MBTI診断の中で、ENFP(広報運動家)とENFJ(主人公)はよく似たタイプだといわれています。
どちらも社交的で、輪の中心にいるような人気者タイプです。
だからこそ「ENFPとENFJって何がどう違うのかな?」と気になる人もいるでしょう。
この記事では、ENFPとENFJの細かな性格の違いを徹底解説します!

ENFPとENFJの違いを理解すると、さらに自己分析がうまくいくかも!
\ MBTI診断がまだの人はこちら /

ENFPとENFJはどう違う?

ENFPとENFJには、細かな違いがあります。
一見、陽キャで人気者という共通点があり、違いが分かりづらいENFPとENFJ。
しかし、それぞれ「広報運動家」「主人公」と呼ばれるにふさわしい特徴がありました。
両者の違いをわかりやすく表記するため、ENFPについては青マーカーで、ENFJについては黄マーカーを使って説明します。
ENFPは斬新で飽きっぽい傾向があり、社交的ではあるものの1人の時間も大切にしたいタイプ。
ENFJはよりリーダーシップがあり、友人や家族のために全力を尽くすタイプ。
ENFPとENFJはどちらも情熱的で、他者と関わるのが得意な性格タイプですが、細かな部分で違いがみられます。
違いを理解することで、二者の特徴や行動パターンをより正確に捉えることができるでしょう。

同じ【E】外向型でも、ENFPのほうが独立心が高そうな感じがするね!

そうだね!
ENFJは自分よりもまわりの意見を聞きながらまとめる感じかな?
柔軟タイプと計画的タイプ
ENFPは主機能である「外向的直観(Ne)」の影響で、新しいものに柔軟に対応できます。
ENFPの【P】(知覚型)というのが、その特徴を表しています。
計画を立てるよりも、その場の状況に合わせて動くことを好むでしょう。
一方、ENFJは主機能の外向的感情(Fe)と副機能の内向的直観(Ni)によって、ものごとを計画し全体の流れを管理する能力に優れています。
ENFJの【J】(判断型)というのが、その特徴を表していますね。

これは【P】と【J】で明確に分かれているから、理解しやすいね!

簡単に言うと【P】は場面行動タイプ。
【J】はしっかり計画を立てるタイプだよ!
ここで説明した「主機能」や「副機能」について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
このあと詳しく解説しますが、ENFPとENFJはMBTIの3文字が共通していても、それぞれの機能に細かな違いがあります。
主な違いは、ENFPとENFJに共通する【N】と【F】の使い方です。
「N」の使い方の違い
ENFPとENFJは【N】直観型という共通点があります。
似たように見えますが、ENFPが持つNのエネルギーは外を向いていて、ENFJが持つNのエネルギーは内を向いているんです。
ENFPの「N(直観)」は外向的で、周囲に広がる可能性を探求します。
ENFJの「N(直観)」は内向的で、未来を深く洞察し、一貫性のある計画を立てます。

ENFPは自分が感じる可能性を信じて、ENFJはより一貫性のある意思を持っているんだね
MBTIでは、2文字目のNとSの違いがわかりづらいといわれています。
この2つの違いについて解説した記事もありますので、気になったら見てみてくださいね!
「F」の使い方の違い
ENFPとENFJは【F】感情型という共通点があります。
こちらは先ほどの【N】の使い方と逆で、ENFPが持つFエネルギーは内を向いていて、ENFJの持つFエネルギーは外を向いています。
ENFPの「F(感情)」は内向的(Fi)で、自分の価値観や感情を大切にします。
ENFJの「F(感情)」は外向的(Fe)で、他者の感情や価値観を重視し、社会的な調和を作ります。

ENFPはここでも自分が感じる感情を重視して、ENFJは自分ではなく周囲を優先するタイプなんだね
ENFPとENFJは【N】と【F】の使い方に大きな違いがありました。
それを、次の項目からさらに詳しく掘り下げていきます!

より細かい違いが知りたい!という人は、ぜひ参考にしてみてね
ENFPとENFJにはより細かな違いがある

ENFPとENFJは、MBTIの4文字中3文字が共通しているため、似た者同士です。
しかし、MBTIの4文字をさらに深く深く掘り下げてみると、より細かな違いがあることが分かります。

ここからは、実際にENFPとENFJであるメディア事業部メンバーにも、インタビューしながら進めていきたいと思います!
外向的直観(Ne)と外向的感情(Fe)の違い
ENFPの主機能は外向的直観(Ne)であり、ENFJの主機能は外向的感情(Fe)です。
ENFPとENFJはどちらも【E】外向型の性格ですが、ENFPは外向的な直観を大事にし、ENFJは外向的な感情を大事にします。
たとえば、ENFPは「あれも面白そう!」「これもやってみたい!」と可能性を探求し続ける性質があります。
好奇心が強く、多くのアイデアや選択肢を一度に追いかけることを好むでしょう。
一方、ENFJは他者の感情や社会的な調和を重視します。
「この人のために何ができるか」「どうすれば皆が幸せになるか」といった視点が行動の中心になっています。

ENFPが「広報運動家」ENFJが「主人公」と呼ばれる理由が何となくわかるね!
ENFPの主機能である外向的直観(Ne)は発想力や創造力、新しい可能性を探る能力に優れています。
他者の感情に直接関与することは少なく、どちらかというと「アイデアや概念」に意識が向きます。
一方、ENFJの主機能である外向的感情(Fe)は、他者の感情や価値観に敏感で、調和や関係性を重視します。
発想力よりも「人間関係や集団の幸福」を優先する特徴があるのは、そのためなんですね。
外向的直観(Ne)とは
ENFPが持つ外向的直観(Ne)について、詳しく見てみましょう。
外向的直観(Ne)の機能は「情報を集めること」。
特徴は、新しい可能性を見つけたり、一見関係なさそうなものごとをつなげて考えたりすることが得意です。
外向的直観(Ne)をもつ人は、今実際に起こっていることから、そこに隠れた意味や将来性を探ります。
そのため、創造的で独創的な視点を持つ人が多いでしょう。
外向的直観(Ne)を主機能にしているのはENFPとENTP、副機能として持っているのがINFPとINTPです。
具体的な特徴
- アイデア生成: 1つの出来事や物事から、多くの可能性やアイデアを連想する。
例: 「これがこうなれば、こんな新しいことができるかも!」 - 関連性を見つける: 異なる出来事をつなげ、新たな可能性を発見する。
例: 「全く違うものだけど、こうすれば繋がるかも!」 - 柔軟性: 環境の変化や新しい情報に対して柔軟に対応する。
- 好奇心: 様々な分野に興味を持ち、広く浅く情報を集める。
外向的感情(Fe)とは
続いて、ENFJが持つ外向的感情(Fe)について、詳しく見てみましょう。
外向的感情(Fe)の機能は、意思決定です。
他者の感情を理解し、調和を保ちながら社会的関係を管理する力を持っています。
自分の行動が他者に影響を与えることを意識し、常に周囲のことを考えて行動するのが特徴です。
外向的感情(Fe)を主機能にしているのは、ENFJのほかにESFJがあります。
副機能として持っているのは、INFJとISFJがあります。
具体的な特徴
- 他者重視: 自分の行動が周囲にどのような影響を与えるかを常に意識する。
例: 「この発言をしたら相手はどう感じるだろう?」 - 調和を重視: グループや人間関係の中で平和的な雰囲気を保つために尽力する。
例: 「みんなが満足できる結論にしたい。」 - 感情の共感: 他人の感情を敏感に察知し、それに合わせた行動をとる。
例: 相手が悲しんでいると気づき、励ましたり共感を示す。 - 価値観: 社会や文化の一般的な価値観を重視し、他者の幸福を促進する。
内向的感情(Fi)と内向的直観(Ni)の違い
同じように、ENFPとENFJは内向的感情(Fi)と内向的直観(Ni)という違いもあります。
これらはENFPとENFJの副機能で、主機能の次に強く働く機能です。
ENFPが自分の内面を重要視すること、そしてENFJが長期的な視野で物事を考えることを表しています。
ENFPのほうが他人に影響されにくく、自由を求めるタイプ。
ENFJのほうが一貫性や安定性があるタイプといえます。
では、内向的感情(Fi)と内向的直観(Ni)の違いについて詳しく見てみましょう。
内向的感情(Fi)とは
内向的感情(Fi)とは、自分の内なる価値観に基づいて、感情や行動を深く内省する機能です。
自己表現や個人の倫理観を重視するタイプで、感情が内向的であると考えるとイメージしやすいですね。

ENFPのほうが自分の意見や自由を大切にするよ
内向的感情(Fi)の機能は、意思決定です。
自分の価値観や感情を大切に、それを基準に意思決定を行います。
他人からどう思われるかよりも、自分の心にとって正しいものを優先する傾向にあります。
内向的感情(Fi)を主機能にしているのはINFPとISFPで、副機能にしているのはENFP、そしてESFPがあります。
具体的な特徴
- 個人的な価値観: 自分の倫理観や信念に基づいて行動する。
例: 「私はこれが正しいと信じているから、こうするべきだ。」 - 感情の深さ: 深い感情体験を持つ。
例: 他人には無表情に見える場面でも、内心では感動していることがある。 - 独立性: 他者の意見に流されず自分の価値観を守ろうとする。
- 共感: 他人の苦しみや幸せを察し、共感する。ただし、それを表現するかどうかは状況次第。
内向的直観(Ni)とは
内向的直観(Ni)とは、パターンや未来の可能性を洞察する機能です。
ENFJは長期的なビジョンや、抽象的な意味を探求する傾向にあります。

ENFJのほうが「将来の役に立つかどうか」を考えてものごとを決めるよ
内向的直観(Ni)の機能は、情報を集めることです。
起こる出来事やものごとのパターンや規則性に気がつき、そこから未来の可能性を予測します。
一見関係なさそうな関係性のつながりや意味を考えて見出し、複雑な思考を凝らすことが得意です。
この内向的直観(Ni)を主機能として持つのがINFJとINTJで、副機能として持つのがENFJとENTJです。
具体的な特徴
- 深い洞察: 複雑な情報を処理し、一貫性のある未来像を形成する。
例: 「これがこうなったら、未来にはこうなるかもしれない。」 - 象徴的思考: 目に見える現象の背後にある、抽象的な意味やパターンを探る。
例: 「この出来事にはもっと大きな意味が隠れているはずだ。」 - 長期的視点: 目先の事象よりも、未来の目標や全体像を重視する。
- 直感的な決断: 確実なデータよりも、自分の予感やひらめきに基づいて動く。
ENFPは内向的感情(Fi)を持つため、何かを決めるときには「自分がやりたいかどうか」を基準にします。
ENFJは内向的直観(Ni)を持つため、何かを決めるときには「未来の目標にマッチしているか」を基準にします。
まとめ
似ているといわれる、ENFPとENFJについて解説しました。
どちらも社交的で人気者タイプなので、一見違いが分かりづらいですが、掘り下げてみると対照的な部分もありましたね!
MBTIは16タイプ(T/Aを含めると32タイプ)に分かれますが、さらに深掘りすると違った魅力や特徴が見えてきます。
ENFPもしくはENFJと診断されたあなたは、細かな特徴に当てはまっていましたか?
自己分析や自分探しのヒントにしてみてくださいね!