MBTIから見る批判的思考のメリット/デメリット!嫌われやすいタイプは?

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MBTI タイプ 批判的 MBTI×生き方

「正論だけど、なんだかキツい……」

誰かになにかを言われ、そんなふうに感じることはありませんか?

MBTIタイプによっては、論理的・合理的であるがゆえに、時として批判的だと受け取られてしまうことがあります。

この記事では、MBTIにおける批判的思考をもつタイプの特徴や、そのメリットとデメリットを解説。

「嫌われやすさ」につながる要因を、深掘りしていきます。

MBTIで見る「批判的思考」とは

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MBTIにおける「批判的思考」とは、単なる否定や攻撃ではありません。

ものごとを客観的・論理的に見つめ、改善や問題提起を重視する姿勢のことをいいます。

特に「N(直観)」や「T(思考)」をもつMBTIはこの傾向が強く、自分の意見をしっかり持ち、議論や分析を好む傾向があります。

\ N×Tの組み合わせは「分析家タイプ」/

こうした特性は、仕事や問題解決において有利に働きますが、一方で相手の感情をくみ取らずに発言してしまうこともあり、人間関係での摩擦を生む原因になることも。

まずは、一般的に「批判的思考」と呼ばれる考え方のメカニズムについて軽く触れてみましょう。

そもそも「批判的思考」ってなに?

「批判的」と聞くと、人を否定するキツい性格といったイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、本来の「批判的思考(クリティカル・シンキング)」は、何でも否定する態度を意味するのではありません。

本来の批判的思考とは、ものごとを鵜呑みにせず、情報を冷静に分析し、自分の頭で考える力のことです。

感情ではなく論理や根拠に基づいて、

  • これは本当に正しいのか?
  • 他の可能性はあるか?

と問いを立て、よりよい判断をするための思考法なのです。

つまり、批判的思考とは「人を批判して責める」ための考え方ではなく、より良い答えや判断を見つけるための姿勢なんですね。

ビジネスでも教育でも、この思考力はとても大切にされています。

参考:リクルート

なぜ「批判的思考」という名前なの?

批判的思考は「人を批判するものではない」とはいっても「批判」という言葉が入っているので、どうしてもそのようなイメージがついてしまいますよね。

実は、批判的思考は英語でcritical thinking(クリティカル・シンキング)というのですが、この「critical」には重要な・慎重に評価する・分析的なという意味が含まれています。

しかし、日本語に訳すと「批判的」になってしまうんです。

この critical は、ギリシャ語の「κριτικός(kritikos)」=「判断する力がある」に由来しており、本来は「良し悪しを見極める力」「分別する力」という意味が根底にあります。

参考:Sofia

つまり、批判的思考(critical thinking)は「他人を批判する思考」ではなく、物事の本質を見極めるために、判断力を働かせて考える姿勢という意味なのです。

日本語で「批判」という言葉は、どうしても「非難する」「否定する」といったネガティブなニュアンスが強いため、誤解を招きやすくなっていますね。

なぜ批判的思考が大切だといわれているの?

批判的思考が大切なのはずばり、

情報があふれる現代社会で、自分にとって正しい判断を下すため

です。

SNSやネット上では、多くの意見やニュースが飛び交っています。

しかし、そのすべてが正しいとは限りませんよね。

そうした中でただ感情に流されたり、人の意見を鵜呑みにしたりしていては、知らないうちに誤った情報を信じたり、自分にとって不利益な行動を取ってしまうこともあります。

批判的思考を持つことで「これは本当に正しいのか?」「なぜそう言えるのか?」と冷静に考える力がつきます。

これはトラブルを回避したり、自分の価値観をしっかり持って行動したりするうえで非常に重要なスキルとなるでしょう。

要するに、批判的思考は「否定するため」ではなく、より良く生きるために必要な思考トレーニングなのです。

批判的思考が強いMBTIタイプ5選

MBTI タイプ 批判的

それでは、批判的思考が強いMBTIタイプを5つ挙げてみましょう。

分析や議論が好きだったり、自分の考えを深く掘り下げるのが好きだったりするMBTIタイプは、日常的に批判的思考をするクセがついています。

彼らの性格的特徴や、意見するときの特徴、周囲から持たれる印象について解説してみましょう。

ENTJ:合理性と結果主義でズバッと切り込む

ENTJはMBTIの中でもダントツのリーダータイプで、論理性と目的達成への強い意志を持っています。

【E】外向型で積極的な性格をしている上に、【T】思考型で感情よりも事実や効率を重視するため、遠慮なく指摘をする傾向があります。

そのぶん発言が冷たく響き、相手によっては怖いという印象を抱かれることがあるでしょう。

INTJ:批判ではなく洗練された冷静さ

INTJもまた、論理派の代表格。

自分の思考を深く掘り下げるタイプで、非効率なことや曖昧なものを嫌います。

間違いを見つけるとそれを改善するために意見しますが、その語り口が感情を含まずに冷静すぎることも。

そのため「言い方が批判的だ」と受け取られることがあるでしょう。

INTP:細かいツッコミを入れがち

INTPは好奇心旺盛な探究者です。

ものごとの論理的な矛盾や構造の破綻に敏感なため、それを見つけると自然と口にしてしまう傾向があります。

悪意はないのに「それって理にかなってないよね?」という一言で、場を凍らせてしまうこともあるでしょう。

ESTJ:正義感と秩序を守るための指摘

ESTJは、ルールや秩序を重視するタイプ。

間違っていることを見過ごせない性分なので、間違いや手抜きに厳しい指摘をすることがあります。

本人にとっては当たり前の正論でも、受け手によっては「融通が利かない」「厳しすぎる」と映ることもあるでしょう。

ENTP:ディベート好きが裏目に

ENTPは、会話や議論を楽しむタイプ。

異なる意見をぶつけ合うことで、視野を広げようとする傾向があります。

しかしそのノリが通じない相手からは「否定された」「張り合ってくる」と受け取られることもあり、特に繊細なタイプとの摩擦が起こりやすいでしょう。

批判的思考が弱いMBTIタイプ3選

MBTI タイプ 批判的

では、逆に批判的思考が弱いタイプを3選ご紹介します。

批判的思考をあまり用いないからといって、それが劣っているというわけではありません。

批判的思考が弱いMBTIタイプは、そのぶん人の心に寄り添い、安心感や楽しさ、温かさを提供できる大切な存在です。

一方で、論理的に分析し深く掘り下げるタイプとは、まさにチームとして補い合う関係にあるでしょう。

自分の得意なスタイルを理解し、お互いが協力できる関係を目指したいですね。

ESFP:直観より五感を優先

ESFPは今を楽しむことを大切にするタイプで、【S】感覚型のため、直感よりも五感を通じた現実的な体験を好みます。

そのため、1つのことを深く掘り下げたり分析したりするよりも、その場の空気や感情に反応しながら行動することが多いタイプです。

批判的思考は弱いですが、その分ポジティブで社交的な魅力があり、場を明るくする力に長けています。

人の気持ちを傷つけるような言動を避け、今この瞬間を楽しく過ごすための配慮ができるのは、ESFPならではの強みですね。

ISFJ:新しい視点には慎重

ISFJは、人間関係を大切にする思いやりのある性格。

対立や否定的な議論を避ける傾向があります。

過去の経験や伝統を重んじるため、新しい考え方や批判的視点には慎重です。

ものごとを批判的に捉えるよりも、他人の感情に寄り添い支えることで、安心感を与えるのがISFJの魅力。

思いやりに満ちたサポート役として、人間関係の潤滑油になってくれる存在です。

ENFP:調和を重視

ENFPは創造的で自由奔放な発想を好むので、一見批判的思考(ものごとを深追いする傾向)があるように見えます。

しかし、同時に【F】感情型でもあるため、他人の意見や感情に敏感。

「傷つけたくない」「良好な関係を保ちたい」という気持ちが先行し、あえて批判的な立場に立つことを避ける場面も多いでしょう。

批判よりも共感や希望を届けるのがENFPの得意技です。

多様な価値観を受け入れ、人の可能性を信じる姿勢は、柔らかく前向きな空気をつくり出す貴重なスキルですね。

批判的思考のメリットとは

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批判的思考をもつ人は、チームのブレーン的存在として重宝される場面が多くあります。

アイデアの質を高める「キーパーソン」になることができるでしょう。

ここからは、批判的思考のメリットについて見ていきたいと思います。

情報に流されず自分で考えられる

現代はSNSやネットの情報があふれています。

その中には偏った意見や、デマも多く含まれますね。

批判的思考を持つことで、情報を鵜呑みにせず

「本当に正しいのか?」

「誰かの意図が含まれているのでは?」

と自分の頭で判断できるようになります。

思考力の土台として、重要な力となるでしょう。

説得力のある意見が持てる

批判的思考は感情に左右されすぎず、筋道を立てて考える力を育てます。

問題の背景や構造を掘り下げ「なぜそうなのか」を明確にすることができるようになります。

そうすると、他人にも納得してもらえるような、建設的な意見や提案ができるようになるでしょう。

プレゼン、議論、企画書づくりなど多くの場面で活かされます。

問題の本質を見抜ける

批判的思考では「目の前に見えている問題の裏側に何があるか?」を探る習慣が身につきます。

たとえば「売上が悪い」という現象があるとしましょう。

売上が悪いのは、今その場で起きている事実ですよね。

批判的思考があると、その背景にある原因(マーケティングの弱さ、商品企画、ターゲット層のズレなど)を見つけ出せるようになるのです。

原因を正しく特定できれば、効果的な解決策が導き出せるでしょう。

多角的にものごとを捉えられる

批判的思考は「ひとつの視点に偏らない」という柔軟性も鍛えます。

反対意見や異なる立場の意見にも、一度立ち止まって考えられるようになるからです。

そして、視野の広さや寛容さを持った思考が可能になります。

ビジネスや人間関係でも、バランスの取れた判断がしやすくなるでしょう。

建設的な会話ができる

「批判的=否定的」と誤解されがちですが、実際には、感情ではなく事実や論理に基づいて考えることです。

そのため、批判的思考により冷静で建設的な対話が可能になります。

相手を攻撃するのではなく、どう考えるべきかを問いかける姿勢は、対立を避けながらも前向きな議論を生み出すでしょう。

批判的思考のデメリットとは

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批判的思考は、数ある情報を自分の中で整理し、取捨選択をする方法として最適です。

しかし、デメリットも存在します。

批判的思考にはどのようなデメリットがあり、それが起こる理由は何なのか、見てみましょう。

疑い深くなる

批判的思考があると、常に「本当にそうなのか?」「裏があるのでは?」と考える癖がつきます。

そうすると、純粋な善意や好意まで疑ってしまうことがあります。

「人を信用できず、人間関係に壁ができやすくなる」というのが、批判的思考の落とし穴です。

特に「人を信じたい」と思うFタイプ(感情型)との関係で、摩擦が生まれることがあるでしょう。

他人を否定しているように見える

批判的思考があると、論理性を重視するあまり、相手の気持ちや前提を無視しているように聞こえることがあります。

「それは違う」「根拠が弱い」とズバッと言ってしまうと、相手は自分が否定されたように感じるでしょう。

このような状態が続くと、批判的思考をもつ人のことを「話しづらい」「上から目線」と思うようになるかもしれません。

それが原因で、人間関係がぎくしゃくする原因にもなるでしょう。

決断に時間がかかる

批判的思考があると、あらゆる可能性を検討したくなるため、選択や決断が遅れることがあります。

「この選択で本当にいいのか?」と悩みやすく、即断即決が求められる場面ではストレスを感じることも。

また、深く考えすぎて行動に移せなくなる「分析麻痺(アナリシス・パラリシス)」に陥ることもあるでしょう。

分析麻痺(アナリシス・パラリシス)とは

分析麻痺とは、あらゆる選択肢や情報を細かく比較・検討しすぎた結果、決断ができなくなる状態を指します。

「もっと良い選択肢があるのでは?」と深掘りを続けるうちに、タイミングを逃したり、行動自体を先延ばしにしてしまう傾向があります。

完璧を求めがちな人や、常に論理的でありたいタイプが陥りやすい思考のワナともいえます。

感情表現が苦手になる

批判的思考に慣れすぎると、何事も頭で考えてしまい、納得のいく分析結果が欲しくなります。

そのため、「なんとなく好き」「なんだかわからないけど不安」といった、あいまいな感情を素直に出すことが難しくなることも。

特に、感情でつながりたいFタイプ(感情型)やSタイプ(現実志向型)からは「冷たい」「何を考えているのかわからない」と感じられる可能性があります。

協調性に欠ける印象を与える

批判的思考をもつ本人は建設的な提案のつもりでも、周囲からは「また文句言ってる」「否定ばかりで面倒」と受け取られることがあります。

職場やグループでは、チームの雰囲気を乱す存在と思われてしまう可能性もあるでしょう。

批判的思考が強すぎたり、意見するタイミングや言い方に注意しないと、孤立の原因になることも。

批判的思考をもつMBTIは嫌われやすい?

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批判的思考をもつMBTIは「否定的で嫌われやすい」といわれることがあります。

しかし、批判的思考をもつ=嫌われるというわけではありません。

問題は、言い方やタイミングにあるでしょう。

どれだけ的確な意見でも、相手の準備ができていなければ反発を招きます。

逆に言えば、感情に寄り添う姿勢を同時に身につければ、批判的なタイプでも信頼される存在になることができるでしょう。

では、どのようにして批判的思考を持ちながらも相手を傷つけず、円滑なコミュニケーションを図ることができるのでしょうか。

批判的なMBTIタイプが心がけたい3つのこと

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批判的思考をもつMBTIは、いくつかのポイントを心がけることで印象を変えることができるかもしれません。

批判的思考は、より良く生きるための思考トレーニングであり、メリットが多くありますが、まだまだ「批判的思考=人を批判する考え方」だと思われがち。

さらに、批判的思考は本当に人を批判しているように聞こえてしまうこともあるので、印象が良くないというのが落とし穴ですよね。

しかし、以下のことに気を付ければ、その印象を少しマイルドにすることができるかもしれません。

共感ワードを添える

「なるほど、そういう考えもあるんだね。でも…」

というように、相手の立場を一度受け止めてから意見を伝えると、批判ではなく建設的な対話に変わります。

相手にネガティブな意見をしなければならないときは、共感ワードやポジティブな言葉をセットにするのが、対立を避けるコツです。

タイミングを見極める

その場で反射的に指摘するのではなく、場面や相手の状態に応じて伝えることも考えてみましょう。

突然、批判的思考による意見をぶつけられると、相手は心の準備ができておらず傷ついてしまうかもしれません。

その場で言うのをぐっとこらえ、そのあとメッセージでやんわりと伝えたり、次に会ったときにフィードバックとして伝えたりする方法も、視野に入れてみてください。

最悪のタイミングで意見することを避けるだけで、反発や誤解の可能性を低くすることができるでしょう。

相手の性格を理解する

MBTIを通じて、相手の受け止め方を知ることも有効です。

Fタイプ(感情型)やIタイプ(内向型)にはソフト、Tタイプ(思考型)やEタイプ(外向型)にはストレートに、といった配慮があると良いですね。

まとめ:批判的思考=悪ではない

MBTIの中で批判的思考をもつタイプは、冷静で的確な視点をもつ貴重な存在です。

しかし、その強みも伝え方ひとつで誤解され、距離を置かれることもあります。

自分の得意を知り、相手のタイプを意識することで、あなたの批判的思考に基づく論理は、人を動かす大きな力になるでしょう。

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