「どうして私は自分に自信が持てないんだろう」
そんな、自己肯定感の低さに悩んでいる人は、ぜひこの記事を読んでみてください。
実はその自己肯定感の低さは、MBTIと深く関係しているかもしれません。
どんなタイプでも、自己肯定感を育てることはできますが、タイプごとにつまずきやすいポイントがあるのです。
この記事では、自己肯定感が低く感じやすいタイプとその特徴、理由などを解説します。
自己肯定感が低くて生きづらいと感じる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

自己肯定感が低くなりやすいMBTI

MBTIには、それぞれ特有の心理傾向があります。
自己肯定感が低くなりやすい背景には、自分への期待が高すぎたり他人を優先しすぎたりする特徴があるかもしれません。
ここからは、そのメカニズムを見ていきましょう。
「どうして自分はうまくいかないのだろう」という気持ちの根っこを理解でき、少しずつ自分を許せるようになるかもしれません。
内向型(I)
MBTIの1文字目がIの人は「内向型」で、自分の内的世界を深く見つめる傾向があります。
人とのコミュニケーションが控えめで、何かを考えるときやものごとを判断するとき、自分の中で考え完結する人が多いでしょう。
そのため、どうしても主観的になりがちで、他人と自分を比較したり羨ましく思ったりすることがあります。
性格によっては「自分はもっと頑張らなきゃ」と、必要以上に思い詰めるパターンも。

他者が成功している姿を見て比較してしまうと、自己肯定感は下がりやすくなります。
自分のペースや、小さな成功を認めてあげる習慣が重要ですよ。
直観型(N)
MBTIの2文字目がNの人は「直観型」もしくは「理想主義」といいます。
N型の人は「こうなったらいいな」「別の可能性もあるかな」と、未来や推測に目を向ける傾向があります。
ただ、理想主義ともよばれるだけあって、思い描く未来や推測が幻想的であることも。
自己成長のためには高い理想を掲げることが大切ですが、そのぶん現実とのギャップに苦しみやすいでしょう。

理想としてはもうゴールに近いのに、現実はまだまだ進展しておらず「うまくいかない」と感じやすいのが、N型の特徴です。
理想と現実のギャップで落ち込み続けると、それを達成できない自分に対し自己肯定感が下がってしまいます。
現実の自分をありのまま受け止め、小さな進歩を喜ぶクセをつけると良いでしょう。
感情型(F)
MBTIの3文字目がFの人は「感情型」で、自分や他人の感情に敏感なタイプです。
他人の喜びや感情に反応し、人を思う優しさが強みでもあります。
しかし、それと同時に自分のことを後回しにしてしまう弱みも持っています。

「自分ばっかり我慢している」
「嫌われたくないから相手の期待に応えなきゃ」
などと無意識に思ってしまい、自己肯定感がどんどん弱まっていくのです。
まずは自分の気持ちを一番大切にし、また優先することから始めましょう。
同じ「自己肯定感の低さ」でも違いがある

自己肯定感が低いという状態には、さまざまな行動や言動のパターンがあります。
実際にどんなパターンが現れるのか見てみましょう。
MBTIタイプによって、見た目や性格が似ていても、根底の思考が違っているのです。
MBTIに対する理解を深めることで、自分に合った対処法が見えてくるでしょう。
パターン1:逃げ・完璧主義・回避
自己肯定感が低いと、挑戦することをそもそも諦めてしまうことがあります。
それは「挑戦して失敗したくない」という思いや、最初から完璧にできないと怖いという恐怖感からくるもの。
その結果、行動を避け続け、結果的に成長のチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
該当しやすいのは…
INTJ・INFJ・INFP・ISTJ

全員に共通しているのは内向型(I)であることですね。
内向型(I)は他者とのコミュニケーションが控えめなので、周囲の意見を取り入れて成長するよりも自分で考えて解決する傾向があります。
そのため「完璧にやらなきゃ」「失敗はできない」と思ってしまうと、その思考が凝り固まってしまうのです。
また、未来について考える傾向が強い直感型(N)と、完璧主義傾向にある判断型(J)というのも、ある程度共通しているようですね。

行動できない自分を責めるのではなく、まずは「0」を「0.1歩」に変えることから始めてみましょう。
たとえば何かの資格を取りたいと思っているなら、その資格によって仕事の選択肢がどれくらい広がるか調べるだけでも、立派な進歩ですよね。
そして、資格の勉強をするために可愛いノートを買ってみれば、さらに進歩です。
そんなふうに、目標に向かって少しでも動くことができた自分を褒めてあげましょう。
パターン2:他人軸・評価敏感・未来思考
自己肯定感が低いと、自分の行動や判断が他人軸になってしまうことがあります。
つまり「自分がどうしたいか」ではなく、他人からどう思われるか、評価されるかを基準にしてしまうのです。
もし、自分が何かを始めるときに「これをしたら周りはどう思うかな」と気になってしまったら、自己肯定感が低くなっているかもしれません。
該当しやすいのは…
ENFJ・ESFJ・INFJ・ISFJ

共通しているのは、感情型(F)と判断型(J)であるという点ですね。
感情型(F)は自分や他人の気持ちを過敏に感じ取りやすいので、余計に気になってしまうかもしれません。
そして、全タイプが感情型(F)に加えて判断型(J)という特徴を持っています。
判断型(J)は完璧主義で柔軟性に欠けているため、総じて「完璧主義で他人の評価が気になるタイプ」ということになります。
そのため、自分の失敗を寛大に受け止めてあげることができず、また評価されるかどうか不安で、自信がどんどんなくなっていくのですね。
パターン3:罪悪感・比較・過去の自責
自己肯定感が低いと、過去の失敗を過剰に気にしてしまうことがあります。
過ぎたことをずっと考えてしまったり「もっとできたはずなのに」と、自分の失敗や至らなさを引きずってしまったりします。
該当しやすいのは…
INFP・ISFP・ISFJ・ENFP

共通しているのは、感情型(F)という点です。
過去は変えられないものなので、執着していると自然に感情が重くなっていきますよね。
特に感情型(F)や直観型(N)は、心の中で「もしも〇〇だったら…」と考えがち。
過去を反省するのは素晴らしいことですが、反省ばかりでなく未来を向いて、前向きに転換するようにしましょう。
自己肯定感を育てるために各タイプができること

自己肯定感が低いMBTIタイプの傾向はありますが、実は誰でも自己肯定感を高めることができます。
それぞれのMBTIタイプごとに効果のあるアプローチには、違いがあります。
自分の性格傾向を知ったうえで、セルフケアの方向性を整えていきましょう。
内向型(I):成功体験を明確にしよう
内向型は、良いことも悪いことも他人に話さなかったり、自分の中で完結してしまったりします。
そのため、せっかく成功したことも他人に見せず、あたかもそれが存在しなかったことのように思えてしまいませんか?
成功体験の記憶や感動が薄れやすいことで、余計に自己肯定感が下がる原因に。
そこで内向型におすすめしたいのは、成功したことやうまくいったことを書き残すことです。
こんなふうに、小さな成功でも細かく記すようにしてみましょう。
自分しか知らない「できた瞬間」でOK。
丁寧に言葉化することで、自己肯定の土台が少しずつ固まっていくでしょう。
直観型(N):やりたいことを進行形にしよう
直観型は未来志向のため、現状よりも「未来の自分がどうなっているか」に目を向けがち。
そのため、今に満足することはあまりなく、どうしても将来への不安が拭えなくなったり、現実とのギャップを感じたりするでしょう。
そのため、できたことよりもできていないことに着目してしまい、自己評価が下がることがあります。

そこで、これからやりたいと思っていることや、将来の不安を感じていることをまずは書き出してみましょう。
そして、それを「未定」ではなく「進行中」というステータスで記録してみてください。
完了していなくても、まだ手をつけられていなくても、一歩一歩でも進んでいる自分というものを作ってみましょう。
進展を見える化すると「全然できていない」「自分なんてまだまだ」という感情が薄れ、少しずつ動いているという感覚に変わっていきます。
それが、自己肯定感を育てるのです。
感情型(F):自分を中心に日記を書いてみよう
感情型は、他人を優先しすぎて自分自身を後回しにしがち。
そのため、感情型がふつうに日記を書くと、人助けをしたことや誰かに感謝されたこと、気遣ったことなどを書くのではないでしょうか。
それは素晴らしい行動なのですが、実は自分への評価(=自己肯定感)を上げることにはつながりにくいのです。
そこで、他人に何かをしてあげたことではなく、自分を中心に日記を書く習慣をつけてみてください。
こんなふうに、他人は関係なくあなたが笑顔に慣れた瞬間を、意識して思い出してみてください。
自分を喜ばせる行動が増えれば、他人からの評価ではなく、自分で自分を高評価することに変わっていくでしょう。

自己肯定感を育てるために環境を変える方法

自己肯定感は、性格タイプだけで決まるものではありません。
環境や習慣が整えば、劇的に変わるかもしれないものなのです。
自己肯定感を高めるためには、性格を直さなければいけないわけではありません。
確かに、自己評価が高い性格、低い性格はありますが、それだけではないということも覚えておきましょう。
ここからは、自己肯定感を高めるために調整できる環境について解説します。
職場環境
自己肯定感が低くなりがちな人は、まずご自身の職場について考えてみてください。
あなたの職場は、自分の強みが活かされる場所ですか?
自分が自信を持てるかたちでタスクを回せるのか、また失敗を責められない環境であるか、確認してみてください。

もし職場環境や上司との相性が、自己肯定感を低くする原因になっているのなら、そこから見直す必要があるかもしれません。
タイプに合う働き方を設計することで、自己肯定感は自然と上がるでしょう。
とはいえ、すぐに退職して新しい仕事を見つけるというのは簡単ではありませんよね。
まずは人事に相談してみたり、勤務時間を調整してみたり、自己肯定感に悪影響のある職場環境から少しでも遠ざかれる方法を考えてみましょう。
人間関係や恋愛での環境
自己肯定感が低くなりがちな人は、人間関係を見直してみてください。
家族・友人・恋人との関係は、自分が無理をしている関係ではなく、自分を受け入れてくれる関係でしょうか?
もしあなたが周囲に対して「私がしっかりしていなければ嫌われちゃう」「私が我慢すれば丸く収まる」と思っているような関係なら、それが自己肯定感の低さにつながっているかもしれません。
タイプに応じて、安心感を感じられる選択をすることで、自己肯定感の向上に直結するでしょう。
生活環境
自己肯定感が低くなりがちな人は、生活環境を振り返ってみてください。
職場や人間関係と比べると、生活環境は自分で見直しやすい部分です。
楽をして生きていたり、ストレスがないように感じられても、実は無意識に自分を追い詰めていたり、ネガティブに考えたりしていることがあるかもしれません。

特に自己肯定感が低い人は、うまくいったことは「当たり前」失敗したことは「自分が悪い」というふうに、自分に厳しく評価しがちではありませんか?
その考えが根底にあると、それが生活環境にあらわれる可能性があります。

たとえば自分にごほうびのデザートを買ってあげてもいいのに「今日は〇〇で失敗したからなぁ…」と、ごほうびの機会を自分で奪っちゃってるかも
まずは自分を認め、うまくいったことを記録し「あれ?自分って意外とちゃんとやれてるじゃん」という評価を持つことから始めましょう。
そうすると、自然に「いつも頑張ってるから高いチョコを買ってみようかな」「誕生日に自分へのプレゼントでバッグを買おうかな」という思考が生まれるかもしれませんよ。
まとめ
性格タイプは、明確に自己肯定感の高さ・低さをあらわしているものではありません。
ただ「このタイプだとこういう思考でつまずきやすい」という理解は、自己肯定感を育てる大きなヒントになるでしょう。
他人と比べるのではなく、自分の性格タイプを基準に自分を知り、認めることから始めましょう。
日々の小さな成功を丁寧に拾っていくことで、少しずつ自分の価値を感じられるようになります。
あなた自身があなたの味方になれるよう、セルフケアを始めてみてくださいね。












