ISFJとESFJは、どちらも「優しくて気配り上手」といわれるMBTIタイプです。
共通点も多いため、MBTI診断をしても結果が行き来したり「自分はどっちだろう?」と感じる人も多いかもしれませんね。
しかし、内向型(I)と外向型(E)という決定的な違いにより、人との関わり方や感情の表現に大きな差があるのが特徴なんです。
本記事では、ISFJとESFJの違いをわかりやすく比較し、それぞれの魅力にも迫ります。

ISFJとESFJの基本的な性格の違い

ISFJとESFJは、どちらも「人の役に立ちたい」と思い、周囲を気遣う性質を持っています。
しかしISFJは【I】内向型、ESFJは【E】外向型であるため、その表現の仕方が異なります。
ISFJは静かに寄り添い、相手の感情を受け止めることが得意です。
一方、ESFJは自ら積極的に働きかけて、関係を築いていく傾向があります。
同じ「優しさ」でも、ISFJはそっと支えるタイプ、ESFJは積極的に世話を焼くタイプといえるでしょう。
具体的な違いを掘り下げて見てみましょう。
人との関わり方
人とかかわるとき、ISFJは静かにサポートし、ESFJは積極的にサポートします。
どちらのタイプにも「人に優しくしたい」という献身的な思いが隠れていますね。
ISFJは内向型のため、基本的に自分の内面で感じたことを大切にしながら、人との距離感を慎重に調整します。
誰かを支えるときも、あくまで相手の希望に合わせて行動するため、控えめで、目立つことを避けます。
人前で感情を大きく表現するのは苦手で、安心できる関係の中でこそ、本領を発揮します。

なるほど!だからISFJの適職でよく「看護師」が挙げられるんだね
一方、ESFJは外向型らしく、自分から人に働きかけます。
誰かの役に立つこと、場を和ませることに生きがいを感じ、率先してサポートに回ることが多いでしょう。
その親しみやすさと社交性から「クラスのまとめ役」「みんなの相談役」的な存在になりやすい傾向があります。
感情表現の仕方
ISFJは【F】感情型ではあるものの、【I】内向型であるために自分の感情をあまり表に出しません。
相手に迷惑をかけないように、場を乱さないようにしたいという意識が強いからです。
悲しみや怒りなどの感情も、静かに1人で処理しようとする傾向があります。
信頼できる相手でなければ、本音をなかなか明かさないという特徴も持っていますよ。
対して、ESFJは自分の気持ちをオープンに伝えることで、相手との共感を築こうとします。
嬉しいときは大いに喜び、悲しいときは涙も流し、感情を共有することを好みます。
また、同じように相手の感情にも敏感。
空気を読みながら「どう接すれば相手が喜ぶか」を即座に判断し、動けるのもESFJの強みです。
ものごとへの向き合い方
ISFJは、一度決めたことをじっくり丁寧に進める慎重派。
安定志向なので、新しいことに挑戦するよりも、過去の経験から「確実に成功する方法」を選びます。
細部にこだわり、完璧主義な傾向が強いようです。
一方、ESFJは場の空気や相手のニーズに合わせて臨機応変に対応できる調整型です。
目標に向かって計画を立てるのはISFJと同じですが、状況が変われば柔軟に変えていくバランス感覚も持ち合わせています。
周囲と協力しながら、効率的にものごとを進めるのが得意です。

どちらも【J】判断型だから計画性が高いはずだけど、外向型のESFJのほうが柔軟性が高いのは興味深いね!
ISFJとESFJの決定的な違いは「社交性」

ESFJは周囲とのつながりを大切にし、社交的で会話を楽しむタイプです。
グループの中で自然とリーダー役になることも多く、その場にいる人全員が楽しめるよう「調整する力」に優れています。

ESFJが「ムードメーカー」と呼ばれる理由でもあるよ♡
一方、ISFJは少人数で深い関係を築くことを好むタイプ。
表には出しませんが、人の気持ちをよく観察していて、必要なサポートを静かに提供します。

マザーテレサも、ISFJだといわれているそうです
このため、ESFJは「頼れるお姉さん・お兄さん」、ISFJは「縁の下の力持ち」といった印象を持たれることが多いでしょう。
\ ISFJもESFJもランキング上位!/
ISFJとESFJの行動スタイルの違い
ISFJとESFJには【I】内向型と【E】外向型という決定的な違いがあるため、行動の仕方や長所・短所などにも差が生じます。
社交性が違うということで、まず行動スタイルには大きなギャップがあるでしょう。
ESFJはチームワークやルールを重視し、計画的にものごとを進めます。
チームや集団での活動では、自分が中心となって場をまわすのに向いています。
しかし、空気を読んで適切な行動を選択するのも上手なので、ほかにリーダーになりそうな人がいれば、自分は身を引いてほかにできることを探します。

空気を読んで、リーダーになったりならなかったりできるのは、順応性が高いね!
\ だからESFJはモテる♡/
対してISFJは、目立たずに安定した成果を出す“職人気質”な一面があります。
誰かと一緒でなくても、1人でコツコツと努力し、組織を支える存在になれるよう努力します。
どちらも責任感は強いですが、ESFJは「全体の流れ」を意識し、ISFJは「細かな完成度」に重きを置くという違いがあります。
ISFJとESFJの長所・短所の違い
ISFJの長所は、献身性・細やかさ・慎重さ。
一方、遠慮しすぎて自分の意見を言い出せないのが短所でしょう。
ESFJの長所は、親しみやすさ・行動力・社交性。
ただし、周囲に合わせすぎて疲れたり、押しつけがましく見られるのが短所かもしれません。
それぞれの長所を活かして短所を補い、バランスを取る工夫ができれば、人間関係もより円滑になるでしょう。
ISFJもESFJも、長所の裏に隠れているのは「誰かの役に立ちたい」という気持ちです。
そして、持ち前の計画性や誠実さ、しっかり者の気質も持ち合わせています。
社交性が大きく異なるだけで、優しさのあらわれ方が対照的になるのは、興味深いですね。

どちらも献身的な優しさを持っていて、素敵だね
【I】と【E】が違うだけで別人のようになる

ISFJとENFJの違いは「社交性」にあるとお話しました。
しかし、ISFJとESFJの違いは単に「社交的かどうか」だけではありません。
厳密にいうと【I】か【E】かが違うだけで、ほかの性質や性格の違いにも大きく影響してくるのです。

単に明るいか大人しいか、という違いだけではないんだね
世界に対する向き合い方、情報処理の仕方、エネルギーの出入り口、行動の動機…
あらゆる心理機能に波及する要素を持っています。
両者は似ているように見えて、根本的に異なる特性も持っています。
そのため、性格の輪郭そのものが変わってくるのです。
具体的にどのような性格の違いに波及しているのか、深掘りしてみましょう。
情報のインプットスタイルが違う
ESFJは、外部からの情報に敏感です。
たとえば、人の反応、その場の空気、話し声、表情などをよく見て、現状を把握しようとします。
人と接する中で、どんどん気づきや発見を得ていきます。
そして外向型ゆえ行動力も伴いますから、自然と場の空気が良くなる行動に移すことができ、ムードメーカーと呼ばれることがあるのですね。
一方、ISFJは自分の内面でじっくり考えます。
1人で静かに考える時間から学ぶので、人からの言葉やリアクションに対しても、自分の中で一度整理してから答えを出すタイプです。
ESFJは瞬発力型、ISFJは熟考型とも言えますね。

やっぱり【E】外向型だと周囲の空気と行動が連動するから、自然とテキパキできるんだね
行動の動機が異なる
ESFJは、他者とのやりとりからエネルギーを得る【E】外向型です。
そのため、誰かのためになることがモチベーションにつながります。
その分、期待に応えようとして無理をしがちですが、結果的に周囲からの信頼を得ることが多いですよね。
ISFJも同じように、誰かのために行動したいという気持ちがありながらも、常に自分の中の価値観や信念に基づいて行動します。
そのため、行動する前に「これは私が本当にやるべきことかどうか」をよく考えてから動く傾向にあります。
そのため、深く掘り下げてみると、他者の期待に応えるよりも自分の納得を優先する場面も見られます。

【I】内向型は、他者に100%影響されて動くのではなく、1回自分の中で冷静になるワンテンポを持ってるんだね!
疲れる場面が違う
ESFJは、外で誰かと関わっている時間は「リフレッシュ」になることが多くあります。
一方で、孤独な時間が長くなると、エネルギーが落ちていきます。
逆にISFJは、外で人と接していると徐々に疲れが溜まりがち。
集まりや飲み会のあと、1人の時間でようやく回復します。
そのため、ESFJが人とずっと誰かと一緒にいられるのに対して、ISFJは「楽しいけど、そろそろ休みたい…」と思うタイミングがあるでしょう。
このように、社交性が違うというだけでエネルギーの回復方法までもが違ってくるんですね。
自己主張と他者への配慮のバランス
【E】外向型のESFJは、周囲に合わせることが得意ですが、自分の意見も場に応じてうまく主張できます。
相手に配慮しながらも、場のために発言できるのが特徴です。
【I】内向型のISFJは、相手に気を遣いすぎてしまい、自分の意見を飲み込むことが多くあります。
意見を求められると、急に緊張したり、うまく言葉にできなかったりすることも。
どちらも人に対し思いやりがあり、決して人を攻撃したり輪を乱したりするタイプではありません。
しかし、同じ「優しいタイプ」でも自己主張ができるかそうでないか、という違いが生じます。
まとめ
ISFJとESFJはどちらも優しさを持ち、人を大切にするMBTIタイプです。
しかし、その優しさの出し方は真逆ともいえる違いがありましたね。
静かに寄り添うISFJ、賑やかに支えるESFJ。
どちらが正しいというわけではなく、自分と違う表現スタイルを理解することで、より豊かな関係が築けるでしょう。