この記事では、ADHD傾向のあるMBTIに向いてる仕事について解説します。
ADHD特有の特性は、職業選びに大きな影響を与えるという理解が広まっています。
ADHDは集中力の波が激しかったり、多動性が強く出たりするため、仕事を選びますよね。
強みが発揮される仕事もあれば、苦手が目立つ仕事もあります。
そこでこの記事では、ADHDの特性とMBTIによる適職を掛け合わせ、分析してみました。
同じADHDでも、MBTIが違うと得意分野や仕事のスタイルが異なります。
ADHD傾向を持つ人が、MBTIタイプ別にどのような仕事に向き、どのような強みを発揮しやすいのか、くわしく見ていきましょう。
MBTI16タイプを軸にすることで、よりパーソナライズされた指針が得られ、職業選択やキャリア形成に役立つ情報になるでしょう。

ADHD×E(外向型)に向いている仕事

ADHDと外向型(E)の組み合わせは、刺激の多い環境や人との関わりが重なる場面で能力を発揮するでしょう。
外向型(E)はエネルギーが外に向かうため、人とのコミュニケーション、スピード感のある仕事、臨機応変な対応が求められるシーンに適性があります。
ADHDの特性として、興味のあることには突出した集中力と行動力を発揮するため、外向型の社交性と組み合わせることで、パワフルな働き方が可能に。
しかし、刺激が多すぎると逆に集中力が散漫になりがちなので、環境やポジションの選び方が重要でしょう。

それでは、いくつかのMBTIを例として出しながらご紹介しましょう!
ENFPの場合
ENFPでADHD傾向がある場合、創造性や柔軟性が強みとなります。
P(知覚型)を活かし、自由度の高い仕事を探してみましょう。
たとえば新しい企画を考える、人と関わる役割などで能力を発揮しやすいでしょう。
逆に、固定的で単調な作業(ルーティンワークや流れ作業など)は、苦手と感じることが多くあります。
ADHD×ENFPは、興味を追求できる環境があると、爆発的な成果を出すことがあるでしょう。
そのため、クリエイティブ職やスタートアップ環境で輝きやすくなります。
ENTPの場合
ENTPは、論理的でアイデアの幅が広く、ADHDの衝動性がプラスに働くことがあります。
大胆な発想や革新的な提案ができますが、ニアミスやケアレスミスが多くなることが懸念されます。
細かな部分まで管理を必要とする仕事に対しては、苦手意識を持つかもしれません。
発想力を活かした分野で輝きやすいため、戦略立案、企画、ディレクション、また営業などの交渉をともなう仕事がおすすめです。
デスクワークやルーティンワークが少ない、動きのある役割が適しています。
新しいビジネスを開拓する能力が高く、起業するにもぴったりの性格タイプでしょう。
ESTPの場合
ESTPは、外向感覚(Se)が強いため、ADHD傾向があると、行動力と瞬発力が武器になります。
実際に手を動かしながら状況判断をする仕事や、フットワークが求められる環境が向いているでしょう。
座って書類作業を続ける環境は、合わないことがあります。
T(思考型)で「起業家」と呼ばれるため、危機対応能力も高い傾向があります。
そのため、現場判断が求められる仕事(現場監督や店長など)で、高いパフォーマンスを発揮するでしょう。
ADHD×I(内向型)に向いている仕事

ADHD傾向を持つ内向型(I)のタイプは、外向型とは異なり、刺激を求めすぎない環境のほうが能力を発揮しやすいでしょう。
内向型は、自分の世界の中で集中する能力を持っています。
そこにADHDの要素が加わることで、ADHD特有の「ハイパーフォーカス」が噛み合い、創造性や専門性を高めることが期待できますね。
ただし、外部からの刺激に弱かったり、環境の変化が苦手だったりするため、仕事選びでは注意したいポイントがいくつかありますよ。
INFPの場合
INFPは、創造性と深い思考力を持ち合わせています。
ADHD傾向がある場合は、独自の世界観を作品や概念として形にする能力が強くなるでしょう。
INFPもADHDも「興味がないことには集中できない」という特徴を持っている反面、好きなジャンルでは驚異的に集中し、質の高い成果を出せる傾向が。
そのため、クリエイター職、文章制作などが向いているでしょう。
INTPの場合
INTPでADHD傾向がある人は、分析・研究・理論構築に強みを持ちます。
しかし、ルールの多い環境の場合は、ストレスを感じやすい部分も。
自由に探求できるほど、ADHD×INTPの能力は伸びやすいため、研究者やプログラマー、技術開発などに向いているでしょう。
細かいルーティンワークやルールを避けられる環境を選ぶと、良い働き方ができます。
ISTPの場合
ISTPは手を動かすことが好きで、実践的なスキルを身につけることで武器を作ることができます。
瞬発力が高く、実践で力を発揮し、マイペースに動ける環境がおすすめです。
ADHDの衝動性が活動力として働くため、手作業や現場仕事に適性があるでしょう。
ISTPは自分のやり方で進めたいタイプで、ADHDは指示が細かすぎると混乱しやすいので、裁量が大きい働き方が良いですね。
設備や整備、危機対応、トラブルシューティングなど、持ち前の行動力と鋭さを活かした職業はいかがでしょうか。
ADHD×N(直感型)に向いている仕事

直感型(N)にADHD傾向がある場合、抽象的な発想力やアイデアの飛躍性が武器になります。
既存の枠に収まらない仕事がおすすめですよ。
ADHD×N型の場合は、多動よりも注意散漫という特性が出やすいでしょう。
身体よりも頭の中が忙しいタイプだからです。
そのため、変化の激しい環境でも適正があり、新しい概念を考える力が際立ちます。
こちらも、ルーティンワークより自由度の高い仕事が向いていますよ。
理想を形にする役割で活躍しやすい
N×ADHDは、特に未来志向が強く、アイデアベースで動くタイプのADHDでしょう。
そのため、企画職や研究職との相性が良いと考えられます。
既存の枠組みを壊し、新しい可能性を見出す作業が得意です。

まさに革命児のようなポテンシャルを持っているかも…!
1つの事にハマると成果が爆発
N×ADHDは思考が底なしなので、興味の対象が定まると、驚異的な集中力を発揮するでしょう。
専門性が高ければ高いほど、その分野が極端に伸びることが期待できます。
そのため、専門職・クリエイティブ職で突出した成果を出す人が多くみられます。

Nは四六時中なにかしらを考えているし、ADHDは興味の対象に一直線だから、専門分野で突出するのは難しくないかもね

「自分はコレが好き!」というものを1つ探すことで、未来への道が開かれるかも
自由な環境で力を発揮する
N×ADHDは、頭の中でぐるぐる考えて行動したいので、細かなマニュアルに従うのが苦手。
ルールや規則の多い仕事は苦手な傾向があり、疲れやすいでしょう。
そのため、裁量が大きく、ある程度自分で自由に動ける環境であれば、能力を開花させやすいですよ。
ADHD×S(感覚型)に向いている仕事

感覚型(S)は、現実的な情報処理が得意なタイプ。
ADHDと組み合わさると、持ち前の行動力と実践力が発揮されます。
特に、手を動かす仕事や状況に応じて判断する仕事との相性が良いでしょう。
抽象的な指示より、的確なマニュアルのもと、実務が中心である環境が合っていますよ。

S(感覚型)は、考えるよりも先に動く派!
ADHDの特性と共通した部分もあって、得意分野を見出しやすいかも
現場作業に強い
S×ADHDは、頭よりも体を使う仕事や、瞬間的な判断が必要な場面で強みを発揮します。
そのような分野であれば飽きにくく、刺激がある環境ほど集中が続くでしょう。
逆にオフィスワークやマネジメント系だと、メリハリを感じず飽きやすいかもしれません。
たとえば接客業なら、本社で店舗を管理するマネージャー業務よりも、現場に出て実際にサービスを提供する店員や店長のほうが、楽しく働けるでしょう。

仕事は現場で体感すると、日々やりがいを感じられるよね♡
経験を積むほど成長が早い
S×ADHDは、理論より経験を通して理解するタイプが多いとされています。
そのため、事前に勉強したり研修を受けたりしてから業務を開始するよりも、実務を重ねることが手っ取り早いでしょう。
短期間でスキルを身につける能力があると考えられています。

説明書やマニュアルを読んでもよくわからないから、一発目から手を動かしたい!
細かい事務作業は向かない可能性
S×ADHDはなるべく身体を動かしていたほうが、業務に集中しやすい傾向があります。
そのため、デスクワークや反復作業は飽きやすく、集中力が途切れやすいでしょう。
本人にとって、退屈だと感じる時間が少ない業務を選別することが必要になります。
ADHD×F(感情型)に向いている仕事

ADHD×F(感情型)は、感情的な洞察力と共感性が高く、人と深く関わる場面で力を発揮します。
ADHD特有のエネルギーや行動力は、相手の心を動かすコミュニケーション力として機能するでしょう。
自由に接客できる仕事に適正あり
ADHD×F型は、他者の感情を敏感に察知できる強みがあります。
相手の気持ちに寄り添うことが求められる現場で、力を発揮するでしょう。
ADHDの特性を考えると、ルールに縛られすぎない環境で人と深く関わる仕事が向いていますよ。
カウンセラーや接客業など、じっくりと対人サポートができる職業が特におすすめ。
介護や保育などにも向いているかもしれませんが、これらの現場はADHD特有の衝動性や注意力の散漫がみられると、リスクをともなうことも。
イレギュラーなトラブルが起こりにくく、ADHD×F型が自分のペースで人と向き合える仕事を選ぶとよいでしょう。
感性やひらめきを活かしやすい
ADHD×F型は、豊かな感性と想像力を持ち合わせます。
ADHD特有の直感力とひらめきが組み合わさると、表現する仕事で強みを発揮できるでしょう。
細かい手順が苦手でも、自由度が高く、自分の世界観を活かせる環境で、高い成果を出しやすくなります。
アートやデザイン、文章制作、パフォーマンス系の仕事など、感情を形にする領域に挑戦してみてはいかがでしょうか。

感性やひらめきを活かす職業は、INFPの特性とも共通していますね!
人からの反応があるとやりがいUP
ADHD×F型は、人の笑顔やリアクションがそのままモチベーションにつながります。
そのため、成果が相手の反応として返ってくる仕事と、相性が良いでしょう。
接客業やコミュニティ運営、イベント関連など、人が喜んでいる実感を得やすい環境がおすすめです。
集中力が持続しやすいうえに、持ち前の社交性や、行動力が強みとなるでしょう。

ADHD×Fは、じっとしていられないほどの人好きさんなんだね♡
ADHD×T(思考型)に向いている仕事

ADHD×T型は、合理的で分析的な思考力と、ADHDの独創的な発想が組み合わさります。
特に、問題解決型の仕事に適性を発揮するでしょう。
細かい事務作業は苦手でも、抽象的な課題を自分なりの方法で処理する柔軟性があります。
型にはまらない思考が求められる分野で、活躍しやすいタイプです。
思考派なら問題解決に強い
ADHD×T型は、論理的にものごとを構築するT型の強みと、ADHD特有の独創的な発想力が合わさっています。
そのため、複雑な課題に挑む場面で力を発揮するでしょう。
感情に左右されず、冷静に状況を分析できるため、解決策を導く仕事が向いています。
たとえば研究、分析、データ関連など、思考力重視の領域は適性が高く、それを強みとしているならば、高い集中力も発揮できるでしょう。

ADHDは集中力が途切れやすいというけど、思考派ならむしろ考えることに「過集中」することができるかもしれないね!
自由な発想を活かして活躍できる
ADHD×T型は、思考力が強みのため、細かい手順に沿うよりも自分の方法で成果を出す仕事に適しています。
T型の合理性があることで、ADHDの衝動性が暴走しにくいという側面も。
専門領域に知識や経験がある人ならば、強みを発揮しやすくなるでしょう。
企画開発やエンジニアリング、デザインなど、工夫や改善が求められる職種であれば、持ち前の思考力と発想力を活かして活躍できるでしょう。
成果重視の職場に強いことも
ADHD×T型は、努力より結果を重視する文化の中で、伸びやすいかもしれません。
ADHDの特性上、厳格な時間管理よりも、アウトプットの質で評価されるでしょう。
そのためある程度仕事を覚えたら、進め方を裁量に任せてもらえると、パフォーマンスが高まります。
専門職やフリーランス、プロジェクト単位の仕事など、自分のペースで成果を出せる環境が向いているでしょう。
ADHD×P(知覚型)に向いている仕事

ADHD×P型は、柔軟性が高く、変化や新しい刺激が多いほど力を発揮するタイプです。
スケジュールをきっちり管理することが苦手でも、優先度を感覚的に調整しながら動ける強みがありますよ。
瞬発力や臨機応変さが求められる仕事で、活躍できるでしょう。
マイペースにできる仕事が適職
ADHD×P型は、変化に強く、予定外の出来事にもすぐ対応できる柔軟性が特徴です。
逆にいうと計画性に欠けており、同じ作業を繰り返したり、時間が厳格に決められていたりすることに苦手意識があるでしょう。
そのため、毎日動きがある環境で本領を発揮できます。
自由度の高い職場や、プロジェクト単位で動く仕事は、飽きやすさを逆に強みに変えられるフィールドです。
さらにE(外向型)である場合、営業やイベント業などコミュニケーション力を活かせるでしょう。
クリエイティビティを活かせる
P型の発想力とADHDの直感力が組み合わさると、斬新なアイデアを生み出す力が際立ちます。
細かな管理が必要な作業より、自由に試行錯誤できる環境で、才能が開花しやすいでしょう。
そのため、クリエイターや動画制作、SNS運用、商品企画など、新しい価値を作り出す分野に適性が高いですよ。

トレンドで自由度の高い仕事が多いね!
身体を動かしながら働くと生産性UP
ADHD×P型は、身体を動かしながら働くことで、集中力が続きやすいでしょう。
机に長時間座る仕事よりも、現場で臨機応変に行動する仕事なら、楽しく働ける上にパフォーマンスが高まります。
たとえば接客業、サービス業、フィールドワーク、フリーランス系など、自由に動ける環境が、ADHD×P型の長所を引き出します。
ADHD×J(判断型)に向いている仕事

続いて、ADHDとJ(判断型)が組み合わさったタイプについて。
実はこのタイプ、ADHDの特性とは合致しない点が多いことが分かっています。
J(判断型)は計画性や集中力に長け、ADHDの特性である多動、注意散漫、衝動という傾向はほぼみられません。

そのため、今回はスキップすることにしました!
まとめ
ADHD傾向がある人は、適した環境に身を置けば強みが爆発的に発揮されるでしょう。
そこにMBTIを掛け合わせることで、より個別の傾向に合った適職を理解しやすくなります。
同じADHDでも、MBTIタイプごとに必要な環境や仕事のスタイルが異なることが分かりましたね。
大切なのは、ADHDにみられがちな「苦手」を我慢することよりも、強みが自然に出せる環境を見つけること。
ADHDの特性は、職場次第で欠点にも強みにもなり得ます。
自分のタイプを理解し、環境を慎重に選ぶことで、本来の能力が存分に発揮できるでしょう。














