INFJ(提唱者)は、MBTIの16種類の性格タイプの中でも最も少数派で、全人口のわずか1〜2%とされています。
直感的で理想主義的な性格を持ち、人々に対する深い洞察力を持っているINFJ。
しかし、時としてその性格から「社会不適合者」とみなされることがあるようです。
今回は、INFJがなぜ「社会不適合者」とされるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

INFJはなぜ「社会不適合者」といわれる?

INFJが「社会不適合者」とされる理由は、その独特な性格に起因しています。
INFJは内向的で感受性が高く、他人の感情に敏感な反面、自分の感情や思考を他者に伝えるのが苦手。
このため社会の中で自分の立場を理解されにくく、孤立することがあるのです。

また、理想主義で自分の価値観にこだわるため、周囲と分かち合うのが難しいことがあるでしょう。
これが「社会不適合」だとみなされるのですね。

優等生・理想主義・完璧主義の三拍子揃って「真面目すぎる」とよく言われます
では、具体的にどのような点が「社会不適合者」だといわれるのか、見てみましょう。
独自の価値観を持っているから
INFJは独自の価値観を持っており、自分の信念や理想にこだわりを持っています。
そのため、他人と意見が食い違った場合、妥協や調和を図ることが難しいことがあるようです。
自分の信念を貫くことで、周囲の人々と対立することもしばしば。
これが、周囲から「頑固」や「自己中心的」といった印象を与え、結果的に「社会不適合者」といわれてしまうのでしょう。


理想を掲げて、現状をより良くしたいだけなんです…!
自己犠牲を払いすぎるから
INFJは感受性が高く、他人の感情やニーズを敏感に察知する性格タイプです。
「人を助けたい」「役に立ちたい」という願望を持っていますが、その反面、自分のことを後回しにしがち。
INFJは人を助けることに全力を尽くすため、自分自身が疲れ果ててしまうことがあるでしょう。
そんな自己犠牲的な性格が、時に「おせっかい」だと思われることもあります。
その結果として「社会不適合者」だとみなされることがあるのですね。
よかれと思ってしている自己犠牲的な行動が、逆に他者との距離を生み、社会で孤立する可能性があるのですね。

ENFJにも似ていて、ストレスを抱えやすいって言われてるよ。
「NFJ」の部分が共通しているから、似た者同士なんだね
内向的すぎるから
INFJは内向的な性格で、他人との交流よりも一人の時間を大切にするタイプです。
人と深いつながりを築きたいと思っていますが「広く浅く」にはあまり興味を持ちません。
そのため、飲み会やサークル的な場に参加することに疲れを感じ、結果的に孤立しているように見えることがあるでしょう。

一人の時間を大切にするのは悪いことではないものの、社会ではこの「内向的な性格」が理解されないことがまだまだありますよね。
そして、社会不適合者というイメージを持たれてしまうのでしょう。

いつも人に気を遣っているから、大勢の人と一緒にいると疲れちゃうんだよ~

わかる、わかるよ…
\ INTPも社会不適合!?/
理想と現実のギャップがあるから
INFJは理想主義者であり、理想的な世界を追い求める傾向があります。
しかし、現実世界は理想通りにはいかないため、理想と現実のギャップに苦しむことがあるでしょう。
このギャップはINFJにとってストレスの原因となり、自己肯定感を低下させたり、完璧を求めすぎたりしてしまうことも。
それが自分を追い詰め、精神的に疲弊する要因となるようです。

完璧を目指しすぎるのは良くないと分かっているけど、性分なもので…
感情表現が苦手だから
INFJは、自分の思いや感情を上手に表現するのが苦手なタイプ。
そのため、しばしばコミュニケーションの面で誤解されることがあるでしょう。
INFJは自分の感情を内面で処理し、自己完結するため、他者には冷たく見えることがあります。
社会では、コミュニケーションや自己表現を大切にする場面が多くありますよね。
そのため、感情を表現しないことが「社会不適合」とみなされることもあるのです。
「INFJは社会不適合者」は誤解!

INFJが「社会不適合者」とされることがありますが、実際にはその特性が社会との摩擦を生むだけに過ぎません。
INFJは深い洞察力を持ち、他者に対する思いやりが強いタイプ。
そのため、社会不適合どころか、むしろ人間関係を大切にする人物でしょう。

しかし、その感受性の高さゆえ、ときに過剰に反応することがあるだけなのです。
INFJは他者を理解し、支援する力を持っています。
正しい環境とサポートがあれば、社会的貢献をすることができる人たちなのです。
結論として、INFJは決して社会不適合者ではありません。
周囲が特性を理解し、適切な環境を提供することで、INFJは社会で輝くことができるでしょう。
INFJが社会に馴染みやすくなるコツ

INFJが社会に馴染みやすくなるコツは、柔軟性を持ち他者との違いを受け入れることです。
社交的な場に少しずつでも参加し、自己表現を練習することで、社会との接点を増やせるかもしれません。
さらにストレス管理を意識し、趣味やリラックスできる時間をもつことで、心のバランスを保ちながら社会に適応できるでしょう。

ときには完璧でいることを忘れて、思いきり何かを楽しむことね!
それでは、INFJが社会に馴染みやすくなるためにできることを挙げてみましょう。
ものごとを柔軟に考えてみよう
INFJは自分の価値観を大切にするところが魅力ですが、ときには柔軟に考えることも意識してみましょう。
他者との意見の違いを受け入れることで、社会的な関係がスムーズになるでしょう。
自分の理想を持ちながらも、現実を見て調整することが、現実社会で馴染むカギとなりますよ。

理想を追い求めるのも素敵だけど、現実の社会を生きるなら現実を見ることも大切だね!
感情を少しずつ表現してみよう
INFJはI(内向型)のため、基本的には感情をを内に秘めがち。
しかし、社会では適切に感情を表現するのが重要な場面がありますよね。
自己表現をすることで他者との信頼関係が深まり、誤解を防ぐことにもつながります。
自分の中に留めておく思いがあるのも素敵です。
しかし、社会を生きる上でアウトプットしたほうが良いことや、問題解決につながる情報ならば、少しずつ伝える練習をしてみましょう!
社交の場に少しずつ慣れていこう
INFJは内向的な性格ですが、少しずつ社交的な場に慣れることで、社会に適応しやすくなるかもしれません。
無理に大勢と関わる必要はありませんが、少人数の集まりから始めてみてはいかがでしょうか。
多くのコミュニティと接点を持つことで「社会不適合」という誤解を防ぐことにもつながるでしょう。
仕事関係の人だと緊張してしまうようであれば、友達の友達やサークルのつながりなど、信頼できる人が仲介してくれる場が良いですね。

ストレス管理を意識しよう
INFJは感受性が高く、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。
ストレス管理を意識することで心のバランスを保ち、社会での適応力を高めることができるでしょう。
趣味やリラックスできる時間を確保することが効果的ですよ。
MBTIの中で「ストレスに強い」といわれているのが、ISTPです。
ISTPの考え方や生き方から、ストレス耐性を学べるかもしれません。
気になったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
実用的なスキルを学ぼう
社会に馴染むためには、実用的なスキルを磨くことも大切です。
INFJは人助けをする心や力を持っていますが、その能力をさらに活かすことで、社会貢献につながるでしょう。
自分を成長させるためにも、社会の役に立つためにも、実用的なスキルを磨いたり資格を取ったりすることは大切です。
自分に自信をつけて、社会での適応に繋げてみましょう。

まとめ
INFJが「社会不適合者」とされる理由は、内向的で感受性が高い性格にあります。
感情を表現するのが苦手で、人間関係の構築や維持がときに難しいことがわかりました。
また、内向的な性格ゆえ社交的な場に参加するのが苦手で、周囲から誤解を受けがちなんですね。
INFJが特性を周囲から理解され、適切な環境で過ごすことができれば、社会不適合者という誤解を解くことができるでしょう。