面倒見がいい、しっかりしてる、責任感が強いなどと言われることが多いであろう、ESFJとESTJ。
MBTI診断を受けた人の中には「どっちのタイプなのかわからない」と感じる方も多いかもしれませんね。
確かにこの2タイプは共通点も多いですが、じつは人との関わり方や決断の仕方において、意外な違いがあるんです。
この記事では、ESFJとESTJの違いを5つのポイントに絞ってわかりやすく解説します!
MBTI診断だけでは自分がどちらのタイプかわからなかった、という人向けに、ESFJとESTJどちらに寄っているかチェックリストも用意しています。
自己分析のヒントにしてみてくださいね!

ESFJとESTJ|5つの違い

ESFJとESTJの違いを、5つにまとめてみました。
ESFJとESTJは【F】感情型と【T】思考型という大きな違いがあり、そこからさらに枝分かれするように、さまざまな要素に差を生み出します。
対照的な性格であるポイントを見てみましょう。
共感のESFJと指導のESTJ
ESFJは「相手の気持ち」に敏感で、場の雰囲気を読んで動くのが得意です。
協調性を重視し、常に相手に寄り添う気持ちを忘れません。
対するESTJは、人の気持ちよりも「状況の効率化」に意識が向きます。
理論で導くことを優先するため、ときには厳しい言い方をすることもあるでしょう。

わたしは人に寄り添い共感するタイプ!

私は人を指導するタイプ!
感情を大切にするESFJと論理を重視するESTJ
人にかかわったり何らかの行動を起こすとき、ESFJは「周囲がどう感じるか」を基準に考えます。
人間関係に支障がないよう立ち回ることが得意で、自分だけでなく周囲の人にも良い影響があるように考え、行動することができます。
みんなにとって良い雰囲気を作れるので、ESFJは「ムードメーカー」と呼ばれることも。
対してESTJは「正しさや合理性」を最優先する傾向があります。
そこに何らかの目的や意図がある場合、それを達成できるかどうかに焦点を当てます。
場の雰囲気を良くするために動くことはなく、正義感が先行しキツい印象を与えてしまうこともあるでしょう。
人間関係で悩むESFJと結果で悩むESTJ
ESFJとESTJが悩みを持つとき、ESFJは人間関係が理由になることが多いでしょう。
人とのすれ違いや相手に失礼な態度をとられること、また友人や恋人とのちょっとしたケンカなど、ESFJの悩みには常に「人間関係」が付き物です。
一方のESTJは、人間関係で悩むことはそこまで多くないかもしれません。
人間関係よりも、自分の仕事ややるべきことがスムーズに進まなかったり、成果が見えなかったりするときに、ストレスを抱えやすいでしょう。

仕事で悩むこともあるけど、人間関係のほうが深刻だなぁ…

人間関係では割り切ってるからそこまで悩まないけど、仕事は完璧にやりたいんだよね~!
潤滑油的存在のESFJとリーダーのESTJ
仕事やグループにESFJとESTJがいたとき、役割が明確に違うのも特徴です。
ESFJは”潤滑油”的存在として、全体の雰囲気や人間関係を整える役割を果たします。
ESFJがいるだけで場が和み、そこにいる人全員にとって安心できる存在になるでしょう。

私がいるだけで安心してもらえるなんて、ESFJ冥利に尽きます…!
ESTJは典型的なリーダータイプで、その場の全員を正しい方向に導きます。
話が逸れればもとに戻し、結論に向けて効率的に話し合おうとするでしょう。

遠回しに言うESFJと直球のESTJ
人にネガティブな意見を言わなければならないとき、ESFJとESTJではまったく違う伝え方をします。
ESFJは相手が傷つかないよう、遠回しに伝えようとするでしょう。
対するESTJは、相手の気持ちよりも状況を改善することを優先するため、ストレートに伝える傾向があります。
この傾向は、ESTJの性格に問題があるわけではなく、それぞれが何と向き合っているかの違いです。
ESFJは常に「人」と向き合っています。
そのため、人が傷つかないよう遠回しな言い方をしたり、オブラートに包んだりすることを正しいと考えます。
ESTJは「状況」と向き合っています。
何かが悪い方向に進みそうなら、いち早く舵切りをしなければなりません。
そんなときに遠回しに伝えていては非効率的だと考えるので、ズバッと言って状況を好転させようとするのです。

人と向き合うことも、状況と向き合うことも、どちらも大切なことだよね
ESFJとESTJの見分け方は?

ESFJとESTJは【F】感情型と【T】思考型という大きな違いがあるものの、MBTI診断では結果が揺れることもあります。
「自分はどっちなんだろう」と思ったら、以下のポイントをご自身で分析してみてください。
気持ちを重視する?結果を重視する?
行動するとき、発言するとき、あなたは「気持ち」と「結果」のどちらを重視しますか?
気持ちを重視して、相手に気を遣いながら行動・発言するなら、優しさでできたESFJ寄りである可能性が高いでしょう。
気持ちよりも「期待できる結果」を考えて行動・発言するなら、天性のシゴデキESTJ寄りである可能性が高いでしょう。
調和を保ちたい?秩序を保ちたい?
あなたが集団で行動しているとき「調和」と「秩序」のどちらを保ちたいですか?
たとえば学校の文化祭などで出し物を決める際、また職場で新しい企画を考える際をイメージしてみてください。
ESFJは調和を保ちたいので、バラバラの意見が出ても1つ1つにリアクションをするでしょう。
全員が気持ちよく会議に参加できる形を探り、多少非効率でも、空気が険悪になることを何より避けたいタイプです。
では、ESTJはどうでしょうか。
ESTJも全員の意見は聞きますが、あまりに収集がつかない場合にはさっさと多数決にするタイプでしょう。
全員の意見を取り入れるよりも「出しものを決めること」「企画を決めること」というゴールを重視します。
意見を取り入れられなかった人がいたり、空気がピリピリしたとしても、時間を守ったり効率よく決めて会議を終わらせることを優先するでしょう。
気を使いすぎちゃう?正義を貫いちゃう?
ESFJは調和を大切にするタイプなので「嫌われたくない」「悪く思われたくない」という気持ちが強く、常に周囲に気を遣いっぱなし。
つい遠回しな言い方になったり、頼まれごとを断れなかったりします。
ESTJは、間違っていることを正すのが誠実さだと考えるので、どんなときも直球勝負。
たとえ相手とぶつかっても、自分の正義や正論を貫く傾向があります。
言いたいことを飲み込んでしまうか、はっきり伝えるかが、ESFJとESTJの分かれ道の1つでしょう。
あなたはどっち?ESFJ vs ESTJチェックリスト

それでは最後に、ESFJかESTJかより明確に分かるチェックリストを用意しました。
ESFJとESTJの違いに特化しているため、答えていくだけでどちらに寄った性格なのか分かるでしょう。
質問 | A | B |
---|---|---|
1. 友達の悩みを聞くときは? | 共感し寄り添う | 解決方法を提案する |
2. 会議中に混乱が起きたら? | 空気を落ち着かせる | 指示を出して整理する |
3. ミスを指摘するときは? | 相手が傷つかないような言い方を考える | はっきり事実を伝える |
4. ルールが曖昧なときは? | みんなの納得を優先する | 自分でルールを作って指示する |
5. 周囲の期待に応えたい? | 応えすぎて疲れることがある | 期待より正しさが大事 |
6. 人間関係のトラブルは? | 仲裁に入って調整する | 原因を突き止める |
7. 物事を進めるときは? | みんなの同意を得ながら進める | 効率よく進める |
8. 頼まれごとは? | 断りづらくて引き受けがち | きっぱり断れる |
9. 「しっかり者」と言われる理由は? | 気遣いができるから | リーダーシップがあるから |
10. 意見が違う人とは? | 理解しようと努力する | 正論で論破してしまう |
いかがでしょうか?
上記のチェックリストで、Aの回答が多ければESFJ寄りであり、Bの回答が多ければESTJ寄りでしょう。
まとめ
ESFJとESTJは、外向的で責任感が強く、周囲のために動けるという点ではよく似ています。
しかし、その動機やアプローチは大きく異なっていましたね。
ESFJは、人に喜んでもらいたい気持ちが原動力になっています。
ESTJはものごとを正しく、効率よく進めたい思いで動いています。
もし自分がどちらのタイプか迷ったときは、この記事を参考に自己分析をしてみてくださいね。