静かな洞察力を持ち、理想と価値を大切にするINFJタイプ。
内向的でありながらも、人の気持ちを深く感じ取るINFJにとって「どこでどのように暮らすか」は、生きづらさを減らすきっかけになるかもしれません。
人口的には稀少なINFJですが、その強みである共感力や内的整合性を活かせる国や地域は、意外にも多く存在します。
この記事では、INFJが生きやすいと言われる国の条件から、暮らしやすさ、そして移住するときに意識したいポイントをお届けします。
INFJのあなたが、心の居場所と感じられる国を探すヒントとして、ぜひご覧ください。

INFJが生きやすいのはどんな国?

INFJが自分らしく暮らせる国には、いくつかの共通する環境要素があります。
INFJの性格的特徴や、生きづらさを感じる理由を探ってみると、それに対応した国がいくつも存在することがわかりました。
もちろんすぐに移住しなくても、まずは旅行で行ってみたり、その国について調べたりするだけでも、INFJの生きづらさを解消するきっかけになるかもしれません。
マイノリティーに寛容な国
INFJというMBTIタイプは、全体的に少数派。
そのため、INFJは自分がマイノリティーであることに過敏に反応しがちです。
そんなINFJにおすすめの国は、文化的に多様性を尊重し、マイノリティーさえも包み込む社会のある国。
INFJが、安心して存在できる場所となるでしょう。

多数派と違う価値観や、独自の感性を持つINFJ。
一般常識や「普通の感覚」に自分を合わせ続けることで、無意識に疲弊してしまいます。
たとえばジェンダーニュートラルな社会制度、LGBTQ+に開かれた文化、移民や多言語を受け入れる環境などがあると、INFJは「自分のままでいていいんだ」という安心感を得られるでしょう。
受容的で個の尊重がある文化が、INFJにとっての安心材料になります。
自分の時間を確保できる国
INFJは内向(I)のタイプでありながらも、未来志向(N)と感情型(F)を併せ持ちます。
そのため、エネルギーを補充するためには、1人で深く考える時間が必要なのです。
都市部の喧騒や、常に人と接しなければならない環境では、内的な回復が追いつかずストレスを感じることがあるでしょう。
そのため、自然が近い場所、郊外や田舎、そして週末などに静かな場所へ逃避できるような国や地域がおすすめです。
仕事終わりや忙しい日々でも、INFJに必要な「静かな1人時間」を持ちやすいため、心の疲れが軽減されるでしょう。

理想や価値を形にしやすい国
INFJは常に、どう生きたいか、何を成したいかという価値観を重視しています。
だからこそ、文化や産業として「社会課題」や「クリエイティブ」が重んじられている国は、長く住むのに適しているでしょう。
教育水準が高く、社会的な福祉制度が整っており、個人の表現や意味ある仕事に門戸が開かれている社会ならなおオススメ。
INFJは、自分の存在が社会に価値を与えていると感じやすくなります。

INFJは、自分の価値観に沿った行動や活動を求めます。
ボランティア文化が根付いている国であれば、さらにやりがいを感じられる毎日を送れそうですね。
INFJが生きやすい国はココ!

それではさっそく、INFJが生きやすいとされる国をご紹介します。
もちろん個人差はありますが、キャリアや恋愛、ライフスタイルを意識して解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スイス

スイスは、国際機関の本部があるなど「人道」「正義」「平和的価値観」に重きを置く国です。
実際に「INFJに最適な国」として紹介されることもありますよ。
参考:Expatsi
スイスは社会制度や教育水準が高く、自然も豊かで都市と田舎のバランスが取れています。
INFJがキャリアを積みながらも自分のゆっくり時間を確保でき、恋愛や自分探しをする環境も整っているでしょう。
日本

日本は、自分を主張しすぎず静かに存在できる文化という点で、INFJの居場所になりうるでしょう。
たとえば、日本独自の「察する文化」「空気を読む文化」は、洞察力を持つINFJには親和性がありますね。
実際にフォーラムでは「INFJは日本の文化に惹かれる」といった書き込みも見られます。
ただし、日本は言語や習慣に偏りがあり、日本語や日本文化に精通していない人にとっては暮らしにくい部分もあるでしょう。
やや排他的で、純日本人や日本語、日本文化をなによりも優先・優遇する風習があります。
また、日本は勤勉であるがゆえやや働きすぎな課題もあります。
それらによってストレスを感じる場合もあるため、日本で暮らす場合には慎重に地域や仕事を考える必要があるでしょう。

日本で日本人や日本語が優遇されるのは当然のことでもあるけど、それに精通していない人は逆に暮らしにくいかもね
カナダ

カナダは、自然環境や移民、そして多文化共生という背景から、個人の価値観に配慮されやすい暮らしが魅力です。
INFJとして、都会の喧騒と距離をとりつつ、自然の中で内省できる時間を持ちたい人にはぴったりなエリアが多くありますよ。
また、都会と自然のバランスがとれているので、キャリアチャンスもあるのは魅力的ですよね。

カナダはワーホリでも人気の国だよね!
さらに、恋愛や人間関係もゆるやかで、日本のような厳格さがありません。
INFJは判断型(J)で完璧主義な傾向があるため、日本のようにルールや時間がしっかり守られる国も向いていますが、カナダのように静かに安心感を得られる国も適しているでしょう。
INFJが避けたほうがよい国の特徴は?

続いて、INFJが生きづらさを感じやすい環境についてご紹介します。
INFJにとって生きやすいとされる国に共通する要素があったように、生きづらそうな国にも共通点がありました。
それを知ることで、自分に合わない場を避け、自分にとって心地よい国選びができるでしょう。
競争重視の国
INFJは、常に結果を出さなければいけない社会や、成績で評価される制度には適性がありません。
また、F(感情型)のため、人間関係をライバルとして捉えるような、いわゆる支配的な社会・文化では、擦り切れやすいでしょう。
INFJらしく静かに、温厚に、自分のビジョンを育てたいという場合、競争色が強い国や環境は避けましょう。
コミュニケーション重視の国
INFJはF(感情型)で人の気持ちを感じ取る力が強く、人当たりも良いタイプ。
しかしI(内向型)のため、基本的には騒がしい性格ではありません。
そのため、多人数かつ頻繁なコミュニケーションが求められたり、浅い付き合いが繰り返されたりする環境は、疲れにつながります。
もし国の文化として「常に人とつながっている」「知らない人でもみんな友達」のようなことが良しとされていると、INFJのエネルギーが持たないかもしれません。

ご近所さんもみんな家族!みたいな関係って素敵だけど、自分がその中でストレスなく生きていけるかどうかは別だよね
変化が激しい国
INFJは内省的で、計画性があり、独自の価値に基づいた生き方を好みます。
そのため、生活のリズムが早すぎる都市部での生活や、せわしない移動や刺激がある文化では、自分だけの時間を確保しづらいかもしれません。
めまぐるしい変化が目の前で起こり続け、ストレスを感じる可能性があります。
INFJが国選びで意識したいポイント

INFJにとって、国を選びそこで暮らす決意をするには、以下の視点が重要となるでしょう。
ライフステージが調和しているか
まず、INFJが生きやすい国を選ぶには、あなた自身のライフステージを考えてみましょう。
たとえばあなたが20代だとしたら、キャリアを形成したり人との関係を築いたり、自分探しをしたりする「複数の軸」が同時進行しているのではないでしょうか。
INFJは、自分の中で燃える価値基準を重んじます。
そのため、国を選ぶ際も「この価値に沿った働き方・暮らし方がその国でできるか」を軸に考えてみてください。
自分の価値観に沿っているかを判断基準にすることで、迷いが少なくなるでしょう。

わたしは20代ならキャリア、30代なら子育て、40代なら新しい趣味探しを始めてみたいな~

そのライフステージが叶いそうな国を検討するのが良いですね!
人間関係の安心ゾーンを作れるか
恋愛や人間関係でも、INFJは意味のあるつながりや、相手との深い理解を求めます。
国を選ぶ際には、多文化や語学的な寛容性、そして価値観の異なる人との出会いがあるかも、ポイントにしてみてください。
移住や長期滞在をするなら、小規模なコミュニティに所属してみたり、同じ価値観を持つ人が集まりやすい環境(サークルなど)があると安心でしょう。
また、国選びが恋愛に影響を及ぼすことも、念頭に置くのが賢明ですね。
INFJは恋愛に積極的なタイプではないので、もし恋愛や結婚も視野に入れているのであれば、そのハードルが低い国を選ぶのも手です。
自分のキャリアを活かせるか
INFJは、働く際にも意味のある仕事や社会貢献、またクリエイティブな表現を好む傾向があります。
生きやすい国に移住しても、そこで仕事をすることに変わりはありませんから、キャリアについても熟考して国を選びましょう。
たとえばあなたが女性なら、女性のキャリアが後押しされているかも重要な判断材料になりますね。

また、社会的な価値観が尊重されているか、そしてINFJの適職であるカウンセリングや教育分野などが活発かどうかも、確認したい項目です。
そうすることで、INFJが自分らしい働き方を叶えやすくなるでしょう。
その国の制度・ビザ・女性支援などの側面も、要チェックですよ。
INFJ向け海外移住チェックリスト

それでは、INFJが「ここなら安心して暮らせそう」と感じられる国・地域を探す際の、具体的なチェック項目を見てみましょう。
実際に海外移住を考えているINFJの方は、決める際の参考にしてみてくださいね。
| チェック項目 | 詳細 |
|---|---|
| 文化的寛容性がある? | 多様な価値観を受け入れているか (LGBTQ+や移民への待遇など) |
| 自分の時間を確保できそう? | 自然・週末の静かな逃げ場や 郊外へのアクセスなど |
| やりがいのある仕事は見つかりそう? | 教育・福祉・小規模起業支援など |
| コミュニケーション過多ではない? | 人間関係命!な文化でないかどうか |
| 言語・制度・暮らしのハードルは? | 英語対応・ビザ制度・女性支援政策など |

INFJが移住するときに気をつけたい項目ばかり!
住む前に入念にチェックしておこう
これらを自分の価値観に照らしながらチェックすると、ただ単に「良さそうな国だなぁ」と思うのではなく「私にとって安心な国」という形で見えてくるでしょう。
まとめ
INFJは少数派であるゆえに、自分の心の居場所感を大切にします。
ただ物理的な場所というだけでなく、価値観、自分の守りたいペースやパーソナルスペース、そして意味のある暮らしが調和する環境でもあります。
この記事では、INFJが生きやすいさまざまな国をご紹介してきましたが、最終的にはあなた自身がどんな価値で、どんな暮らしをどこでしたいか、見つめてみてくださいね。






