ENFJは人との関わりを大切にし、対話や協力を通して周囲を温かく包むタイプです。
しかし、そんなENFJでも「どうしても苦手」「関わると疲れる」と感じる相手は存在しますよね。
人付き合いを円滑にしたい思いが強いからこそ、嫌いな人への対応はENFJにとって大きなストレスになりがちです。
この記事では、ENFJが嫌いな人にどう向き合い、どのように距離を取り、どのように心を守るべきかを深く掘り下げてます。
丁寧に相手と向き合うENFJだからこそ生じる葛藤や、特徴に合った対策も紹介。
自分らしい接し方を見つけるヒントとして、ぜひ活用してくださいね。

ENFJの嫌いな人への対応は?

それではさっそく、ENFJが嫌いな人にどのように接するのかを見ていきましょう。
ENFJが「この人苦手だな」と感じる場面では、ENFJ独特の心理パターンが働きます。
優しさや調和を重視するがゆえに、嫌いな人にも礼儀正しく振る舞おうとする自分と、本音では距離を取りたいと思う気持ちが衝突し、葛藤が生まれるでしょう。
その心の揺れ動きを理解し、ENFJが自分の感情を正しく取り扱えるよう、ヒントを整理していきましょう。
嫌わないように努力する
ENFJは嫌いな人に対しても、嫌わないように努力する姿勢を持つタイプです。
ENFJは、人間関係を円滑に保つことに価値を置きます。
そのため、相手を「嫌いだと感じる自分」に対して、罪悪感を抱くことがあるのです。
ENFJが誰かを苦手だと感じたとき、相手に問題があったとしても「事情があるにせよ、人を嫌うなんて…」と、自分を責める気持ちが強くなりがち。
苦手な人にも、好意的に接しなければいけないと無理をしてしまうことがあるでしょう。
結果として自分の感情を押し殺して疲弊し、心の負担が蓄積してしまうのですね。

嫌いな人への対応というか、嫌いな人をまず作らないようにする徹底ぶりが感じられますね

ENFJはみんなとうまくやりたいので「人を嫌う自分」ではいたくないんです
相手を理解しようとしすぎる
ENFJは、他者の背景や事情を深く考えるタイプ。
そのため、自分が傷つくことをされたり、心ない言動をする人を見たりすると、怒りよりも先に「なぜあのような言動をするのだろう」という考えが浮かびます。
性格特徴的に、カッとなるよりもまず理解しようとする機能が出てくるのですね。
しかし、相手に苦手意識を持っているにもかかわらず「理解しなければ」という気持ちが強くなると、自分の気持ちを後回しにしてしまうかもしれません。
その結果、嫌いな相手に振り回されるケースが生じます。
まずは自分の心を守ることを優先し、理解しようとするのはほどほどにしましょう。

全員と同じだけうまくやるのは難しい!と割り切ることも大事だよね
態度には出さない
ENFJは嫌いな相手であっても、それを表情や態度に出すことはまずないでしょう。
表面的には丁寧に接するため、相手や第三者からは嫌いという感情がまず推測できないレベルです。
しかし、内心では大きなストレスを感じているでしょう。
周囲からは「誰とでもうまくやれる人」に見られがちですが、内心の葛藤は大きく、精神的な負担を抱え込みやすいタイプといえます。
ENFJが嫌うタイプはどんな人?

ENFJが嫌いな人と感じる相手には、明確な共通点があります。
その根底には、ENFJが大切にしている価値観と、相手の振る舞いが大きくぶつかることがあるようです。
ENFJは、調和や他者との共感を重んじるタイプのため、そこに反する行動をされると、苦手意識を持ちやすいでしょう。
ここからは、ENFJが苦手意識を抱きやすい人物像を深掘りします。
なぜ相手にイライラしたり疲れたりするのかを、明確にしましょう。
共感性が極端に低い人
ENFJは、常に他者の気持ちを察しながら行動するタイプです。
自分の意見を押し通すだけの人とは、どうしても相性が悪くなるでしょう。
たとえば、会話の中で相手の気持ちや温度を読めなさすぎる人や、こちらの気持ちを無視して発言するような人に対しては、苦手意識を持ちがち。
そのような人と付き合い続けなければいけないと、ENFJは無意識のうちにストレスを溜めてしまいます。
ENFJは相手も気持ちを理解したい、そして相手にも自分の気持ちをわかってほしいという願いが強いタイプ。
そのため、共感性が著しく低い人と接すると「自分ばかり気を使っている」と感じやすいのです。
嫌いになると、自然と関わりを避けるようになるでしょう。
人を見下す発言をする人
ENFJは基本的に人を平等に扱い、誰かを貶める行動を嫌います。
人を嘲笑したり、馬鹿にしたりするような発言を聞くと、不快感を覚えるでしょう。
公平さを大切にする性質上、誰かを悪く言う行為は「この人は信用できない」と感じさせる要因に。
ENFJは、次第に距離を置こうとするようになります。
また、自分の大切な人を傷つけるような発言は特に許容しません。
責任転嫁する人
ENFJは責任感が強く、周囲と協力しながらものごとを進めたいタイプです。
そのため、責任逃れや他者への押し付けが多い人と関わると、ストレスを感じるでしょう。
自分が相手の分まで負担を背負い込んでしまったり、不誠実さに耐えられなかったりすることも。
そのような相手は、ENFJにとって苦手な存在となります。
ENFJが嫌いな人と適切に距離を取るために

ENFJは人とのかかわりを大切にしたいため、人との距離が近くなりがちです。
しかし、苦手な人と健全に接するためには、ここを見直す必要があるでしょう。
苦手な人と絶縁せずにかかわっていくためには、意識的な距離感が欠かせないからです。
ここからは、ENFJの性質に合った現実的な距離の取り方を紹介します。
自分の心を守りながら、関係を続けるための具体的なアプローチを知って、嫌いな相手との距離を無理なく保ちましょう。
そして、ENFJ自身が疲れすぎない環境を整えることが大切ですよ。
すべてを理解しようとしない
ENFJは、嫌いな人であってもまずはその人の本質を理解しようとします。
その姿勢は、ENFJならではの長所でもあります。
しかし、嫌いな相手に対してそのような努力を続けることで、自分の心を消耗してしまう原因になります。
ENFJがなんらかの原因で「この人嫌いかも」と思ったのならば、それ相応のできごとがあったはずです。
そのような場合、相手の背景を深く考えすぎず、事実だけを淡々と受け取る意識を持ちましょう。
ENFJが無駄なエネルギーを消耗するのを、防ぐことができます。
ENFJは思いやりのある人物なので、どんな言動した相手にも理解を示そうとしますが、感情的に距離を置くことも大事ですよ。
最低限の交流にとどめる
ENFJは、嫌いな人でも気を使ってしまうため、つい必要以上の会話をしてしまいがちではないでしょうか。
しかし、適度な距離を保つためには、仕事で必要な連絡事項だけにとどめることも大切です。
嫌いな相手なら、コミュニケーションを限定する方が賢明ですよ。
過度に関わりすぎなければ、ストレスを抱え込まずに済みますし、完全に交流を絶つわけではないので相手にも気づかれにくいでしょう。
自他境界を引く
ENFJは、相手に合わせすぎてしまう傾向があります。
自分の限界を明確にすることで、嫌いな人が相手でも、無理のない関係性を保つことができるでしょう。
たとえば、自分の時間を奪われそうなときは控えめに距離をとってみたり、無理なお願いは断る勇気を持ったりすることが大切です。
自他境界を引いて自分を守ることで、ストレスの軽減につながりますよ。
ENFJが嫌いな人とうまく付き合うために

ここまでで、ENFJの嫌いな人への対応や、適切に距離をとるコツについてお伝えしてきました。
しかし、苦手な人とまったく関わらずに生活することは難しいですよね。
社会生活では、適切に付き合う力も求められます。
ENFJは相手との関係性を重視するため、嫌いな相手にも礼儀正しく接することができますが、精神的な負担が大きくなりやすいですよね。
ここからは、ENFJが嫌いな人とも無理なく、うまく付き合うためのアプローチを解説します。
事務的な思考を取り入れる
ENFJは他者と交流する際、感情に寄り添うタイプです。
しかし、嫌いな相手との関係においては必要以上に感情に寄り添わなくて大丈夫。
役割やタスクを軸に考え、交流するようにしてみてください。
個人同士として深く関わるのではなく、必要な情報を交換する「事務的な関係」としてとらえることで、心の負担を軽くすることができます。
感情的に巻き込まれない工夫が重要ですね。
自分の価値観を信じる
嫌いな相手との関係でストレスを感じると、自分の価値観や感覚が正しいのか不安になることがあるかもしれません。
嫌いな相手でも「こういう事情があったのかな」「もしかして自分のほうが先に悪いことをしてしまったのかな」などと考えては、頭を悩ませることがあるでしょう。
しかし、ENFJの感性は本来優れたものであり、自分の判断を信じていいのです。
相手の言動に振り回されず、自分の大切にしているものを守る姿勢が、ENFJの生き方を貫く上で重要になりますよ。
気の合う相手との時間を増やす
嫌いな人ともかかわらないといけない場面は、多くありますよね。
嫌いな人とのかかわりは避けられなくても、好きな人と過ごす時間を増やすことで、精神的なバランスを保てるでしょう。
ENFJのまわりには、同じようにポジティブなエネルギーを与えてくれる人がたくさんいることでしょう。
そういった仲間と過ごすことで、嫌いな相手とのかかわりによるストレスを緩和できるかもしれません。
ENFJが嫌いな人とかかわる注意点

ENFJは愛情深い性質ゆえに、嫌いな相手にもあれこれ世話を焼いてしまうことがあるでしょう。
相手の言動を直すために過度に尽くしてしまったり、相手に嫌われないために自分の感情を押し殺してしまったり…
このように、ENFJには人間関係において陥りやすい失敗パターンがあります。
ENFJは思慮深い人物だからこそ、嫌いな人との衝突を避けようとして、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があるのです。
より自分にとって負担の少ない関係が築けるよう、アドバイスをまとめてみましょう。
相手を変えようとする
ENFJは自分のリーダーシップや理念に自信を持っており、人をより良い方向へ導きたい気持ちが強いでしょう。
嫌いな人でさえも「この人がより良くなるためにはどうしたらいいだろう」と考え、支援を提供しようとするかもしれません。
しかし、嫌いな相手に対してもその姿勢を向けてしまうと、期待が裏切られたり、相手が反発したりして、余計にストレスが増えてしまうかもしれません。
相手を変えようとするよりも、自分の接し方を調整するほうが、現実的で負担も少なく済むでしょう。
相手は変えられないものだと割り切り「嫌いかも」と思ったら、その時点でかかわり方を控える準備に入ると良いでしょう。
自分の感情をないがしろにする
ENFJは、自分が人を嫌うということを恐れがちです。
嫌いな相手への感情でさえも「持ってはいけないもの」として扱ってしまうからです。
そうすると、自分の本音に気づけず、心の負担が限界まで蓄積されてしまうかもしれません。
人間ですから、合う・合わないはありますし、好き・嫌いもありますよね。
まずは、自分が何に不快感を感じているのか、客観的に認識してみてください。
そうすると、適切な距離感を取りやすくなります。
「あの人が嫌いだ」という自分の感情を否定せず、大切なサインとして受け取ることが重要ですよ。
気を遣いすぎる
ENFJは、嫌いな相手に対しても礼儀を守ろうとする傾向があります。
しかし、必要以上に気を遣いすぎると、ENFJ自身にストレスが蓄積するでしょう。
嫌いな人の機嫌を気にしたり、場を和ませようとしたりすることで、自分自身が消耗してしまいます。
ENFJは他者の感情まで過敏に感じ取り、背負い込むクセがありますが、そのようなことをする必要はありません。
ましてや相手が嫌いな人なら、なおさら距離を置いて良い案件です。
自分のエネルギーを守る意識が大切ですよ。
まとめ
ENFJは、人間関係を豊かにし、周囲を温かく包む力を持つタイプです。
しかし、嫌いな人への対応では葛藤やストレスを抱えやすい傾向があります。
嫌いな人の特徴を理解し、自分の感情を否定せず、適切な距離感を保つことを意識してみましょう。
より健全に人間関係を維持でき、ENFJにふさわしい思いやりのある人たちが集まってきてくれるでしょう。
無理に相手を好きになろうとせず、心の負担を減らす行動を選びましょう。














