MBTIの中でも「最も希少な性格タイプ」と言われているのが、INFJ(提唱者)です。
静かで控えめながら、内に強い信念と理想を持ち、人知れず周囲のために尽くす「静かな情熱家」として知られています。
そんなINFJにはどんな特徴があり、どんな人と相性が良く、どんな職業に向いているのでしょうか?
この記事では、INFJの基本的性格から長所・短所、相性の良いタイプや適職まで、徹底的に解説していきます。

INFJの基本的性格

INFJは、人の感情や状況を敏感に読み取り、相手の立場に立って考えることを得意とします。
また、理想を大切するタイプで、人生において「意味」や「使命」を追求する傾向があります。
人当たりが良く外向的に見えることがありますが、本質的には内向的で、1人の時間でエネルギーを回復する性格です。
それでは、INFJの基本的性格を画像で見てみましょう。

続いて、INFJの基本的性格をくわしく解説します。
自分の価値観を大切にする
INFJは「内向的直観(Ni)」を主機能に持つタイプです。
自分の内面にあるビジョンや価値観を、何よりも大切にします。
そのため、他人と過ごすよりも、自分だけの時間で深く考えることに喜びを感じるでしょう。
MBTIの機能でもあるI(内向型)の一面が際立っていますね。
一見静かで控えめですが、内側では多くの思考や信念が渦巻いているタイプです。
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目標に向かって真面目に行動
INFJは理想主義者でありながら、計画性と実行力を併せ持っています。
「こんな社会になればいい」
「誰かの力になりたい」
といった願望を常に抱いており、それを現実化するための方法を真剣に考える人物です。
夢想家で終わることは少なく、むしろ周囲を巻き込んでものごとを前に進められる、稀有な存在でしょう。
人に寄り添う共感力
INFJは「外向的感情(Fe)」を副機能に持っており、人の感情や空気を読み取る力に長けています。
相手が何を感じているのかを自然に察知し、その気持ちに寄り添った言動ができる人物でしょう。
そのため、聞き上手として周囲から求められることが多くありそうです。
困っている人を放っておけず、自分を犠牲にしてでも助けようとする傾向があります。
INFJの長所

INFJの最大の長所は、人を深く理解し支えられる共感力と洞察力です。
相手の本心を汲み取る力が高く、困っている人に自然と手を差し伸べることができる人物でしょう。
また倫理観や理想を持ち、ブレずに信じる価値観を貫く姿勢を見せるため、周囲から信頼されます。
洞察力と先見性
INFJは、ものごとの裏にある意味やつながりを見抜く力に長けています。
他人には見えない未来の可能性を想像したり、相手の言動から本音や本質を感じ取ったりするのが得意です。
そのため、人間関係の構築や維持が上手で、周囲から求められ頼られる人物でしょう。
直感的な判断力と深い思索のバランスが取れているため、信頼されるアドバイザーになりやすいですね。
相手を思いやる優しさ
感情に敏感で、他人の痛みにも敏感なINFJは、人の心に寄り添う力があります。
誰かを支えたり、導いたりすることにやりがいを感じるタイプです。
教師やカウンセラー、ボランティアなどの分野に自然と惹かれるでしょう。
また、親しい人のことは深く大切にし、献身的に尽くすタイプでもあります。

INFJは日本語だと「提唱者」だけど、英語で「カウンセラー」と呼ばれることがあるんです!
静かなリーダーシップ
INFJは表立って引っ張るタイプではありませんが、信念に基づいた言動や周囲への配慮を見せ、人を動かします。
強引ではなく、穏やかな説得力を持っているため、リーダーに抜擢されることもあるでしょう。
言葉よりも行動で示す姿勢が、周囲に安心感を与えます。

「ザ・リーダー」というタイプではないけれど、性格や考え方がリーダー向きだと言っていただけることがあります
INFJの短所

理想主義的な性格はINFJの魅力ですが、その分現実とのギャップに苦しみやすい一面もあります。
完璧を求めすぎたり、他人を助けることに尽力しすぎて、自分を犠牲にしてしまうこともあるでしょう。
自分の限界を理解し、適度にリラックスする習慣を持つことが大切ですね。
理想が高すぎる
INFJは完璧を求める傾向があり、理想と現実のギャップに悩むことがあります。
「こうあるべき」という信念が強く、現実の矛盾や理不尽さに耐えきれないこともあるでしょう。
そのため、現実がうまくいかずに落ち込んでしまうことも。
また、理想が高すぎて、他人や自分に厳しくなることもあります。
感情を溜め込みやすい
他人の感情には敏感でも、自分の本音はなかなか言い出せないINFJ。
人に気を遣いすぎて、自分の限界を超えてしまうことがあるかもしれません。
我慢が限界を迎えると、突然距離を置いたり、感情が爆発することも考えられます。

定期的に、自分の心のケアをすることが大切ですね
人間関係に慎重すぎる
INFJは、信頼を築くのに時間がかかるタイプです。
初対面では警戒心が強く、自分を簡単に明かしません。
そのため孤立しやすく、誰にも頼れない状況に追い込まれてしまうことがあるかもしれません。
親しくなれば深い関係を築けますが、そこまでの道のりは長くなるでしょう。
INFJと相性の良いタイプ

INFJと相性が良いとされるタイプは、共感力や理想主義を共有できるタイプです。
INFJの内面を理解しつつ、行動や発想の幅を広げてくれるため、補い合う関係が築けるでしょう。
相手の明るさや社交性によって、INFJが持つ繊細さが緩和され、バランスの取れた人間関係を築けるタイプも良いですね。
お互いに支え合える相性こそ、INFJが安心できるポイントになりますよ。
ENFP:自由な発想でINFJの心を開く相性
ENFP(広報運動家)は、エネルギッシュで自由奔放な性格を持っています。
INFJの内面に眠る”柔らかさ”や”遊び心”を、自然に引き出してくれる存在です。
INFJは思慮深く慎重なため、一人で抱え込みがち。
ENFPのポジティブなエネルギーに触れることで、気持ちが軽くなるでしょう。
ENFPは気分屋で計画性に欠けるタイプのため、INFJの洞察力や一貫した価値観が彼らの助けになることもあります。
このように、INFJとENFPはお互いに「心の支え」と「活力」を交換でき、補い合える関係性なのですね。
ENTP:刺激と成長をもたらす理想的な相棒
ENTPはアイデアと行動力にあふれ、INFJに新しい視点やチャンスを与えてくれる存在でしょう。
INFJは未来を見据えながらも、計画性が高いので、行動に移すのが遅れることがあります。
逆に、ENTPはスピード感と柔軟な発想が特徴のタイプなので、協力することでINFJの思考が活性化されるかもしれません。
INFJはI(内向型)で消極的になりがちですが、ENTPに感化され行動へとつながりやすくなるでしょう。
一方で、ENTPは奔放さゆえに周囲との摩擦を生みやすいタイプ。
INFJの共感力や深い洞察が、ENTPの弱点を軌道修正するのに役立ちます。
互いに学び合い、共に成長できる関係なのですね。
ENFJ:安心感と価値観の共鳴
ENFJは、人を大切にする姿勢がINFJと近いタイプです。
価値観や目指す理想を自然に共有でき、どちらも「人のために行動したい」という思いが強い人物でしょう。
そのため、お互いを理解しやすく、深いつながりを築きやすいのが特徴です。
INFJは内にこもりがちですが、ENFJが積極的に外の世界へ引き出すことで、バランスの取れた関係が成り立ちます。
また、困難に直面した際も、お互いが相手を励まし支え合える性格のため、安定したパートナーシップを築けるでしょう。
INFJの適職

INFJは人の成長をサポートしたり、社会に意義ある影響を与える仕事で力を発揮します。
教育やカウンセリング、心理学など、人と深く関わる分野が向いているでしょう。
組織の中で理念やビジョンを重視する姿勢から、非営利団体や社会的意義のある活動でも力を発揮します。
自己の価値観と一致する職業選びが、充実感のカギとなりますよ。
分野 | 職業例 | 向いている理由 |
---|---|---|
カウンセリング系 | 心理カウンセラー 精神保健士 | 深い共感力と洞察力を活かせる |
教育・福祉系 | 教師 社会福祉士 | 人の成長を支援する姿勢が強い |
芸術・表現系 | 作家 イラストレーター 映画監督 | 独自の世界観と想像力を表現できる |
医療系 | 看護師 作業療法士 | 思いやりと忍耐力が必要な職種 |
組織内企画系 | 人事 広報 CSR関連担当 | 調和を重んじながら理想を実現できる |
まとめ
INFJは、自分の内面に深いビジョンを持ち、人とのつながりを大切にしながら静かに理想を追い求めるタイプ。
共感力に優れ、優しさと計画性を兼ね備えたその性格は、カウンセラーや教育者、クリエイターなど多くの分野で活かされるでしょう。
一方で、感情を溜め込みがちだったり、理想と現実のギャップに苦しむこともあるのが特徴です。
INFJという自分の特性を理解することは、自分自身をより深く受け入れ、より良い人間関係やキャリアを築く第一歩になるでしょう。