ENTP(討論者型)は、社交的でユーモアがあり、頭の回転が速いタイプとして知られています。
しかし、その知的な魅力の裏には「嫌いな人には極端に冷たくなる」「内心でバカにしているように見える」といった一面もあるとか。
とはいえ、ENTPの態度は単なる敵意というよりも、心理的な興味や論理的距離の取り方が表れていることが多いようです。
この記事では、ENTPが嫌いな人に対してどのような態度を取るのか、その裏にある思考や、付き合い方のコツを詳しく解説します。

ENTPが嫌いな人に見せる独特な態度

ENTPが見せる嫌いな人への態度は、感情よりも思考に基づく行動が特徴的です。
おもしろい会話ができるかどうか、理にかなっていないことを言わないか、感情が安定しているか、という視点で相手を評価します。

好き嫌いやフィーリングではなく、けっこうしっかり考えて相手を選んでるよ!
では、そんなENTPが嫌いな人に見せる態度を見てみましょう。
表面上はフレンドリーに振る舞う
ENTPは社交的であり、人間関係を完全に断つことはあまり好みません。
嫌いな人がいたとしても、場の空気を壊さないように笑顔で対応するでしょう。

T(思考型)だから感情を抑えて、場に合わせた対応をするのも得意だよ◎
しかし内心では「この人に関わっても得るものがない」と冷静に線を引いている可能性があります。
その微妙な距離感が、相手に「なんとなく冷たいな…」という印象を与えるかもしれません。

この人普通に話してはくれるけど、私のことあまり好きじゃなさそう…っていう人、いるよね。笑
無意識にマウントを取る
ENTPはT(思考型)ということもあり、常に合理性を重視して考えるクセがあります。
そして、性格的な特徴としてやや支配的で、優位に立ちたがる一面もあるかもしれません。
さらにおしゃべりが得意なタイプということで、会話を通して優位性を確かめようとするのがENTPの本能。
嫌いな相手に対しては、軽い冗談や皮肉を交えながら知的なマウントを取ることがあるでしょう。
悪意というよりも「自分の考えのほうが優れている」と確認するという意味合いがあります。
しかし、相手には攻撃的に感じられるかもしれません。

笑顔でグサグサ言ってくる人、怖いよ~!笑
相手の矛盾を突く
ENTPは合理性や、発言の整合性を敏感に感じ取る知性を持ち合わせています。
そのため、人の発言や行動の不一致には細かい部分まで気づくでしょう。
さらに嫌いな人に対しては、あえてその矛盾を指摘して「関わりづらい人」として扱うことがあるかもしれません。
そうすることで、無意識に距離を置くのです。
相手を直接的に否定したり「嫌い」と言ったりするよりも、関わる意味がないと理屈で切り離すスタイルなのですね。
ENTPが嫌いな人に冷たくなる理由

ENTPが嫌いな人にとる態度は、きっちり線引きをしていながらもどこか冷たく感じられますよね。
ENTPは感情型(F)ではなく思考型(T)のため、嫌悪感を感情的にぶつけることはありません。
理屈として切り離し、それに応じた態度で表すのが特徴です。
その背景には、自由で知的な自分を守るための防衛心理が隠れていました。
感情的な人にストレスを感じるから
ENTPは、論理や効率を重視します。
そのため感情的に話したり、思いつきや気分で行動したりする人を見ると、ストレスを感じやすいのです。
そうした相手に対しては、表面上は笑顔でも、心の中では関わる価値を見出せず、理由をつけて距離を取るでしょう。
自由を制限されるのが嫌いだから
ENTPにとって、自由に発想し動ける環境は、何よりも大切です。
もし嫌いな人が指示や束縛をしてくるタイプであれば、ENTPの性格的に強い反発を覚えるでしょう。
冷たくなるのは、その人と一緒にいることで自分の自由が奪われると感じる瞬間なのですね。
退屈を感じる相手に興味がないから
ENTPは好奇心旺盛で、常に刺激を求めています。
そのため、相手の会話が単調だったり、惰性で関係が続くことに意味を見出せないでしょう。
冷たさの裏には「一緒にいてつまらない」「もっと楽しい話がしたい」という、ENTPなりの素直な欲求があるのですね。
ENTPの「嫌いサイン」とは

ENTPは感情のままに行動することが少ないタイプなので、直接「あなたが嫌い」と言うことはほぼないでしょう。
しかし、態度や言葉に微妙な変化が表れます。
そのサインを理解することで、無用な衝突を避けることができるかもしれません。

仮にあなたがENTPに嫌われていても、あなたが悪いわけじゃないかもしれない。
ENTPは自信家で気が強いから、ただ単に性格が合わないだけという可能性もあるよ。
気にしすぎないことが大事◎

そうそう。
「あのENTPの人に嫌われているかも…」と思っても、相性があるから自分を責めないようにね
話の論点をずらして会話を終了させる
ENTPは、MBTIきっての会話上手。
どんな話題も饒舌に、巧みな言い回しや言葉選びをしながら、主導できるタイプです。
会話の流れをコントロールするのが得意なので、嫌いな人との会話が長引かないように、わざと話題を変えて話を終わらせる傾向があります。
これは「早くこの場から去りたい」「時間の無駄」と無意識に判断したサインです。
会話のトーンが変わる
誰にでも明るく、普段は元気いっぱいに冗談を言うENTP。
しかし、嫌いな人に対してはユーモアが尖ることがあるでしょう。
明るいジョークではなく少しブラックなことを言ったり、わざと抽象的で理解しにくい言葉を使ったり、自分の強みである会話を武器に、相手に対し攻撃的になるかもしれません。
これはその人を標的に意地悪がしたいわけではなく、その人のことを嫌っているために、本気で話す気持ちがないという距離感の表れなのです。
オンラインではスルーや無視も
ENTPは基本的に対人コミュニケーションが得意ですが、オンライン上でも嫌いな人には態度を変える傾向があります。
SNSやメッセージでのやり取りも積極的におこなうENTPは、嫌いな人にはスルーや無視をするかもしれません。
ずらりとコメントが並ぶ中、特定の人にだけ返信していたり、特定のコメントだけがスルーされていたら、違和感を覚える人がいるかもしれません。
しかし、ENTPはF(感情型)ではないので、そういった公平性は特に気にしません。
自分にとって嫌いな人であれば、けっこう平気でスルーしたり、過剰に短文な返信をしたりするのがENTPの特徴でもあります。
ENTPが学ぶべき嫌いな人との関係の保ち方

ENTPにとって嫌いな人との関係は、知的な忍耐の練習でもあるでしょう。
「嫌い」と判断して完全に切り捨てるのではなく、上手に距離を取りながら関わるスキルを磨くことで、社会的成熟が進みます。
もしあなたがENTPで「嫌いな人への態度がわかりやすいのを改めたい」「もう少しうまくやれたら…」と思っていたら、ぜひ以下を参考にしてみてください。
感情的であることを否定しすぎない
ENTPはT(思考型)で論理を優先するあまり、感情的な人を否定しがちなところがあります。
感情的になることを非効率的とみなし、喜怒哀楽を素直に表現する人を「あの人苦手」と思いやすいのです。
しかし、感情は人間関係を潤滑にする重要な要素です。
たしかに感情表現が豊かすぎて、すぐに怒ったり泣いたりする人は、周囲を困惑させることもあるかもしれません。
しかし、論理で片づけられないときに、感情が問題を解決することもあります。
そのような部分も大切にすることで、周囲との摩擦を減らせるでしょう。
相手を分析対象にしない
ENTPはどんなときも冷静で、嫌いな人ができても笑顔で対応するなど、やや心が読めないミステリアスな部分があります。
「あの人嫌い!」と感情的になるのではなく、嫌いな人を観察して分析するのも得意技なのです。
しかし、それを続けてしまうと上から目線になりやすいでしょう。
「嫌いだから分析してやろう」「気に食わないから少し観察してやろう」ではなく、その人にはその考え方があるのだと割り切って接してみてください。
そのほうが自分も疲れず、相手にも余計に不快な思いをさせずに済むでしょう。
必要最低限のかかわりは維持する
ENTPに嫌いな人ができても、関係を断ち切るのではなく、必要な範囲で関わるようにしてみましょう。
人間関係を一掃したり、整理したりするのは必ずしも悪いことではありませんが、必要最低限の関係を維持するほうがENTPには向いています。
仕事なら毎日顔を合わせるでしょうし、プライベートなら何かしら共通の話題があるかもしれませんよね。
そういう、1つ2つの要素でいいので、最低限つながることを意識してみましょう。
その人の違った一面を見つけられたり、かかわっていくうちに印象が変わったりするかもしれません。

たしかにENTPはパキッとしているから、嫌いと思ったらすぐ見切りをつけがち。
辛抱して少し付き合ってみると「良いとこもあるじゃん」と思えるかもしれないよね
せっかくE(外向型)でコミュニケーションが得意なENTPなのですから「この人嫌いかも」と思っても、その思いを管理するつもりで交流を続けてみてください。
嫌いだと思っても最低限の付き合いを続けることで、ENTPの知性がより発揮されるでしょう。
ENTPは嫌いな人を通して成長できる!

ENTPにとって、嫌いな人との関わりは自己成長のチャンスでもあります。
苦手な人を避けずに観察することで、思考の幅が広がり、人間理解が深まることも期待できるでしょう。
人との違いがプラスに働くから
ENTPは柔軟な発想力を持っているため、嫌いな人の発想や考えを頭ごなしに否定するのはもったいないでしょう。
ENTPが「嫌い」と思っている人でも、その人の考え方は優れているかもしれませんし、ENTPに新たな視点を見出せるもかもしれませんよね。
嫌いな人でも、その考えの裏や背景を理解しようとすることで、ENTPに新しい視点を提供してくれるでしょう。
矛盾や違和感を抱いても、それを自分の考えに取り込んで、発想に変えるのがENTPの強みとなるでしょう。

たしかにその人が嫌いでも、発想や考えを聞けば「なるほどね」と思えるかもしれない!

せっかく人との違いを楽しめるENTPなのだから、嫌いってだけで切り離しちゃうのはもったいないかもね
感情のコントロールを学べるから
ENTPが、感情的な相手に対しても冷静さを保って付き合えるようになると、社会的スキルは格段に向上するでしょう。
ENTPは、衝突を避けながらも意見を通せる力を持っています。
本気を出せば相手を言葉で負かすことができるにもかかわらず、理性的に振る舞えるため、この特長は活かすべきでしょう。
ENTPがもともと持っているリーダーシップにもつながり、より人が寄ってくる人柄にアップデートできるかもしれませんよ。
エネルギーを使いすぎない
ENTPはE(外向型)なので、嫌いな人でも笑顔で対応しようとしたり「できる限り付き合おう」と空気を読んで対応する人がいるかもしれません。
しかし、そんなENTPさんでも、すべての人と分かり合おうとする必要はありません。
ENTPは多才で魅力的ですが、外向型の特性を活かして関係を広げすぎてしまうことで、エネルギーが分散しやすくなります。
もちろん、バシッと拒絶し無視したりすることは良くありませんが、自分の持つ関係を選ぶことは、自分の自由を守ることです。
前述のように、必要最低限の範囲内で交流を続けるようにしたり、自分からは連絡しないようにしたり、関係の保ち方を工夫してみてくださいね。
まとめ
ENTPは嫌いな人に対して冷静で、感情的な対立を避ける傾向があります。
しかしその裏には、自分の自由を守りたい気持ちや、論理的な一貫性を保ちたいという純粋な欲求があるのです。
重要なのは、嫌悪を感情的に処理するのではなく、知的にコントロールすること。
絶妙な距離を取りながらも、お互いの違いを理解しようとする姿勢こそ、成熟したENTPの真価となるでしょう。














