ESTPは行動力と社交性にあふれ、周囲を明るく元気にするタイプです。
しかしその反面、言葉の選び方や接し方ひとつで心を閉ざすこともあります。
無神経な一言や誤ったアプローチは、ESTPの自由な性格や瞬発力を損なってしまうかもしれません。
この記事では、ESTPに言ってはいけない言葉や行動、逆に関係を良好に保つコミュニケーションのコツを詳しく解説。
恋人、友人、職場の同僚など、あらゆる場面で役立つでしょう。

ESTPが嫌がる言葉や言い方は?

ESTPは、自由と行動力を重視する性格。
誤った言葉や対応で、ストレスを抱えやすくなります。
特に指示や命令口調、過去の失敗を責めること、長々とした説教などは、ESTPに大きな嫌悪感を抱かせることにも。
ここでは、具体的にどのような言葉や行動がNGなのか、理由も含めて解説してみましょう。
指示や命令口調で言われること
ESTPはS(感覚型)で行動派なうえに、P(知覚型)なので、自分のペースで動きたいタイプ。
自分の判断で行動することに喜びを感じるため、誰かから指示をされたり「〇〇しなさい」「こうすべきだ」といった命令口調で言われたりすることを嫌います。
特に仕事や恋愛でそのような扱いを受けると、反発心が生まれやすくなるでしょう。
せっかくの協力的な関係が、ぎくしゃくする原因にもなります。

ESTPに何かを伝えるときは、助言や提案のかたちにしてみましょう。
一方的に指示するのではなく、選択肢を与え、自分で決める余地を残してあげるだけで、ESTPは前向きに行動しやすくなるでしょう。
過去の失敗を蒸し返されること
ESTPは、リアルタイムの瞬発力や行動力を重視します。
失敗を恐れず挑戦し、困難にぶつかっても屈強メンタルで乗り越えるタイプです。
しかし、過去の失敗やミスを蒸し返されることを嫌い、意欲や自信を失いがち。
「前もこうだったじゃないか」と指摘されると、明るく活発な性格が沈み、萎縮してしまうかもしれません。

ポジティブなESTPにとって、過去の失敗を掘り返されることは反省のきっかけにならないどころか、意欲をそぎ落としてしまうことにも。
行動力を認め、前向きに期待してあげるかかわり方を意識しましょう。
長々と説教されること
長々と説教されるのも、ESTPにとっては耐え難いものです。
特に感情的に叱られると、聞く気を失い、場合によっては反発や無視につながることもあるでしょう。
S(感覚型)のESTPには、簡潔で具体的なアドバイスや、手短な改善策を提示することが効果的。
短時間で要点を伝え、すぐ行動に結びつけてもらうスタイルが好まれます。
ESTPに言ってはいけない言葉5選

では、ESTPに言ってはいけない言葉を5つ、ピックアップしてみましょう。
ご自身がESTPの人は、自分の感じ方や価値観に合致しているか、自己分析感覚で見てみてください。
パートナーや部下がESTPという人は、より効果的なコミュニケーションをとるための参考にしてみてくださいね。
「なんでそんなことしたの?」
ESTPはS(感覚型)のため、考えるよりもまず行動。
圧倒的な行動力と、即断即決を重視するタイプです。
「なんでそんなことしたの?」という言葉は、自分が自信をもって行ったはずの過去の行動を責められていると感じさせます。
ポジティブで行動力に長けたESTPを萎縮させたり、また反発させたりする原因になるでしょう。
ESTPにとって大事なのは「結果よりも行動」。
叱責したり、責め立てたりするよりも、まずはESTPの行動力自体を認めた上で「こういう方法もあるよ」と提案する形で伝えてみましょう。
基本的にポジティブで人と話すことが好きなESTPは、素直に聞き入れて次の行動につなげやすくなるでしょう。
\ NとSってどう違うの?/
「また?」
ESTPは、失敗を恐れずチャレンジする人物です。
そのため、何度も失敗していたり、何度も同じ挑戦を繰り返しているESTPに対し「また?」と呆れたような言葉をかけることは、自己評価を下げてしまうおそれがあります。
ふだん怖いものなしで積極的なESTPの、意欲を削いでしまうリスクも。
行動型で前向きな性格の彼らにとって、過去の失敗を蒸し返されることは、大きなストレスになるんです。
これから活かせる改善策や、次にどう行動すべきかに焦点を当てるほうが、建設的で効果的でしょう。
「計画的にやって」
ESTPはS(感覚型)のため、まず動きます。
そしてP(知覚型)のため、計画は立てず柔軟に行動します。
そのため、ESTPに対し「計画的に」「もっと考えて」ということを求めるのは逆効果となるでしょう。
計画ばかりが評価される環境だと、ESTPは「自由に動けない」と窮屈に感じる可能性があります。

確かに計画的に行動することは大事だと思うけど、そればかりが成功につながるわけではないよね!
計画性について助言したいときは、提案や選択肢の形で伝えると良いでしょう。
「起業家」という別名がついているESTPですから、ある程度自分で判断させても力を発揮できるでしょう。
「それは無理じゃない?」
ESTPは、成功か失敗かをやる前から考えません。
考えるより身体が先に動き出すタイプで、挑戦を楽しむ人物です。
「無理じゃない?」と決めつけるような言葉は、ESTPの好奇心やチャレンジ精神をくじいてしまうかもしれません。
苛立たせたり、場合によっては「できると思うんだけど…」と萎縮させ、自信を奪ってしまうことにも。
頭ごなしに否定するよりも「試してみる価値はあるけど、こうしたらうまくいくかも」というふうに、前向きなニュアンスで伝えてみましょう。
「真面目に考えてる?」
はっきり言って、ESTPは真面目なタイプではありません。
その場の勢い、ノリ、直感を使って、軽快に行動するのがESTPの最大の魅力といってもよいでしょう。
真面目になってしまったら、ESTPの良さは発揮されませんし、それはもうESTPではなくなってしまいます。

そう、真面目だったらその人はESTPではないの!笑
そのため「真面目に」と強調される言葉は、ESTPにとってプレッシャーに感じやすく、不愉快な気持ちになる可能性があります。
自分の自由な行動を制限されたと感じれば、ESTPは意欲的だったことにも興味を失い、無関心になる場合も。

「真面目に」と漠然としたダメ出しをするのではなく、より簡潔で具体的なアドバイスに置き換えてみましょう。
たとえば
「その企画が実行可能かどうか、いったん議題に上げてみよう」
「非現実的に聞こえるけど、どんなイメージをしているのか聞かせてくれる?」
このように、ESTPの考えを前向きに検討する姿勢を見せるだけで、ストレスを与えず関係を円滑に保てるでしょう。
ESTPとの会話で意識したいポイント

ESTPと良好な関係を築くには、言葉の使い方だけでなく会話のスタイルも重要。
ESTPの自由さを尊重し、短く明確に伝え、ポジティブなフィードバックを意識しましょう。
ここでは、具体的にどう接すると円滑なコミュニケーションになるのかを、解説していきます。
言葉より「行動」を尊重する
ESTPは。自分で行動を決める自由を重視する人物です。
指示やアドバイスを繰り返すことで、その自由を奪うようなことは避けましょう。
「こうすべき」という強制をせず、あくまで提案として「こういう方法もあるよ」「これはどう?」と、ESTPに対し選択肢を示す形が理想です。
ESTPは、自由を尊重されることでより素直に意見を聞き入れやすくなり、会話のキャッチボールもスムーズになるでしょう。
短く明確に伝える
ESTPは、スピード感のある行動型タイプ。
いわば「せっかち」な人物であることが多いでしょう。
そのため、長く冗長な話は集中力が切れやすい傾向にあります。
コミュニケーションをとる際には、要点を簡潔に伝えることを意識しましょう。
特に「注意してほしいこと」や「アドバイス」のようなことを長々と語るのは、ESTPが好まないスタイル。

一言・二言で明確に伝え、すぐに行動に結びつけられる表現を心がけましょう。
ESTPに対しストレスを与えずに、理解と行動を促すことが期待できます。
ポジティブなフィードバックをする
ESTPは、否定的な指摘よりも達成感やポジティブな評価を好みます。
たとえ失敗に終わったとしても「ここが良かった」と認めることで、自信を持って次の行動に移れるでしょう。
逆に批判ばかりだと、やる気が失われやすくなります。
会話では「褒める・認める・励ます」の3点を意識すると、ESTPとの関係はより良好になるでしょう。
まとめ
ESTPは自由で行動力あふれる性格のため、言葉の選び方ひとつで心を閉ざすことがあります。
命令口調や過去の責め、説教は避け、自由を尊重しながら短く明確な言葉で伝えましょう。
また、ポジティブなフィードバックを意識するだけでも、ESTPは自信を持って行動でき、良好な関係を築きやすくなります。
恋愛、仕事、友人関係など、あらゆる場面で役立ててみてくださいね。