ESTP(起業家型)は、エネルギッシュで行動力にあふれたタイプ。
その反面「言い方がきつい」「配慮に欠ける」と感じられてしまうことも…。
でもそれ、本当に悪意でしょうか?
本記事では、ESTPの発言スタイルの背景にある心理や価値観、そして周囲との円滑な付き合い方をわかりやすく解説します。

なぜESTPは言い方がきついといわれる?

ESTPは、MBTIで
を持つタイプです。
特に「思考(T)」と「感覚(S)」の組み合わせにより、物事を論理的かつ事実ベースで捉え、遠慮なくストレートに伝える傾向があります。
たとえば「なんでそんなやり方してるの?」「もっとテキパキやろうよ」といった一言。
本人にとっては純粋な改善提案でも、相手には攻撃的で冷たいように受け取られてしまうこともあります。
また、ESTPは何でもスピーディーに処理したいので、回りくどい言い方をしない傾向も。
そのため、ときに配慮がないように感じられてしまうのですね。
ESTPの言い方がきつくなる3つの心理的背景

ESTPの言い方がきついといわれるのは、ESTPの発言の裏にさまざまな心理が隠れているからかもしれません。
ESTPは意地悪な性格ではなく、あくまで何事もスピーディーに効率よくこなしたいと思っているだけ。
それが、きつい言い方にあらわれてしまうことがあるのですね。
では、具体的にどのような心理的背景があって、ESTPの言い方がきついと思われているのでしょうか。
効率重視で遠慮している暇がない
ESTPは結果重視型です。
感情を気にして言い回しに時間をかけるより「正しいことを素早く伝える」ことを優先します。
本人の中では善意や責任感からの指摘であり、批判のつもりはないのです。
確かに、少し言い方を工夫したりオブラートに包んだりすれば、きついと思われない言い方ができることもあります。
しかし、ESTPはMBTIの中でも抜群の行動力とスピード感を持ったタイプなので、感情への配慮が不足している部分があります。
そのため、相手によっては仕事やプライベートで相性が合わないと感じるかもしれません。
感情より事実で動く性格
ESTPは「思考(T)」が強いため、感情に訴える表現よりも、事実や論理の正しさを重んじます。
相手の気持ちを軽視しているわけではなく、事実の共有こそが親切だと信じているのですね。
「相手の気持ちに配慮して言葉を選ぶ」ことが親切だという考えもあれば、ESTPのように「真実をまっすぐ伝えること」が親切だという考えもあります。
何をもって正しい伝達の仕方だと思うかは人それぞれ。
ESTPの考え方では、ものごとをストレートに伝えることこそが誠実性だと信じているのです。
自信と即断即決の気質
ESTPは自分の判断に自信を持ちやすく、行動力や決断力に優れています。
「とにかくやってみよう!」という行動派で、迷いや遠慮が少ないタイプ。
そのため、言葉にも即断的な強さが現れやすくなるのでしょう。
ESTPは「~だと思う」「おそらく~な気がする」という、あいまいな表現をあまりしません。
自分に自信があるからこそ、常にビシッとストレートな物言いができるのですね。
相手によっては、それを批判的、攻撃的だと捉える人もいるでしょう。
ESTPの言い方がきつくなる場面あるある

どのような場面で、ESTPの言い方がきつくなりやすいのでしょうか。
日常のシーンや仕事場でのできごとを例に、ESTPの言い方がきついといわれることが多いシチュエーションを見てみましょう。
緊急時やトラブル対応中
ESTPはとっさの判断や即応が得意で、ピンチほど真価を発揮します。
しかし、そうした場面では余計な感情表現を省き、ズバッと命令口調になることが多いでしょう。
「言い方キツくない?」と思われるような言葉遣いやトーンになってしまうこともあります。
本人は冷静に最善策を出しているつもりでも、焦りが強調されるぶん言葉も尖りやすく、周囲には威圧的に感じられてしまうかもしれません。
しかし、緊急時やトラブル対応中ともなれば、言葉がきつくなるのもある程度は仕方ないのかもしれませんね。
非効率なやり方を見たとき
ESTPは現実的で結果重視なタイプです。
無駄な手順や意味のないこだわりを見ると「なんでそんなことしてるの?」「こっちのほうが早いでしょ?」と遠慮なく言ってしまう傾向があります。
本人としてはアドバイスのつもりでも、相手の努力や事情を考慮していないように聞こえることがあるでしょう。
無意識のうちに相手を傷つけたり、上から目線に聞こえてしまうかもしれません。
ESTPに悪気はなく、また相手の人格を否定しているつもりでもなく、そのときその瞬間に見たやり方だけが気に入らないというパターンが多いです。
「言い方がきついな」と思っても、あなたのやり方を指摘しているのであって、あなた自身を嫌っているわけではないことを留意しましょう。
ディスカッション中
論理思考に長けたESTPは、議論の場面で「勝ち負け」にこだわる傾向があります。
感情ではなく事実や論理で相手を打ち負かそうとするため、どうしても言い方が直線的になりがち。
「論点ずれてない?」「意味がわからない」など、相手の考えを一刀両断するような言い方になりやすいかもしれません。
冷静なつもりでも、相手には攻撃的に感じられることがあります。
また、ESTPは【T】思考型のため、基本的に感情を表に出しません。
だからこそ、顔つきがやけに落ち着いていて怖く感じることが多いようです。
相手が感情的になっているとき
ESTPは感情の処理が得意ではありません。
そのため、相手が泣いたり怒ったりしていると、距離を取ろうとしたり、気持ちを切り替えさせようとする傾向があります。
そのとき「いつまで引きずってるの?」「気にしすぎじゃない?」と、強めの言葉を使ってしまうことがあるようです。
あくまで、起きてしまったことを振り返らず「早く前に進もう」と激励しているだけなのですが、言い方がきつく、感情に寄り添えない人だと思われるかもしれません。
自分の意見をはっきり伝えるとき
ESTPは「言わなきゃ伝わらない」と思っているため、相手の顔色をうかがわずにズバリ本音を言います。
特に恋愛や人間関係において「興味がない」「それは違う」などを正直に言ってしまい、相手が傷つくこともあるでしょう。
言葉にオブラートをかけることを重要視しないため、場面によっては「デリカシーがない」と受け取られがちです。
しかし、それがESTPの裏表のない魅力でもありますね。
ESTP本人が気をつけたいこと

ESTPの言い方がきつくならないよう、本人が気をつけられる点をまとめてみましょう。
ESTPに悪気はないかもしれませんが、実際に傷つく相手が存在するのだとすれば、ESTP側も意識を改める必要があるかもしれません。
少しの事情をくみ取るだけで、言い方がマイルドになったり、より柔和に意図が伝わったりします。
もしあなたがESTP側で、相手を傷つけない言い方をしたいと思っていたら、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてくださいね。
結論より先に共感をする
ESTPは、思ったことを即座に口にする傾向があります。
起こっている問題を解決することを優先するため、ストレートな物言いになってしまうのです。
しかし、相手が求めているのはアドバイスよりも共感かもしれません。
まずは「それ大変だったね」「気持ちわかるよ」と一言添えてみましょう。
そうすることで、相手の感情を受け止める姿勢が伝わります。
それだけで言葉の印象はグッと柔らかくなり「言い方きつい」と思われにくくなるでしょう。
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伝わり方をイメージしてみる
ESTPは現実志向で、効率よく伝えることを重視します。
それゆえ、言葉選びがドライになりがちです。
「何を言うか」だけでなく「相手にどう伝わるか」も想像することで、印象は大きく変わるでしょう。
たとえば「それ無駄だよ」と言いたくても「こっちの方法も試してみる?」と言ってみてください。
指摘ではなく提案として受け取られやすくなり、相手にも「言い方きつい」ではなく「ありがたい」と思っても耐えるかもしれません。
親しき中にも礼儀あり
ESTPはオープンでサバサバした人間関係を築きやすいため、親しい相手には遠慮せずズバズバ言ってしまうかもしれません。
しかし、仲が良いからといって相手がいつも平気とは限りませんよね。
特に恋人や家族、職場の仲間など長く関係を築く相手にこそ、言葉遣いに思いやりを持つことが信頼関係を深めるカギになります。
気軽な一言ほど、慎重に言葉を選ぶことで「キツい」と思われにくくなるでしょう。
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ESTPの言い方がきついときの対処法

ESTPの言い方がきついと感じたときは、以下のことを意識してみましょう。
まずは、ESTPの言い方がきついとき、本人に悪気がないことを理解することが第一歩でしょう。
そして次に、ESTP本人に正直なフィードバックを伝えるのも1つの手段です。
まず、ESTPは相手を責めたり見下したりしたいわけではなく、ただ正直なだけです。
本人も、その発言で相手を傷つけるとは思っていないことが多いのです。
しかし、ESTP基準で放たれた発言によって傷つく人はいるでしょう。
そうなったときは、正直に「もう少し優しく言ってもらえると嬉しい」と伝えてみましょう。
ESTPはものごとの合理性を重視する性格なので、どのような言い方をすれば正しく伝わるのかヒントがわかれば、次回から態度を改めてくれるかもしれません。
まとめ
ESTPの言い方がきつく感じられるのは、ストレートで論理的な表現を好むからこそ。
実はその奥には、効率よく成果を出したい、相手に真実を伝えたいという誠実さや責任感が隠れていることもあります。
もちろん、少しだけ言い回しを工夫すれば、ESTPの本音はもっと伝わりやすくなります。
そして周囲の人も、その言葉の背景を理解すれば、ESTPとの関係はぐっと良くなるかもしれませんね。