ENFJとESFJは、MBTIの16タイプの中でも特に「面倒見がよく、人を思いやる」性格として知られています。
どちらも外向型で、人との関係を大切にするタイプ。
パッと見は似ているこの2タイプですが、内面には意外な違いが隠れていました。
ENFJは直観型(N)であり、ESFJは感覚型(S)で、見ている世界や情報の受け取り方が異なるんです。
この違いが、仕事や恋愛、日常生活における行動の違いとしてあらわれます。
ここでは、仕事・恋愛・人間関係という3つの視点から、ENFJとESFJの違いをシーンごとに楽しく深掘りしていきましょう!

ENFJとESFJの決定的な違いは?

まず、ENFJとESFJの決定的な違いについて見てみましょう。
ENFJとESFJの決定的な違いは、ENFJが直観型(N)であり、ESFJが感覚型(S)であることです。
この違いは、両者の性格や人格を語る上で大きく異なる要素となります。
ENFJは未来を見る|ESFJは現在を見る
ENFJとESFJはどちらも人を大切にする思いやりタイプですが、注目する時間軸が異なります。
ENFJは、目の前の人に対して「将来的にどうなってほしいか」と、未来の可能性に目を向けて関わります。
それが友達であってもパートナーであっても、また職場でも家庭内でも、です。
一方ESFJは未来のことにあまり目を向けず、現在の相手に着目します。
ESFJにとって未来は不確かなものなので、現在をしっかり見て生きることを優先するのです。
どちらも優しさがベースにありますが、ENFJは先を見て導くリーダーとして、ESFJは今を支えるサポーターとして、それぞれ違った方向で人の力になろうとします。

ENFJはリーダー、ESFJはサポーターと考えるとわかりやすいね!
ENFJは導く|ESFJは合わせる
ENFJもESFJも、相手の気持ちやその場の空気に敏感なタイプです。
しかし、ENFJは相手の状態を読み取る力がありつつも「こうなってほしい」「こうした方が良くなるはず」という理想像がはっきりしています。
自分が掲げる理想に向かって相手を導こうとする傾向があり、どちらかというと人を導く教育者タイプ。
一方のESFJは人をフォローしたり、雰囲気に合わせて対応を調整したりします。
ESFJは自分の意思で誰かを導く気持ちは弱く、あくまで相手に合わせて助け舟を出すタイプです。
ENFJは激励する|ESFJは共感する
ENFJとESFJはどちらも【F】感情型ですが、感情との向き合い方には微妙な違いがあります。
ENFJは常に前や未来を向いているタイプなので、ただ単に共感するよりも背中を押したり激励したりすることがあります。
たとえば友人が落ち込んでいたら、本当は「つらかったよね」と共感してあげたい気持ちをコントロールしつつ、相手のためを思って
「君ならきっと乗り越えられる」「こうしてみたらどう?」
と、プラスアルファでアドバイスを送ることもあるでしょう。
一方のESFJは、落ち込んでいる相手に対し激励したりアドバイスしたりすることはあまりありません。
「今この人は悲しんでいるんだ」という事実に目を向け、ただひたすら感情に寄り添い、安心感を提供します。
ENFJとESFJの共通点は?

ENFJとESFJは、MBTIのアルファベットが1文字しか違わないため、基本的には似た者同士です。
そのため、両者には共通点もあります。
人との関わりを大切にする
ENFJとESFJはどちらも「E(外向)」「F(感情)」の要素があります。
人と関わることに大きな価値を感じ、誰かと一緒にいることで存在感を発揮するタイプです。
さらに共通しているのは、ただ一緒にいるだけでなく「相手がどう感じているか」に敏感であること。
誰かの笑顔や困りごとを見逃さずに反応できるアンテナが敏感だという点が、この2タイプの強みでしょう。
だからこそ集団の中でも、自然と周囲から頼られる存在になるのです。
人をサポートするのが得意
ENFJもESFJも、自分のためよりも「誰かの役に立ちたい」という思いを持っています。
そのため人が困っていると放っておけず、すぐに声をかけたり行動したりするタイプです。
また相手の立場や状況を考えて行動できるため、周囲から信頼されます。
ENFJはやや先回りして相手を導こうとする傾向があり、ESFJはその場の状況に応じて手を差し伸べるのが上手。
スタイルは違えど、どちらも“人を支える力”に優れたタイプなんですね。
調和と協力を大切にする
ENFJもESFJも、集団の中での調和を大切にします。
誰かひとりだけが浮いていたり、ギクシャクした雰囲気があるときには、率先して場を整えようするでしょう。
また、個人の成功よりもチームや集団を優先するため「一緒に働きやすい」「話しやすい」と思われる人物であることが多いです。
ENFJは全体の方向性を見て空気をまとめ、ESFJは細かな気配りで関係性を円滑にします。
【仕事編】ENFJとESFJの違い

それでは、ENFJとESFJの違いを仕事のシーンで見てみましょう。
同じ会社や面接会場にENFJとESFJがいたら、驚くほど異なるアプローチや対応力がみられます。
ENFJとESFJが人事部にいたら?
ENFJとESFJはどちらも人とのかかわりを大切にするタイプです。
そんな2人が、同じ職場の中でも「人事部」に居たらどうでしょうか。
ENFJは「この人がどんなビジョンを持っているか」に着目し、候補者の”可能性”を重視して面接を進めるでしょう。
履歴書に書かれた事実よりも「この人が今後どう成長していきそうか」にワクワクするタイプです。
一方ESFJは「この人は今のチームにすぐ馴染めそうか?」「ルールを守れそうか?」といった“今”の適応性や安定感を重視します。
周囲との調和や、現場の声を大切にするのがESFJらしさなのですね。

今は自信がないけど将来性を見てほしい人は、ENFJが面接官だったらラッキーだし、今の自分に絶対的な自信を持っている人はESFJに面接されたいね!
ENFJとESFJが同じチームにいたら?
ENFJとESFJはどちらも、チームワークを大切にする社交性とコミュニケーション力を誇っています。
そんな2人が同じチームに所属したら、どんな職場になるでしょうか。
ENFJは「このチームの成長をどう支援するか」と未来志向で関わり、メンバーの個性や長所を活かした役割分担をするでしょう。
アドバイスをするときも、未来を見据えた行動やビジョンを提示するタイプです。
一方ESFJは「この人、最近元気ないな」「忙しすぎないかな?」と、日々の小さな変化に気づいてフォローするタイプ。
現場で起きている困りごとを1つずつ解決していくのが得意で、細やかなサポートをするでしょう。
同じプロジェクトにかかわるなら、ENFJが設計者でESFJは現場監督といえるかもしれません。
ENFJとESFJがリーダーだったら?
ENFJとESFJは、どちらもリーダーシップを持っている性格タイプです。
しかし、自ら前に出ていくリーダーというよりも、周囲から慕われ自然とリーダーポジションにいるよなタイプでしょう。
ENFJはビジョン型リーダー。
メンバーのやる気を引き出し、ゴールへ導くカリスマ的存在です。
「あなたの可能性は無限大!」とポジティブに背中を押してくれるリーダーでしょう。
ESFJはチームのお母さん的リーダー。
指示や関わり方が丁寧で、ルールやスケジュールをきっちり守る現実的な運営をします。
「困ってる人はいない?」と常に全体のコンディションを見守っており、メンバーから信頼を受けます。

ENFJはリーダーそのものだけど、ESFJはサポータータイプと言われているから、お母さんというイメージにぴったりかも
ENFJとESFJが会社の面接を受けたら?
ENFJとESFJが会社の面接を受けたら、どのような違いがあるのでしょうか。
ENFJは「この会社で自分がどんな価値を生み出せるか」という視点で語ります。
理想や熱意を語りながら、未来のビジョンを描くのが得意です。
ESFJは「これまでの経験をどう活かせるか」に焦点を当てます。
誠実で、安定感のある印象を与えるのが特徴です。

ENFJは未来の自分をアピールし、ESFJは過去の自分をアピールするんだね
ENFJとESFJが役職に就くなら?
ENFJとESFJはどちらも、役職に就くのにふさわしい人材です。
ENFJは研修責任者やマネージャーなど、人の可能性を引き出す役職に向いているでしょう。
変化や挑戦に前向きで、組織を次のステージに導く原動力になります。
ESFJはチームリーダーや現場管理者として力を発揮するでしょう。
すでにある制度や仕組みをうまく活用し、安定した組織運営を支えるタイプです。
【恋愛編】ENFJとESFJの違い

それでは、ENFJとESFJが恋愛をするシチュエーションで、違いを見てみましょう。
ENFJとESFJが好きな人にアプローチするなら?
ENFJは、相手の気持ちを先読みしてアプローチするのが上手です。
「○○くんってこういうところすごく素敵だよね」と、自然に心をくすぐる言葉をかけるでしょう。
じわじわ距離を詰めるのが得意で、相手はいつの間にかそんなENFJにどっぷりハマってしまっているかもしれません。
ESFJは「一緒に帰ろう!」「これ、よかったらどうぞ」と、わかりやすく好意を示します。
誰にでも優しいですが、好きな人にはちょっと特別感を出してくるタイプでしょう。

きゃ~♡どちらも沼らせ女子だわ!
ENFJとESFJが合コンに参加したら?
ENFJとESFJは人との出会いに積極的なタイプなので、合コンにいたら大盛り上がりで、またモテるタイプであることに間違いありません。
ENFJは場を見ながら人を回し、誰がどんなタイプかをさりげなく観察しています。
誰かにスポットを当てるのがうまく、自分を出すのは少しあと。

自分が社交的で明るい性格だから、あまり話せていない人に話題を振るタイプだよ
ESFJは明るく元気に話しかけて、自ら場を盛り上げるタイプ。
「みんなが楽しんでるかな?」と気配りの天才っぷりを発揮します。

わたしは飲み物を頼んでおいたりお皿を片付けたり、気が利くところもさりげなく出していくよ~♡

最高な合コンね…
あたしがどっちかと付き合いたいわ!
ENFJとESFJはサラダを取り分ける?
合コンや飲み会での「サラダ取り分け問題」ありますよね。笑
最近では、気が利くを通り越して「サラダ取り分け女子」なんて揶揄されたりもします。
ENFJとESFJは…両方サラダを取り分けます。笑
しかし、ENFJは「誰が何を食べたいか」を考えてそっと配分し、ESFJは「みんなが取りやすいように」スピーディに配膳するでしょう。
それぞれの気配り意識が出て、どちらもステキ女子ですね!
ENFJとESFJが付き合ったら?
それでは、ENFJとESFJがカップルになったシチュエーションを考えてみましょう。
社交的で思いやりのある2人は相性も良く、実際にENFJ×ESFJのカップルは多くいるのではないでしょうか。
ENFJは、パートナーの未来や成長に関心があります。
同じ未来を歩んでいくことを意識し「どんなことがしたい?」と将来を語り合う恋愛を好みます。
一方のESFJは「今日どうだった?」「体調大丈夫?」など、日々のケアを大切にする気配り型パートナーになるでしょう。
ENFJが夢を描くなら、ESFJはそれを地に足つけて支える役割になることが期待できます。
ENFJとESFJが嫉妬するのはどんなとき?
ENFJとESFJが恋愛で嫉妬するのは、どのような場面なのでしょうか。
ENFJは「気持ちが離れてるかも」と感じた瞬間に不安になります。
深い会話をし、相手の気持ちを確認したくなるでしょう。
ESFJは「他の人に優しくしすぎ!」という嫉妬心を抱くことがあるでしょう。
ENFJとESFJが同じ人を好きになったら?
ENFJとESFJが同じ人を好きになった場合、どちらも一歩身を引く行動がみられるようです。
ENFJは「相手が誰に惹かれているか」を冷静に見て、身を引く選択をする可能性があります。

恋愛も友情も大事だから、相手が別の人を好きなら潔く身を引くよ
ESFJも同じように様子を見つつも、自分の気持ちは大事にしたいタイプ。
しかし【J】判断型のため、むやみに行動に移すことはありません。
恋の炎をくすぶらせながら、どう行動すべきか作戦を練るでしょう。

わたしもENFJちゃんと似てるかな…
自分の気持ちに正直にはなりたいけど、その通りには行動しないかも。
【人間関係編】ENFJとESFJの違い

それでは、ENFJとESFJの違いを人間関係で見てみましょう。
ENFJとESFJが街ブラするならどこへ行く?
ENFJとESFJがともに時間を過ごし、街ブラをすることになったらどこへ行くでしょうか。
ENFJは相手との会話や雰囲気を重視し「ちょっと非日常」な場所を好むでしょう。
たとえばおしゃれな雑貨屋やギャラリー、落ち着いたカフェなど、心の刺激や深い話ができる場所が好きです。
一方、ESFJは「相手が楽しんでくれそうな場所」を選ぶ傾向にあります。
よく「何でもいい」「どこでもいい」と言われるのが一番困るという意見を聞きますが、ESFJはそれを言わないタイプでしょう。
なぜかというと「何でもいい」「どこでもいい」と言われると決めづらくなることを、誰より理解しているからです。
そのため、一緒に意見を出し合って決めたり、相手の好きそうな場所をリクエストしたりするでしょう。
ENFJとESFJが一緒に旅行をしたら?
ENFJとESFJが一緒に旅行をする場合、ENFJは旅のテーマや意味を大切にします。
「今回の旅で何を感じたいか」に重きを置き、心の充実を求めながらプランを立てるタイプです。
ESFJもENFJと似ていますが、どちらかというとグループ全員が楽しめるよう配慮したプランを立てます。
「旅=思い出作り!」という意識が強く、アルバムづくりまで抜かりないでしょう。

それぞれ違う部分に気を配るENFJとESFJは、一緒に旅行したら最高の思い出になるだろうな~♡
ENFJとESFJが同じ部活やサークルにいたら?
ENFJとESFJが同じ部活やサークルにいたら、自然と役割分担が生まれるでしょう。
ENFJは相談役・まとめ役ポジション。
メンバーのモチベーションに気を配り、空気を見ながら行動します。
ESFJは会計・庶務・リーダー補佐など、しっかり者ポジションで活躍します。
細かいルールや当番表を誰よりも守り、出欠確認や当番の交代にも好意的でしょう。

ENFJはキャプテンやリーダー、ESFJは副キャプテンやサブリーダー的なポジションだね
ENFJとESFJがママ友にいたら?
ENFJとESFJは、ママになっても明るく朗らかな人柄を発揮するでしょう。
ENFJは「子どもたちがどう成長するか」に興味があり、教育論ついて熱く語り合うタイプ。
ビジョン型なので習いごとにも積極的で、教育系の情報に詳しいママとして知られるかもしれませんね。
ESFJは「今日〇〇ちゃんと遊んだみたい、ありがとう」「連絡帳にこんなことが書いてあって…」など、実用面や現場のリアルな話を通して、ママ友との信頼を深めるタイプです。
クラスLINEや部活LINEでは積極的に情報発信をしたり、ママも子どもも居心地よく過ごせているか常に気にしたりするでしょう。
まとめ
ENFJとESFJは、どちらも優しくて頼れる“人好き”タイプ。
でも、ENFJは「未来志向・可能性重視」、ESFJは「現実志向・安定重視」と、見ている世界がほんの少し違います。
その違いは、時に誤解を生むこともありますが、お互いを理解できれば最高のパートナーやチームメイトになります。
自分がどちら寄りか、そして周囲の人はどちら寄りか、ちょっと意識してみるだけで、人間関係がもっと豊かになるかもしれませんね。