ISFJタイプは、人の気持ちに敏感で思いやり深く、周囲から頼りにされる存在です。
しかし、その繊細さゆえにメンタルが弱くなりやすい傾向があります。
仕事や人間関係で他人の感情を背負い込みやすい上に、自分のケアを後回しにしてしまうためです。
この記事では、ISFJがメンタルの弱さを感じやすい理由、そして具体的な対処法を解説していきます。

ISFJのメンタルが弱くなりやすい理由

ISFJは他人への共感力が高く、思いやり深い性格です。
その反面、自分の感情を後回しにしてしまうため、ストレスが知らず知らずのうちに溜まりがち。
周囲の人間関係や職場環境の影響を受けやすく、ちょっとした変化や不安が、心に大きく響くことがあるのです。
ここでは、その具体的な理由を3つに分けて詳しく解説します。
他人の感情を背負いやすい
ISFJは、周囲の気持ちを敏感に察知する性格。
そのため相手が困っていると、自分のことのように感じてしまいます。
その結果、相手のストレスや悩みを自分の問題のように抱え込み、心身に負担がかかってしまうのです。

これはF(感情型)の特性が大きく関わっているとされます。
それでは、ISFJと近いタイプでF(感覚型)の特性を持たないMBTIを例に挙げてみましょう。
それは、ISTJ(管理者)ですね。
たとえば同僚が仕事でミスをした場合、ISTJは「その人のミスである」と割り切って考えられます。
しかし、ISFJは「自分のせいではないか」と無意識に責任を感じることがあります。
気になり始めると自分の仕事が手につかなくなり、精神的に疲弊しやすくなるのです。

自己犠牲が強い
ISFJは他人を優先するあまり、自分の感情や心の健康を後回しにすることがあります。
「自分が我慢すれば円滑に進む」という考えが根底にあるため、知らず知らずのうちにストレスをため込み、メンタルが弱くなってしまうのです。
自分を犠牲にして他人に尽くすこと=美徳と感じてしまいがちなISFJは、心が休まるタイミングが少なく、疲れが蓄積しやすいのですね。
宙ぶらりんな状況に弱い
ISFJはJ(判断型)で、常に安定した環境や状況を好みます。
予測できない変化や、何も決まっていない曖昧な状況に不安を感じやすく、ソワソワして落ち着かないでしょう。
直前まではっきりと決まらない予定があったり、急なスケジュール変更があったりすると、それまで準備していた自分の予定や心構えが台無しに。
ISFJの心に大きな負担を与えることになります。
「何が正しいかわからない」「今自分は何をすべきなの?」という状態が続くと、自分を責めたり不安になったりして、ストレスがさらに増幅するでしょう。
ISFJがメンタルを守るために

ISFJはメンタルが弱くなりやすい一方で、日常の習慣や意識の工夫で心を守ることができます。
大切なのは、以下の3つです。
- 適度に距離を置く
- 自分の気持ちを言語化する
- 小さな成功体験を積む
これらを意識することで、繊細な性格を活かしながらストレスを減らることが期待できます。
くわしく掘り下げてみましょう。
適度に距離を置く
他人の感情に敏感なISFJは、すべてを受け止めようとするあまり、心が疲弊しやすいでしょう。
そんなときは、他者と適度に距離を置くことを意識してみましょう。
他人のストレスを必要以上に背負わず、自分自身の心を守る第一歩になります。
たとえば友人の悩みを聞くときには、延々と話すのではなく数十分で区切ったり、直接ではなくメッセージで話してもらったりすると、ISFJが自他境界を引きやすくなりますね。
悩みを聞いたあとは、物理的に1人になる時間を作り、疲れた心をリセットしましょう。
このように小さな工夫を施すだけで、心の負担を軽減できます。

自分の気持ちを言語化する
感じたことや悩みを言葉にするだけでも、心の整理になります。
日記に書いたり、信頼できる友人や家族に相談したりすることで、自分の感情を客観的に理解できるかもしれません。
こうすることで、過剰に自分を責めて後悔の念に苛まれることを防げます。
また、言語化することでストレスの原因が明確になり、対策を立てやすくなる効果もあるでしょう。
小さな成功体験を積む
ISFJは他人を優先しがちで、自分の努力をなかなか認めないのではないでしょうか。
そんなときは、小さな目標を設定して達成することを繰り返してみてください。
こうして自分を褒める機会を増やし、自己肯定感を高める習慣をつけていきましょう。
たとえば毎日やることを1~3つ決めておき、クリアしたら記録したり、自己評価のチェックリストを作ったりすると、自分が日々どれほど頑張っているのか可視化されますね。
これが習慣化されると、自然と精神が安定していくかもしれません。
ISFJがメンタルをさらに強化するために

ISFJは共感力が高く、他人思いな性格。
そのため、日常生活で無意識に心の疲れをためやすい傾向があります。
メンタルを強化するには、心を守るための習慣を意識的に取り入れましょう。
ここでは、毎日のルーティンや考え方、行動の工夫によって、ISFJがストレスに負けず心を安定させる具体的な方法を紹介します。
これらを実践することで、他者との関係を崩さずに自分の心を守るヒントが見つかるかもしれません。
感情を整理する習慣をつける
ISFJは他人の感情を敏感に感じ取り、日々の出来事を無意識に心に抱え込みがち。
毎日10〜15分、今日あったできごとを振り返って、感情を整理する習慣をつけましょう。
これは、1人反省会ではありません。
自分の感情とまっすぐに向き合い「〇〇だったからこう感じたんだ」「すごくストレスだったけど、よく考えてみれば自分は悪くない」などと、冷静に振り返る時間です。
この習慣によって、過剰なストレスをため込まずに水に流し、心の負担を軽減できるでしょう。

軽く身体を動かす習慣をつける
身体と心は、密接に結びついています。
ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなど、無理のない運動を日常に取り入れてみましょう。
心身の緊張をほぐし、ストレスホルモンを減少させることができます。
特にISFJは、静かで落ち着いた環境での運動を好むため、自然の中を散歩したり、部屋でのんびりストレッチをするだけでも、リラックス効果が高まりますよ。

それではここで、メディア事業部のISFJメンバーがどんな方法で運動を取り入れているのか聞いてみましょう!

わたしは外に出るのがそんなに好きではないので、自宅でヨガマットを敷いてゆるく運動しています。
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優先順位を明確にする
ISFJは責任感が強くしっかり者なので、やるべきことを全て抱え込みがち。
仕事や家事でオーバーワークになり、メンタルが安定しない人もいるでしょう。
そんなときは、ISFJのJ(判断型)という特性を活かし、タスクを優先順位ごとに整理しましょう。
一度にやることが押し寄せるよりも、重要なことから取り組む習慣を持つと、心の負担が減ります。
ToDoリストやスケジュール管理アプリを活用し、達成感を目で確認できるようにすると、自己肯定感も高まりますね!

チェックリストにして、終わったものから順にチェックしていくと「やったぞ!」という達成感が増しそうですね♡
ISFJがメンタルを崩しやすい環境とは

ISFJは共感力が高く、他人の気持ちや状況を優先して考える性格です。
そのため、環境や周囲の人間関係によっては精神的に疲弊しやすく、メンタルが不安定になることがあります。
職場や家庭で過剰に期待されたり、急な変化が多かったりすると、ISFJにとって大きな負担となるでしょう。
ここでは、ISFJがストレスをためやすい環境について、具体的に解説します。
過剰な依頼や期待をされる環境
ISFJは責任感が強く、人から頼まれると断れない傾向があります。
その結果、業務量が増えすぎたり、過剰な期待によって心身が疲弊しやすくなったりします。
特に上司や同僚、家族から「あなたならできる」とプレッシャーをかけられる環境は、モチベーションが上がると思いきや要注意。
ISFJのメンタルに大きな負荷を与え、燃え尽きやすい状況を作るでしょう。
不透明な指示が多い職場
ISFJは安定志向で、計画的な行動を好む人物です。
そのため、職場であいまいな指示が多かったり「適当に作っておいて」など不透明な業務があったりすると、ISFJは不安を感じるでしょう。

職場のルールやプロジェクトの方針が頻繁に変わる環境は、心の負担が増え、ストレス耐性が下がります。
また、期待される成果が不明瞭な場合、ISFJは「どこまでやればいいんだろう」「もっとやったほうが良いかな…」と、自分を責めやすくなります。
それが続くと、メンタルが崩れる要因になるでしょう。
ピリピリした人間関係
ISFJは人間関係の調和を重んじるため、自分のまわりがピリピリしていることにもストレスを感じるでしょう。
自分が当事者ではなくとも、職場や家庭で争いが多い場合、ISFJは仲裁しようとして疲弊することも。
また、他人の不機嫌や八つ当たりにも反応しやすいため、ピリついた空気が長期的に続くと、心の負担が蓄積されます。

自分のことではないので放っておけば良いのでしょうけど…誰かが傷ついたり不快な思いをしているのを見過ごせなくて。
やって当たり前の環境
ISFJは、日ごろから人の役に立つ行動や配慮を惜しみなく行います。
しかし、あまりに親切で自然にそのような行動に出るため、周囲にとってそれが当たり前と受け取られることがあるでしょう。
そのように報われない環境にいると、ISFJの自己肯定感は低下する一方。
意欲や精神的な安定を失いやすくなるでしょう。

どれだけ私が身を粉にしても感謝されないなんて…そんな理不尽なことが続いたら、心も消耗しますよね
長時間人と話さなければいけない環境
ISFJは人のために尽くすことが得意ですが、実際には対人関係が得意ではありません。
長い時間人と話さなければいけないことがあると、疲労が蓄積するでしょう。
たとえば顧客対応や接客、相談対応など、常に相手の感情に寄り添わなくてはならず、ISFJの心のエネルギーは減少しやすいでしょう。
どっと疲れて、ストレスが強まる傾向があります。

まとめ
ISFJは共感力が高く他人思いである反面、メンタルが弱くなりやすい性格です。
他人の感情を背負い込み、自己犠牲をしてしまうことでストレスが蓄積します。
しかし、心を守る方法は豊富にあります。
ISFJは自分の心を大切にすることが、長期的に健康で周囲に尽くすための第一歩となるでしょう。












