INTPとINFPは、どちらも内向型で思考が深く、マイペースな印象を持たれやすいMBTIタイプです。
そのため、雰囲気が似ていたり、時にどちらなのか分からないと感じる人もいるでしょう。
しかし、この2タイプは判断の軸がまったく異なり、考え方やものごとへの向き合い方には明確な違いがあるんです。
INTPは論理や構造を重視し、INFPは価値観や感情を重視します。
一見すると静かで優しそうに見える共通点の裏側には、まったく異なる世界の見方が存在していました。
この記事では、INTPとINFPの違いを多角的に解説し、似て非なる2タイプの本質に迫ります!

INTPとINFPの基本的な性格の違い

INTPとINFPはどちらも内向型で、外向的に自己主張するタイプではありません。
しかし「内面で何を最も大切にしているか」が大きく異なります。
この違いは、思考の優先順位や行動の動機として表れます。
INTPとINFPは、たとえばENFP&ESFP、INFJ&ISFJのように「診断するたびに結果が変わる」「どちらなのか全く見分けがつかない」というほど似ているタイプではありませんよね。
それは、思考の基盤となるT(思考型)とF(感情型)という要素が違っているからです。
しかし、掘り下げてみると実はほかにも、この2組の決定的な違いがありました。
まずは、基本的な性格傾向や違いから見てみましょう。
INTPの基本的な性格傾向
INTPは、論理と思考の整合性を重視するタイプです。
ものごとを感情ではなく、構造や仕組みとして捉えます。

「なぜそうなるのか」「理屈として正しいか」を考えることに安心感を覚え、それを軸に選択や決定をするからです。
感情を持っていないわけではありませんが、判断の場面では感情よりも思考を優先するでしょう。
そのため、冷静で客観的に見られることが多い一方、感情表現が少なく誤解されることもあります。
INFPの基本的な性格傾向
INFPは、感情や価値観を人生の中心に置くタイプです。
「自分にとってそれは大切か」「誰かを傷つけないか」といった、内面的な基準でものごとを判断します。
理屈よりも気持ちを重視し、共感力が高いため、優しく思いやりにあふれた人という印象を抱かれるでしょう。

その反面、論理的な対立や冷たい言葉に深く傷つきやすい傾向があります。
情熱的で優しいのですが、繊細で慎重すぎる一面もありますよ。
共通点と混同されやすい理由
INTPとINFPは、どちらも静かで控えめな性格です。
集団よりも1人の時間を好み、基本的に自分のペースで生きたいタイプなので、似て見えます。
しかし思考ベースとしては、INTPが論理を、INFPは信念を基準に動いている点が決定的な違いでしょう。
認知機能から見るINTPとINFPの違い

INTPとINFPの違いをより深く理解するために、MBTIの認知機能の構成を見てみましょう。
認知機能とは、それぞれのMBTIタイプの中にある機能やはたらきのことです。
実は、INTPとINFPはそれぞれの主機能(いちばん強くはたらく機能)と補助機能(2番目に強い機能)が正反対であるがゆえ、対照的な思考パターンがあるんですよ。

認知機能を見てみると、なぜINTPとINFPがこれほどまでに正反対の考え方をするのかよくわかってきます◎
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INTPの認知機能の特徴
INTPの主機能はTi(内向的思考)で、補助機能はNe(外向的直観)です。
主機能Ti(内向的思考)は、まず頭の中で論理を組み立て、矛盾がないかを徹底的に検証する機能。
その後、補助機能Ne(外向的直観)を使って、新しい可能性や仮説を広げていきます。
このため、INTPは頭の中で組み立てた理論を発展させる(新たな可能性やアイデアに変える)ことや、抽象的な概念をぐるぐると考えることに強みを持っているのです。

INTPはとにかくマイペースな思考派。興味のある分野をとことん掘り下げて研究したり、延々と考えることが好きだから、専門知識が高い人やオタクにも多いみたい!
INFPの認知機能の特徴
INFPの主機能はFi(内向的感情)で、補助機能はNe(外向的直観)です。
主機能Fi(内向的感情)は、まず自分はどう感じるか、自分の価値観や信念に合っているかを確認する機能です。

INFPがマイペースで不思議ちゃんな要素を含んでいるのは、Fi(内向的感情)によって常に自分の価値観で行動しているからなのですね。
そして次に、補助機能Ne(外向的直観)を使って理想や可能性を思い描きます。
主機能がFi(内向的感情)なので、行動や選択の起点が「感情」にあります。
そのため、納得できないことには強い抵抗を感じやすいのですね。
思考プロセスの違いが生むズレ
INTPとINFPはどちらもマイペースな内向型ですが、ものごとの考え方が大きく違うことがわかりました。
INTPは論理的に正しいかどうか、INFPは自分の気持ちに正直かどうかを重視するのですね。
この違いが、議論をしたりなにかを選択・決定したりする場面で、大きなズレを生むことがあります。
コミュニケーションの違い

INTPとINFPはどちらもI(内向型)で、人付き合いが得意なタイプではありません。
しかし、対人関係やコミュニケーションにおける悩みの質は、異なっていました。
INTPの対人関係の特徴
INTPは感情に疎く、論理的で知的な会話を好みます。
雑談や感情表現を求められると負担に感じ、それを回避するために距離を取ることがあるでしょう。
そうやって対人関係のバランスを保とうとするのですね。
もちろん、このときINTPには相手を傷つける意図はありません。
しかし、T(思考型)であるがゆえ率直な意見をそのまま伝えてしまい、冷たい印象を与えることがあるでしょう。
INFPの対人関係の特徴
INFPはINTPとは対照的に、相手の感情を常に気にかけます。
相手が感じていること、思っていることにまずは共感を示し、相手の立場に立って考えるタイプです。
そういった思いやりを自然に発揮できるのがINFPの強みですが、その分、人間関係で消耗しやすいでしょう。
相手に寄り添うことを第一に考えるため、何が何でも衝突を避けようとして本音を飲み込み、後から1人で悩むこともあります。

INFPは相手への優しさも大事にしますが、基本的には自分の信念や価値観に従いたい気持ちが強いタイプ。
そのため「本当はこうしたかったけど、トラブルになるのが嫌だから…」といって相手に合わせすぎてしまい、疲弊しやすいでしょう。
INTPとINFPがすれ違いやすい場面
INTPとINFPのコミュニケーションには大きな違いがみられるため、すれ違いも生じやすいでしょう。
特に、INTPの論理的な発言が、INFPにとって冷たく感じられることがあります。
一方で、INFPの感情的な性格が、INTPにとっては非合理的で「感情的すぎる」と感じることがあるでしょう。
T(思考型)とF(感情型)のため、コミュニケーションにおけるすれ違いはこの2組にとって、もっとも大きな課題の1つかもしれませんね。
仕事や学びの場で表れる違い

INTPとINFPの違いは、仕事や学びの場でもはっきりと表れます。
INTPの仕事の仕方や学び方
INTPは仕事をするときやなにかを学ぶとき、まず「仕組みを理解すること」を楽しいと感じます。
マニュアルや仕様書があればそれを読み込んで深く掘り下げたり、理論をを自分なりに分析したり…

やり方が決まっていても、ルールや伝統的な方法があっても、それをあえて再構築することで力を発揮するタイプです。
自分の中で合理的だと判断した方法を採用したいので、意味がないと感じた作業や非効率なルールには、ストレスを感じやすいでしょう。
不変的な環境や労働よりも、知的好奇心が刺激される分野で高い集中力を見せます。
INFPの仕事の仕方や学び方
INFPは、仕組みや理論などのように筋道を立てて考えるよりも、自分にとって「意義」や「想い」を感じられる仕事にやりがいを見出します。
誰かの役に立っている、価値あることをしていると実感できる仕事であれば、困難があっても粘り強く取り組める強いメンタルも見せますよ。

逆に、目的が見えない作業にはモチベーションを保ちにくいでしょう。
たとえばただデータを入力するだけで、そのデータが何のためなのか知らされていない場合「私は何のためにこの作業をしているのだろう」と、空虚な気持ちになりやすいでしょう。
INFPはN(直観型)のため、今自分がしている作業や学びが未来にどう活きるかを、無意識に考えます。
これがS(感覚型)の場合は「やると決まっているからやる」「これが仕事で必要だからやる」という割り切った感覚で、おこなうことができます。
しかしN(直観型)、特に意義や信念、理想をなによりも大事にするINFPにとっては、苦痛になってしまうのです。
\ N型とS型の違いはこちらでくわしく /
仕事や学びで「評価」する基準が違う
INTPはN(直観型)とT(思考型)をもつため、仕事や学びにおいて成果の論理性や、完成度を重視します。
特にINTPの場合は、社会的に求められる正確性や正解ではなく、あくまで自分の中で整合性が合うかどうかが基準になるでしょう。

S(感覚型)であれば決まった基準に合わせられるところが、N(直観型)のINTPはその割り切り方ができません。
INTPの主機能はTi(内向的思考)なので、常に自分の中での「美しい一貫性」を求めています。
INTPにとっての「完璧」「完成」とは、誰かに評価されることではなく、矛盾がなく、定義が整理され、納得できる構造になっている状態を指すのですね。

さらにINTPの補助機能がNe(外向的直観)なので、いったん納得しても、他の可能性を次々に思いつく特徴も。
このせいで、思考が止まらないんだ~!

一方のINFPは、完成度や整合性よりも、そこに辿り着くまでの過程を評価します。
どのくらい誠実に取り組んだのか、どのくらい強い想いがあったのかを重視し、完璧にできたかどうかはこだわりません。
とはいっても、INFPが結果や完成度を軽視しているわけではありません。
「この完成度は、その人が誠実に向き合った結果か」というフィルターを通して、ものごとを見るのです。

INFPがものごとを評価する基準は、主機能Fi(内向的感情)です。
そのため、仮に完成度が低くても、その人が誠実に向き合った結果ならば正当に評価しますし、投げやりで取り組んだのであれば厳しい目を向けるでしょう。

そこに至るまでの過程に注目するのは、F(感情型)のINFPらしいね
この違いが、双方の働き方の満足度に影響しているでしょう。
まとめ
INTPとINFPは、同じ内向型でありながら、判断の軸が「論理」か「感情」かという点で大きく異なります。
INTPは正しさを追求し、INFPは大切さを守ろうとします。
似ているようで根本が違う2タイプだからこそ、自己理解を深めることで、生きやすさは大きく変わるでしょう。













