「悩みがあるならアドバイスしてあげたい!」
それが自然な感覚かもしれませんが、INTPにはそれがNGとなることがあります。
一見、クールで理屈っぽいように見えるINTPですが、その内側には繊細な思考の迷路があります。
悩み相談をされたからといってすぐに「こうしたら?」と返すのは、かえって逆効果になるかもしれません。
この記事では、なぜINTPに対するアドバイスが刺さらないのか?を解説。
その理由や思考のクセ、上手な接し方まで深掘りしていきます。
クセつよなINTPが身近にいる人は、ぜひかかわり方の参考にしてみてくださいね。

INTPってどんなタイプ?

まずは、INTP(論理学者)というMBTIタイプについておさらいしてみましょう。
INTPは内向型(I)でコミュニケーション力が高い方ではありませんが、専門知識に富んだオタクタイプのMBTIです。
特定の分野で高い専門性を発揮したり、理屈っぽい考え方が顕著な人物でしょう。
\ INTPの詳しい解説はこちら /
INTPはMBTIの中でも、内向的 × 直感型 × 論理的 × 柔軟なタイプ。
つまり、
という特性を持っています。
「こうあるべき」といった一般論よりも、自分の考えを自分で深堀りしたいという欲求が強いのが特徴。
そのため「悩み」であってもまずは思考材料として咀嚼するプロセスを必要とします。

悩みって普通はあってほしくない、消え去ってほしいものだと思うけど、INTPにとっては思考材料になるんだね!
なぜINTPの悩み相談にアドバイスがNGなの?

では、INTPの悩みについての本題に入りましょう。
INTPは悩みがあっても、他者のアドバイスがなかなか刺さらないことがあります。
友人のためを思ってアドバイスしても、まったく響かず空振りしてしまうかもしれないのです。
それはなぜなのでしょうか?
悩みを話して考えを整理しているだけだから
INTPは人に悩みを話すかもしれませんが、それは答えを求めているのではありません。
INTP自身が「頭の中の考えを整理したいだけ」という場合が多いようです。
アウトプットすることで、自分の内面を明確にしています。
そのプロセスで他人から「こうした方がいいよ」とアドバイスされると、思考の流れが断ち切られたような感覚になることがあるのです。

悩みを話してくれたら反射的に「アドバイスしてあげなきゃ」と思う人もいるけど、INTPにとっては求めていないものなんだね…!

分かりづらいですよね、ごめんなさい!笑
解決策は自分で考えるつもりなので、アドバイスは不要なことが多いです…
結論よりプロセスを重視するから
INTPは結果主義ではなく思考のプロセス、つまり「考えるということ」自体を楽しむタイプです。
そのため、答えそのものよりも「どうしてその答えにたどり着いたか」という過程を重視します。
他人からのアドバイスが、本人にとって筋の通らないものだった場合「答えになっていない」と感じ、むしろ違和感やストレスにつながることもあるでしょう。

プロセス重視なので、結局自分で1から考えるのが一番効率的なんです
自由に考える時間を奪われたと感じるから
INTPは「論理学者」と呼ばれるだけあって、なにごとにおいても自分で答えを見つけたいタイプです。
悩みにおいても自分で考え、思考プロセスを辿った上で、答えに辿り着くことに価値観を置きます。
そのため「アドバイス」という形で結論だけを与えられると、思考の自由を奪われたような不快感を持つことがあります。
これは相手への反抗というより、INTPが独自の探究心に強いこだわりを持っているためです。
INTPの悩み相談はどう接するのが正解?

INTPは悩みを話してくるけどアドバイスは必要としていない。
なかなか難しい対応ですよね。
INTPの悩み相談には、どのように接するのが正解なのでしょうか?
まずは聞き役に徹する
INTPの話を遮らず、丁寧に「ふんふん」「なるほど」と聞くことが第一歩です。
アドバイスではなく、本人の論理を再確認する手助けになるような聞き方が理想です。
このように、INTPの話をよく理解していることを伝えながら、あいづちを打って話を聞いてみましょう。
さきほどお話したように、INTPは自分の考えや頭の中を整理するために悩みを話すことがあります。
そのため、INTPの頭の中を一緒に整理してあげることこそが、INTPの悩み解決に直結するのです。
質問で促す
INTPの悩み相談には、質問が効果的です。
断言するコメントは、アドバイスだと受け取られかねないので、質問形式にすることでスムーズに聞けるでしょう。
このように、INTPの思考を促進するような質問が効果的です。
アドバイスではなく「問い」で寄り添うイメージですね。
冷静に共感する
INTPは感情表現が控えめなので、過剰な共感や感情的な反応は苦手な傾向にあります。
「えぇっ!それはひどい!」「なにそれ!ムカつくね!」という感情のこもったリアクションをされると、どう反応したら良いかわからなくなるでしょう。
「それは大変だったね」「で、あなたはどう思ってるの?」というように、クールな共感+次の思考に誘導する形が、INTPにとってはしっくりくるでしょう。
INTPが相談してくるのは「信頼の証」

INTPは内向的で独立心が強く、自分の中でじっくりものごとを考えるタイプです。
たとえ大きな悩みを抱えていたとしても「他人に話すくらいなら自分で考える方が早い」と感じることもしばしば。
つまり、そもそも“相談”という行為自体が、INTPにとっては珍しいことなのです!
そんな彼らがわざわざ他人に悩みを打ち明けてくるというのは、信頼している証拠でもあります。
その裏には次のような思いが隠れていることがあります:
その信頼に応えるには、解決策ではなく伴走者として寄り添う姿勢がカギです。
INTPにとって、人に悩みを話すことは知的な信頼の証であり、軽率に行うことではありません。
そのぶん、相談された側が「助けてあげなきゃ!」と焦ってアドバイスすると「やっぱり話さなければよかった」と心のシャッターを閉じられてしまうこともあるでしょう。
INTPは「黙って一緒に考えてくれる人」を求めています。
アドバイスするよりも、一緒にじっくり考えたり思考を広げるような反応をしてくれたりすると、安心し信頼を深めてくれるでしょう。
INTPに悩み相談するとどうなる?

では、逆にINTPに悩み相談をするとどのようなことが起きるのでしょうか。
INTPらしい解決方法は知的で頼もしく、明確な答えが返ってくることが期待できます。
しかし、感情的な寄り添いを期待している人にとっては、物足りない対応となるかもしれません。
INTPに悩み相談をしようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
論理的な分析から入る
INTPは、感情よりも構造や因果関係に注目する傾向があります。
まずは悩みの背景や論理的な構造を分解し、どこに問題があるのかを探り出そうとします。
「何がボトルネックになっているのか」を明らかにしようと、一生懸命考えてくれるでしょう。

「大変だったね」「いつでもあなたの味方だよ」的な言葉は…

ないですね。(ピシャリ)
解決策を考えるほうが早いので。
感情的な共感より考察を優先
INTPに悩みを相談したら、感情的な共感はまずないと思った方が良いでしょう。
「それはつらかったね」「気持ちわかるよ」という感情面での共感よりも、問題をどう捉えるか、どう考えるべきかに注目します。
そのため、感情の共有を期待している相手にとっては、やや冷たく感じられることもあるでしょう。

問題の本質は「どう感じたか」ではなく「原因解明」ですよね?
仮説ベースで語る
INTPは論理派だからこそ「正解を押しつけたくない」という気持ちを強く持っています。
「○○すべき」「絶対こうしたほうがいい」とは言わず、複数の視点を提供したり、可能性を列挙したりするでしょう。
INTPは思考の達人であり、何を考えるにも自分なりの論理構造や理論にこだわる傾向があります。
そのため、相手に対しても「あなたもあなたなりの思考で納得してほしい」と感じるのです。

「これが正解だからそうしなよ」と押しつけることは不誠実な行為と捉えています。
相手にもされたくないし、自分もしたくないです
相手の考えを引き出そうとする
INTPは一方的に答えるより、むしろ相手の考えを深掘りするような問いを返してくることが多いでしょう。
これは、自分で考えるプロセスを大切にしているからです。
INTPは思考を組み立てるのが得意なので、どう言うのが相手のためになるのか、アドバイスの過不足も計算することができます。
そのため、勢いでバババッとアドバイスしたり、説教じみた雰囲気になることはほとんどないでしょう。
相談の内容によっては向かないことも
INTPの得意分野は、知的・論理的な問題です。
たとえば進路やキャリア、情報収集には興味津々で食いついてくるでしょう。
しかし、ドロドロした人間関係や感情論だけの話(悪口やうわさ話)に対してはどう反応すればよいか分からず、沈黙することもあるかもしれません。

悩み相談をしてくれる分には力になりたいと思いますが、陰口などは得意じゃないのでご遠慮願います…!
INTPは、悩みを解決するための思考パートナーとして相談に乗るタイプでしょう。
本質を突いた冷静な意見をくれる反面「ただ聞いてほしい」という相談には不向きかもしれません。
ただし、誠実に話を受け止めてくれていることには変わりなく、頼れる人物でしょう。
まとめ
INTPにとって、悩み相談は自分の思考を整理する場であり、答えを求める場ではないことがわかりましたね。
だからこそ、軽はずみにアドバイスをしてしまうと「分かってくれなかった」と心を閉ざされることがあるかもしれません。
ポイントは以下の通り:
INTPの知的で繊細な心に寄り添うには、答えではなく「余白」を与えることが、信頼関係を深める一番の近道でしょう。