJは自分の気持ちを内に秘めがちで「言わなくてもわかってほしい」と思いやすいので、すれ違いや誤解が生まれることも。

たとえ気まずくても「自分はこう感じた」と素直に伝える習慣を持ちたいですね

少しずつでも気持ちをアウトプットし合えれば、さらに信頼が深まるかも♡
有意義な時間を共有する
INFPもINFJも、表面的な付き合いより「心が動く時間」に価値を見い出すタイプです。
そこで、ただ楽しいだけの娯楽よりも、内面的なつながりを感じられる時間を持ってみましょう。
たとえば感動できる映画を観たり、深いテーマで語り合ったり、静かなカフェで読書をしたり…
ただの楽しみやノリよりも、有意義な時間を過ごすことが、INFPとINFJには適しています。
まとめ
INFPとINFJは、感性の共鳴によって深くつながれる可能性を秘めたペアです。
共通点が多い一方で、アプローチや考え方に違いがあるため、相手の特性を理解し尊重する姿勢が大切だということが分かりましたね。
静かであたたかい関係を築きたいなら、お互いのペースと心の動きを大切にすることが何よりのカギになるでしょう。