MBTIは16パターンの性格タイプに分けられますが、その16パターンを4タイプずつグループ分けする考え方があります。
具体的には、この4グループです。
分析家 | INTJ | INTP | ENTJ | ENTP |
外交官 | ENFP | INFP | ENFJ | INFJ |
番人 | ISTJ | ESTJ | ISFJ | ESFJ |
探検家 | ESFP | ISFP | ESTP | ISTP |
この記事では、分析家タイプと呼ばれる4つの性格タイプ(INTJ・INTP・ENTJ・ENTP)について解説します。
これらのタイプは論理的で知的、問題解決に長けた特徴があります。
分析家タイプの共通点や違い、向いている仕事や恋愛傾向までを、わかりやすく紹介していきます!

なぜ「分析家」と呼ばれるのか?
MBTIは違うけど同じグループに属する理由は?
くわしく解説していくよ~!

分析家タイプとは?

分析家タイプは、わかりやすく言うとMBTIの2文字目と3文字目が「NT」であるタイプです。
- INTJ
- INTP
- ENTJ
- ENTP

4つすべてのタイプが「NT」だね!
分析家タイプは、直観(N)と思考(T)を組み合わせて判断するタイプを指します。
知的好奇心が強く、物事を合理的に分析し、改善点を探すのが好き。
感情よりも事実やロジックを重視し、効率的に変革しようとする志向が強いのも特徴です。
該当するのはこの4タイプ
分析家タイプに分類されるのは、以下4つのMBTIです。
- INTJ(建築家)
- INTP(論理学者)
- ENTJ(指揮官)
- ENTP(討論者)
孤高の戦略家INTJ、
マイペースな理論家INTP、
カリスマリーダーENTJ、
そして革命児といわれるENTPです。
それぞれの特徴を、表にまとめてみました。
タイプ | 性格的特徴 | I / E | N(直観) | T(思考) | J / P |
---|---|---|---|---|---|
INTJ | 戦略的で計画的 | I:構想や長期的な 目標に集中する | N:抽象的な理論や 未来志向に強い | T:合理性と 効率を優先 | J:計画を立てて 着実に進める |
INTP | 論理的で マイペース | I:一人で考える時間や 空間を大切にする | N:新しいアイデアや 概念に敏感 | T:客観的な ロジックを重視 | P:自由にかつ 柔軟に進める |
ENTJ | リーダーシップがあり 実行力が高い | E:外の世界でリードし 成果を出す | N:未来像を描いて 戦略を立てる | T:感情より 論理を重視 | J:結果に向かって 行動する |
ENTP | 好奇心旺盛で 話し上手 | E:他者の刺激から 発想を得る | N:斬新な着眼点で 可能性を模索 | T:ユニークでも 筋が通った思考 | P:流れに任せて 臨機応変に動く |
これらの分析家タイプに共通しているのは、真ん中の2文字が「N」と「T」タイプであることです。
似た部分もあれば【I(内向型)】と【E(外向型)】そして【J(判断型)】【P(知覚型)】という要素で違いがみられます。
それではまず、共通点について見てみましょう。
分析家タイプの共通点
分析家タイプには、以下の共通点があります。
分析家タイプは、単なる事実よりも因果関係や構造を探ることを好み、興味をもった分野にはとことんのめり込むでしょう。
「N(直観)」タイプなので「将来こうなるかも」「もっとよいやり方があるかも」といった可能性やアイデアに意識が向きます。
そして「T(思考)」の特徴により、感情よりも一貫性・整合性・論理的な筋道を大切にします。
そのため時には冷たく見えることもありますが、本人は正確さを意識する姿勢を貫くでしょう。
また、命令やルールに従うよりも「自分で考えたやり方」にこだわりたい性質も。
集団の空気に合わせるより、独自の価値観や理論に基づいて行動するタイプです。
コミュニケーションにおいても論理が軸になるため、明確な意図や理由が伝わることを重視。
感情をくみ取るのが苦手で、繊細さには欠けるかもしれません。
分析家タイプの第一印象
分析家タイプのMBTIは、クールで知的な印象を持たれることが多いでしょう。
分析家タイプは、MBTIの中でも知的グループになるので、第一印象から「頭が良さそう」と思われる人物です。
話し方や言葉選びに知性を感じたり、相手によっては理屈っぽく冷静な印象を抱くこともあるかもしれません。
また、分析家タイプのうちINTJとINTPは社交性が低く、感情表現が控えめなので、さらに冷たい印象になることも。
逆にENTJとENTPは、知的でありエネルギッシュなリーダータイプなので、圧倒的カリスマ性を放つでしょう。
それぞれの第一印象にありがちなイメージを、表でまとめてみましょう。
タイプ | 第一印象 |
---|---|
INTJ | 静か・クール・自信ありそう |
INTP | マイペース・考え事多そう・理系だけど柔軟そう |
ENTJ | リーダー気質・強そう・頼れそう |
ENTP | 話し上手・頭の回転が速い・地頭良さそう |
第一印象ではこのようなイメージで、分析家は「知的でクール」な印象を抱かれることが多くあります。
しかし、内面では静かに燃える情熱を持ち合わせるタイプ。
探求心や知的好奇心が強く、創造性に満ちた一面もあり、親密になるとそのような特徴が見えてくるかもしれません。
分析家タイプはそれぞれどう違う?

同じ分析家タイプでも、個性は大きく異なります。
ここでは分析家の4タイプを比較しながら、それぞれの特徴を明確にしていきます。
「分析家」として同じグループに属しながらも、それぞれに唯一無二の特性や強みを持つ4タイプ。
細かな違いを知るだけで、自己分析の助けになることでしょう!
INTJ(建築家)
INTJは長期的な計画力に優れ、黙々と目標を追い続けるタイプです。
感情表現は控えめですが、内面では理想に向けて熱意を燃やしている意外な一面も。

冷めた印象を持たれがちだけど、実は静かに情熱を燃やしています…!
長期的なゴール達成に向けて、逆算的に思考するのが得意なので、別名「戦略家」とも呼ばれます。
完璧主義なので、過程よりも結果を重視。
気難しい印象を持たれることがありますが、実際は…実際も気難しいです。
INTP(論理学者)
INTPは好奇心が旺盛で、知識を深めることに無限の興味を持つオタクタイプです。
INTJとよく似ていますが、INTJが完璧主義の結果重視である一方、INTPは思考や過程を楽しむタイプ。

興味のあることをとことん考えるのが好きだから、結果が出なくても気にしないかも♪
知的でクールな印象ですが、気の合う相手とは延々と喋っていられるコミュ強な一面も持ち合わせています。
また、頭が良い上に固くないので、考え方が柔軟でマイペースなところも、INTPの特徴です。
ENTJ(指揮官)
ENTJはゴール志向が強く、物事を効率的に進めるリーダーやマネージャーのような人物。
感情に流されず、厳しく的確な判断を下すカリスマ性があります。
論理的に最短ルートを探り実行する能力に長けており、決断力も素早く確実です。

目標やゴールに向けて人々をグイグイ引っ張っていくよ~!
1文字しか違わないINTJとは、社交性の面で大きく異なります。
知性を内に秘めるINTJに対し、ENTJは「リーダーシップ」という形でアウトプットするタイプです。
ENTP(討論者)
ENTPは、柔軟な発想とコミュニケーション力で人を巻き込む革命児です。
興味の移り変わりが激しく、常に新しいものを求める飽きっぽさも特徴的。
新しいことを始めては飽き、始めては飽き…
それを繰り返して、どんどん時代を作っていくタイプです。
ENTJと似ている部分が多いですが、ENTJが正確性や計画を大事にする一方、ENTPは「面白いかどうか」で決めるところが決定的な違いでしょう。

ENTPも知的だっていわれるけど、INTJやENTJみたいにきっちりしたタイプとは程遠いかも(笑)
分析家タイプに向いている仕事

分析家タイプは、思考力・創造力・戦略性が求められる職場で真価を発揮します。
もともと知性の高いタイプが揃っているので、さまざまな職種で活躍できるでしょう。
しかし、中には【I(内向型)】がいるので、社交性の高い職場が向かない可能性があります。
また、4タイプすべて【T(思考型)】なので、思慮深さや献身的な態度が求められる職場には不向きでしょう。
それでは、どのような仕事が向いているのでしょうか。
問題解決能力を活かせる職種
分析家のMBTIは分析するのが得意で、問題解決能力が高い4タイプです。
日常や社会の中で起きる問題を取り上げ解決に向けて思考を凝らしたり、研究したりする職業に向いているでしょう。
MBTIに分けると、このような職種に向いています。
MBTI | 向いている仕事の特徴 | 例 |
INTJ | 長期的なビジョンを描き着実に実行する仕事 | 戦略系コンサルタント システムエンジニア データサイエンティスト プロジェクトマネージャー |
INTP | 仕組みを探る自由度の高い仕事 | 研究職(理数系) ソフトウェアエンジニア 大学教授 プログラマー |
ENTJ | 明確なゴールに向かって人を動かす仕事 | 経営者 セールスマネージャー プロジェクトマネージャー 政策アドバイザー |
ENTP | 自由な発想力と即興性を活かせる仕事 | スタートアップの起業家 マーケティングプランナー ITコンサルタント ジャーナリスト |
1人で集中できる仕事
分析家タイプは論理や合理性を重視するため、考えをじっくり極められるような環境が向いているでしょう。
たとえば高度な専門性が求められる場所や、シンプルに静かな職場、効率が重視される文化のある職場などです。

でも、ENTJとENTPは【E(外向型)】だから、1人で仕事をするのは向いてなさそう…
しかし、それは【E(外向型)】を知る上で大きな勘違いかもしれません。
実は、外向型=常に人と一緒にいたいというわけではないんです。
外向型は、たしかに外部からの刺激がエネルギーになるタイプです。
しかし、外向型が全員「人と一緒にいたい」「1人では行動できない」というわけではなく、人との交流と自分だけで集中する時間のバランスが大切です。
そのため【E(外向型)】のENTJとENTPにも、仕事を効率的に進行したり可能性を広げたりするために
という「1人で集中する時間」が必要なのです。

ENTJがどんなプロジェクトでも確実に人を引っ張っていけるのは、1人で構想する時間があってこそ!

ENTPも広げたアイデアや世界をいったん持ち帰って、整理したりまとめたりする時間は必要かも
ルーティン業務は苦手傾向
分析家タイプが苦手とする職業は、ルーティン業務がある仕事です。
分析家タイプは冷静に見えて、内面では好きなことや仕事への情熱を燃やしている人物。
そのため、決まりきった作業や創造性を発揮できない業務では退屈を感じやすく、ストレスがかかる可能性があります。

誰かの指示にずっと従うのは、面白みがないよね

上からの指示より「自分のアイデアのほうが絶対いいのに」って思っちゃう(笑)
分析家タイプの恋愛傾向

知的で冷静に見られがちな分析家タイプですが、恋愛には独自の深さとこだわりを持っています。

分析家タイプと恋愛ってあまり結びつかないけど…どんな恋愛をするんだろう!?
感情表現は苦手だが誠実
分析家タイプは全員【T(思考型)】なので、精神が安定している一方で、感情表現が苦手でもあります。
常に冷静で落ち着いているので頼もしいですが、何を考えているのかわからない一面もあるでしょう。
好きな相手がいても表現が控えめなので、関係が発展するまでに時間がかかるのが特徴。
INTJ・ENTJは【J(判断型)】なのでしっかり者のパートナーになり、INTP・ENTPは【P(知覚型)】なのでマイペースな自由人であるパートナーになるでしょう。
知的な人に惹かれがち
分析家タイプは、自分と同じく知性を持った人に惹かれる傾向があります。
会話の中で、新たな発見やおもしろい議論があると、もっと相手を知りたくなったり一緒の時間を過ごしたくなったりするでしょう。
ルックスやノリよりも、中身がいかに興味深いか、話が合うかを重視します。

話していて「この人知的で面白い!もっと話したい!」と思えるかどうかが大事だから、ストライクゾーンは狭いかも(笑)
恋愛の優先度が低い
分析家タイプはもちろん恋愛をしますが、優先度がそこまで高くはありません。
「常に恋愛をしていたい」
「パートナーがいないと寂しい」
こういうタイプではなく、あくまで「好きになったらお近づきになりたい」と思う程度。
そのため、パートナーがいないからといってアプリに登録したり、婚活をしたりすることは少ないでしょう。
恋愛に振り回されることを避け、自分の成長や未来への準備に時間と労力を割く一面もあります。
分析家タイプによくある悩み

高い能力を持ちながらも、周囲とのギャップに悩む人も多い分析家タイプ。
よくある悩みについて触れておきましょう。
あなたが分析家タイプである場合、共通する悩みはありますか?
人間関係トラブルが起こりやすい
分析家タイプは【T(思考型)】のため、感情をくみ取ったり表現したりすることが苦手です。
自分の考えは伝えられても、それは論理であり、人間らしい”感情”をどう伝えるかに戸惑うことがあります。
また【N(直観型)】のため、人と直接的なコミュニケーションをするよりも、自分の中で考えを巡らせたり、解決したりする傾向があります。
そのため、話が飛んだり「え、急に何の話?」と思われるコミュニケーションがみられることも。
【N(直観型)】は自分の脳内で理想や夢物語が始まってしまうので、周囲と会話のペースがズレることがよくありますよ。

わかる…アイドルとかコスメの話よりも「将来○○になったらどうする?」みたいな空想の話が好き(笑)
現実社会との温度差がある
分析家タイプは【N(直観型)】で、理想やロジックを重視する傾向にあります。
現実を見ずに自分の理想やビジョンに集中しすぎるあまり、周囲との歩幅が合わず、孤独感を感じることがあるでしょう。

分析家タイプって全員、孤独を感じてそうな顔ぶれですよね(笑)

確かにENTPやENTJっていう「外向型」であっても、なんか周囲から浮いてるイメージあるよねw
知性があるため、基本的に周囲の人たちとは話題が合わない、もしくは気の合う人を見つけるのに苦労するという悩みもあるでしょう。
完璧主義で自分に厳しい
分析家タイプは完璧主義な一面があり、自分にも他人にも高い基準を求めてしまう傾向があります。
そのため、気づかないうちに疲れてしまったり、もしくは周囲を疲れさせてしまったりすることがあります。
分析家タイプは、全員が極端に完璧主義だというわけではありませんが【N(直観型)】と【T(思考型)】のため、こだわりが強く高い基準を持っている人物です。
考えも理性的で理屈っぽいので、頑固に見えることもあるでしょう。
INTPやENTPは【P(知覚型)】なのである程度は柔軟性がありますが、INTJとENTJは【J(判断型)】で、完璧に計画が整わないと行動に移せないことがあります。
このように、完璧主義であることは行動を遅らせる要因になったり、ストレスを抱えやすかったりするため、注意が必要です。
分析家タイプの能力を活かすには

分析家タイプの得意・不得意ははっきり分かれていますが、能力を活かすにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?
自分の特性を知りうまく活かすことができれば、人生がより豊かに感じられるでしょう。
強みを言語化する
感情表現が苦手な分析家タイプですが、脳内に秘めている考えを積極的にアウトプットすることを意識しましょう。
特にINTJやINTPの人で、周囲との人間関係や距離感の作り方に悩んでいたら、おすすめの方法です。
分析家タイプが考えるアイデアや意見は、筋が通っていて説得力があります。
そう、脳内に留めておくにはもったいないのです!
ぜひ考えを積極的にアウトプットして、周囲との会話を意識してみてくださいね。
感情や直感を信じる
分析家タイプは【T(思考型)】のため、行動基準や判断基準が常に「理屈」や「合理性」です。
しかし、理論ばかりでなく「好き」「なんとなく良い」といった感覚を肯定してみても良いでしょう。
ふわっとした動機で判断しても、あとから結果や根拠がついてくることもありますし、うまくいくこともあります。
分析家タイプは【N(直観型)】と【T(思考型)】であるため、脳内で考えを巡らせてばかりで、なかなか決断できないことがあります。
せっかく知性があるのにそれはもったいない!
たまには「なんとなくこっちでいっか」という動機で選んでみるものがあっても良いですね。
完璧を求めない
分析家タイプはこだわりが強く完璧を求めることがあるので、何かに執着して動けなくなってしまう前に、一歩を踏み出すことが大切でしょう。
「自分なりのビジョンや考えがまとまるまで行動に移したくない」
そのように慎重になる気持ちも分かります。
しかし、未完成でも先に進んでみたり、軌道修正してみたりすれば、新たな道や可能性が切り開かれるかもしれません。

分析家タイプは知性が高いからこそ、より高みを目指してしまうのかも。
自分を信じて方向転換するのも、新たな可能性を見つける秘訣だよね!
まとめ:分析家タイプは知性と戦略性の宝庫
分析家タイプは、複雑な問題を冷静に捉え、未来に向かって思考し続けられる稀有な存在です。
感情よりも論理を重んじるからこそ、人間関係や現実とのバランスに悩むこともあるでしょう。
だからこそ、その知性はどんな分野でも活きる武器になります。
自分らしさを知り、少しずつ外側と調和することで、さらに豊かな人生が築けるでしょう。